2010年12月25日土曜日

火鉢カフェ告知シリーズ番外 知育玩具としても。かわいい木組みパズル




いよいよ明日!「一日火鉢カフェ」
日時:12月26日(日)AM10:00〜PM7:00
   場所:根津藍染め長屋澤田さん宅 「アクセス」はここをクリック



   料金:500円(炭チャージとして)抹茶、ほうじ茶はフリー


「一日火鉢カフェ」の中で行う「ミニえひめ物産フェア」ではこんなものも展示します。

松山で作っているヒノキの木組みパズルです。ご覧の通り、ロボットとお魚
パズルですから、ばらすといくつかのパーツに分かれます。
例えば、真ん中のお魚をバラバラにすると・・・・
なんと、身がほぐれて、魚の骨が姿を現します。かわいすぎる!

ほかにもあります。左下は松山ならではの「坊ちゃん列車」。その右は「シロクマ」。
手前が「ミニトラック」と「小さいぞうさん」です。
シロクマの後ろに隠れている12面体は、実はたった3個のパーツで出来ています。

これらの木組みパズルは、松山にある「くた工房」というところでおじさんが一人で作っています。
この方が作者の加藤啓市さん
加藤さんは、長男の拓さんが脳性麻痺で四肢が不自由だったこともあり、
障害者の機能回復に役立つものを作りたいと考えていました。
もともとは金属加工の仕事をしておられましたが、いずれ木工をやりたいと考えていて、
下の息子さんが成人したのを機に、前の仕事を辞め、自宅を工房にして木で作るおもちゃ
の開発に取り組んできました。

「くた工房」という名まえは長男のさんの名まえを逆から読んだものです。

そして開発されたのが、これらの木組みのパズルというわけです。

指先の運動になるだけでなく、図形認識が必要なので、頭の体操にもなると思います。
私は、上の写真の中の、たった3パーツの12面体を組み立てるだけで、10分以上
考えました。ほかのパズルを崩して組み立て直すと何分かかるか・・・。
伺ったとき挑戦する勇気はありませんでした。

そこで、加藤さんに複雑なやつをひとつ実演していただきました。
私の撮影の仕方が悪くて、最初の形を正面からしか撮ってないので何だかわかりづらいのですが、
後ろに太いしっぽが付いている恐竜の形をしています。その恐竜が一回ばらされて、
組み直されると違う形に・・・。


たった、1分45秒の早業。だけど初めての人はこうはいきません。


「火鉢カフェ」では
お魚のパズルと12面体を実際に遊んでもらえるようにご用意します。
複数のパズルをごちゃごちゃにバラすと、どれがどれだか分からなくなるので、
ほかのパズルに関しては展示のみにさせてください。
すいませんお借りしてきたものなので。


この「くた工房」の木組みパズルに関しては、私の出島プロジェクトの、
森の再生を考えるプロジェクト、「森林本2010」のほうでもあらためて
詳しく紹介したいと思います。


というわけで、「一日火鉢カフェ」に「くた工房」の木組みパズル登場です。


<問い合わせ>


「くた工房」
http://www.kutakobo.com/

上記のサイトから商品購入もできます。

火鉢カフェ告知シリーズ7 珈琲の焙煎に挑戦!松山の珈琲豆屋からスーパープレミアムを調達!




いよいよ明日!「一日火鉢カフェ」
日時:12月26日(日)AM10:00〜PM7:00
   場所:根津藍染め長屋澤田さん宅 「アクセス」はここをクリック



   料金:500円(炭チャージとして)抹茶、ほうじ茶はフリー


一日火鉢カフェでは、前回紹介した「けんけらコンロ」を使って、
珈琲の焙煎に挑戦してみようと思います。

以前、私のブログ「火鉢クラブ」で、うちの箱火鉢での珈琲焙煎をリポートしましたが、
その時はちょっと残念な結果になってます。
今回はその時の反省を生かして、なんとか旨い珈琲に仕上げたいと思います。

「ミニえひめ物産フェア」ということでもあるので、珈琲豆も愛媛は松山で調達してきました。

その珈琲豆を買ったのがこのお店「セラヴィ」です。
ともすると見落としてしまいそうな店構えですが、中に入ると生豆の袋がずらり。
豆屋なんだけど、小さいカウンターと写真に写ってない反対側に席が2席あって、
この場で入れ立ての珈琲を味わうこともできます。

にしても、この店を選んだのはなぜか?
どこでもいいからとにかく松山で豆を調達、というわけではありません。

「セラヴィ」の珈琲豆を知ったきっかけ

私がこの店に初めて行ったのは2年前だったでしょうか。
その少し前、能登半島の先っちょのとある宿で、「松山に美味しい珈琲豆屋がある」
という話を聞いたのがきっかけでした。
チェックアウト前、宿のご主人と話をしていた時に出してもらったのがここの珈琲でした。

その宿というのがここです(写真がちょっと古くて申し訳ありません)。
ちいさいながら、いつも気持ちのいい環境とおいしい食事を用意してくれる宿。
一方で『いたらないつくせない宿』ということで、適当に放っとかれます。
宿のサイトには「もしかしたら大いに好き嫌いを問う宿です」と書いてあります。
でも、そんな感じがきもちよくて、能登半島の先っちょという不便な場所でも、
再び足を向けたくなるのです。
紹介ついでに、離れにあるゲストハウスの写真も掲載します
そんな宿のご主人が教えてくれた珈琲豆屋セラヴィ。
そこの主人の仕事がいいらしい。
そして、それがたまたま松山であったわけです。

再びセラヴィに
行くと、おじさんがいつもこうして店内で豆を焙煎しています。 
この人が、能登の宿の主人にいい仕事してると言わしめた店主の合田浩司さん
豆はいつもここで焙煎しています。

すぐ側には、焙煎された各地の豆がずらり。この写真では見当たりませんが、
初めて行った時には「ケニア」の豆を買いました。スッキリして私好みでした。
セラヴィの豆は、豆の油分で黒光りしてます。美味い証拠。
豆と焙煎へのこだわりというのは、私が代弁するよりも、飲んだ方が早いだろうと思います。それって、物書き失格か?とも思いますが、ブログ上で「飲む」ことはできないので、これを見ていただきたいのでございます。
なんとこれは、合田さんが自分で手書きで書いた美味い珈琲の入れ方と豆の説明のパンフレット。
上の写真は今回もらったもので、2年前にもらったやつは残念ながら紛失してしまったのですが、
このように、時々新しいバージョンに更新しています。
右の白い方のイラストは、15世紀中頃、珈琲焙煎の手法が発見された頃の様子らしい。

下の絵は、白いパンフの内側に書かれた絵です。男の人の頭と奥の水差しに注目して下さい。
中東の装束ですよね。
みなさま、珈琲のふるさとをご存知でしょうか。実はイエメンなんですよ。
サウジアラビアの隣国アラビア半島の先っちょのところ、
例のソマリアの海賊をめぐってはちょっと話題になりました。
海賊の話はおいといて、この合田さん、珈琲のふるさとである中東を意識した
イラストを描いてるところ、ただ者ではない珈琲屋ですな。

というわけで、合田さんに、われら火鉢クラブ員による七輪珈琲焙煎に使用する豆を選んでもらいました。
コロンビアです!
  
コロンビアは、酸味と苦みのバランスがとれている豆で、初心者にもおすすめということでした。
さっきの写真のチラシに「スーパープレミアムコーヒー豆」という言葉がありましたが、
セラヴィの豆は全てこの「スーパープレミアム」です
これは、世界のコーヒー市場で「最高に美味い」とされている高品質生豆で簡単には手に入りません。
美味い珈琲の一番の決めては良い原材料だという合田さんは仕入れが重要!と語ります。

はたして、その最高級豆をちゃんと生かす焙煎がわれわれ火鉢クラブ員にできるのか・・・。
手網使って強火でよく揺すって焙れば大丈夫だよと言われましたが・・。
みなさま乞うご期待!

また、合田さんはいつも「点滴」抽出して珈琲を出してくれるのですが、
さすがに火鉢カフェには来れないので、パンフレットの抽出方法をしっかり見ながら、
抽出もセラヴィ流で行きたいと思います。

いい珈琲豆で正しい入れ方をしたコーヒーは、抽出後丸1日経っても濁りません。
琥珀色の液体を通して向こう側がきれいに見えます。
私もいいコーヒーを知って、こうした違いを実感しました。

というわけで、セラヴィの「スーパープレミアム豆」によるコーヒー焙煎お楽しみに!

最後に、合田さん親子のお写真を。
現在は息子さんも一緒にコーヒーの仕事をやられています。
スーパープレミアムコーヒー豆が、焙煎後でも、コロンビアなら200g800円。
ネットでスーパープレミアムぐぐってみたけど、これは送料が入っても格安!
とにかく、一度、火鉢カフェにて試してみて下さい・・って、焙煎が違うから
セラヴィの焙煎珈琲は、火鉢カフェの何倍も美味いはずですが。

一日火鉢カフェでは、記事中写真のパンフレットも限定数ですが置いておきます
家庭で入れる場合の珈琲の抽出のポイントも書かれています。
欲しい方はお早めに。

<問い合わせ>
コーヒー豆製造販売「セラヴィ」
〒790-0014 
松山市柳井町2−5−3キクチビル1F
TEL 089−945−8954





2010年12月24日金曜日

火鉢カフェ告知シリーズ6 能勢菊炭もカフェに特別出演!





炭火を楽しむ「一日火鉢カフェ」
日時:12月26日(日)AM10:00〜PM7:00
   場所:根津藍染め長屋澤田さん宅 「アクセス」はここをクリック




   料金:500円(炭チャージとして)抹茶、ほうじ茶はフリー




一日火鉢カフェで火鉢に使う炭は、基本的に内子町石畳のくぬぎ炭ですが、
特別出演として、大阪府能勢郡の「能勢菊炭」も登場します。

今回、この能勢菊炭を焼いている「能勢さとやま創造館」さんが、
「第一回火鉢カフェ」開催を祝って以下の商品をプレゼントしてくださいました。

かの千利休も使っていたといわれる「池田炭」の元炭となる能勢菊炭。
その中でも最高級の茶の湯炭です。
茶道の炭手前の一手前分の道具炭です。菊のような模様が美しい!
茶道のみならず、インテリアとして飾ってもいい感じ。

これはさすがに火鉢で使うのはもったいないので、火鉢カフェ開催中展示しておきます。
興味のある方は、パンフレットも置いておきますので、「能勢さとやま創造館」さんに
お問い合わせください。

そのほか、今回こんなものもいただきました。

これは能勢菊炭の火鉢用の炭です。火鉢用でもきれいですね。
これは、内子の炭といっしょに、火鉢で使えるように置いておきますが、
数が少ないので、「能勢菊炭」の炭火を楽しみたい方は、
お早めにおいで下さったほうがいいかもしれません。

これは、能勢さとやま創造館さんが、
能登の珪藻土七輪の老舗メーカーに特注している卓上七輪「けんけらコンロ」です。
「けんけらコンロ」というラベルはこの裏側にあるんです。
すいません。裏側で写真撮っちゃいました。
イソライトというのは、珪藻土を焼き固めたものということらしいです。
奥能登の珪藻土は軽くて質が高いことで有名です。
このコンロは火鉢カフェの珈琲の焙煎に使おうと思います。

以下は、この「けんけらコンロ」用の「けんけら炭」。
菊炭を焼く時に一緒に出る枝炭です。
コンロで火をつけると、いい音がするんだそうです。私もまだ試してないのですが、
火鉢カフェまでに試す時間あるかなあ・・・。
カフェで実際火を着けて音を聞いてみて下さい。

火は着けなかったけど、炭同士をぶつけて音を出してみました。
備長炭などの固く焼いた白炭はぶつけるとカーンといい音がしますが、
黒炭は柔らかいからガサガサいうだけです。しかし、このけんけら炭(枝炭)は、
白炭の音とは違うものの、なんとなくいい音がしました。
iphoneで撮ったので聞いてみて下さい。

名まえの「けんけら」という音に似てますね。たしかに火をつけるといい音がしそうです。
「けんけら」って福井にそういう名まえの焼き菓子がありますが、それと関係あるんだろうか?
今度ちゃんと取材しときます。

火をつけた時の音は、カフェまでとっときます。おいでになって試してみて下さい。
この炭も写真の量しかないのでお早めに。

プレゼントの中にはこんなものも。
炭の石鹸です。炭の細かい粒子のおかげで、毛穴の中の汚れまできれいにとれるそうです。

というわけで、火鉢カフェまであと2日です!

<能勢菊炭の問い合わせ>
能勢さとやま創造館(商品についてはこちら)
商品の問い合わせ:072-737-1902(受付9時〜17時)

日本の美 能勢菊炭

2010年12月23日木曜日

火鉢カフェ告知シリーズ5 道後温泉に行きたくなる!大正時代の「湯かご」復刻版




炭火を楽しむ「一日火鉢カフェ」
日時:12月26日(日)AM10:00〜PM7:00
   場所:根津藍染め長屋澤田さん宅 「アクセス」はここをクリック
   料金:500円(炭チャージとして)抹茶、ほうじ茶はフリー


一日火鉢カフェと同時開催される「ミニえひめ物産展」。
原木椎茸や干物、地酒など、火鉢で焙って楽しむ食の部分が中心ですが、少しだけ工芸品も展示します。

私が個人的に気に入って、これは紹介したい!と思った商品を展示、
または道具として火鉢カフェで使用しながら紹介します。

その一つがこの竹で作られた道後温泉の「湯かご」です。

火鉢カフェの開催場所である澤田さんちの長屋の軒先のねむの木にぶら下げて撮影しました。

道後温泉の復刻湯かご
道後温泉は、宿の内湯の温泉もありますが、なんといっても外湯である道後温泉本館の湯に入って、
お座敷で休憩というのが定番です。            *これは5月の写真です
写真の中の人たちが持っているのが湯かごです(ピンが甘くてすいません)。
宿泊客は浴衣姿でこうした竹の湯かごにタオルや石鹸を入れて、宿から本館まで移動するのです。
でも、一番上の写真のかごとはちょっとデザインが違いますよね。
実は、観光客の皆さんがぶら下げている最近の湯かごは、そのほとんどが中国製だそうです。デザインもこの写真みたいな、太めの竹ヒゴを隙間無く縦横に単純に編んであるだけ。
これはこれでかわいいと思いますが、やはり、最初に紹介した湯かごを見てしまった上で、
どっちが欲しいかと言われたら、やはりこっちですよねえ。
こちらの湯かごは、道後温泉のある松山のお隣、東温市の竹細工の伝統工芸師・倉橋澄夫さんが、
家に残っていた大正時代の湯かごを元に復刻したレトロデザインです。
多分、明治の終わりくらいにもあったでしょうから、あの夏目漱石や正岡子規も、
こんな湯かごをぶら下げて道後温泉に通っていたかもしれません。


写真一番左の小さいのが、復刻した大正時代のモデルのもともとのサイズで、



「真籠(まかご)」といいます。
あとの二つは、入れるものが多くなった現代のスタイルに合わせて新しく作ったものだそうで、女性の方が持ち運ぶ物が多いので、一番大きいのが「女籠(めかご)」真ん中のを「男籠(おかご)」としました。


口のすぐ下がちょっと膨れているところとか、適度なすき間が涼しげで、浴衣姿によく合います。
湯かごとしての用途だけでなく、台所において人参や牛蒡や椎茸などの野菜を入れたり、
花かごとして使ったり、ぐい呑み入れにしてもいいし、いろいろ使えそうです。

私もこの湯かご下げて道後温泉入りに行きたい!一個欲しい!
自分が欲しいと思う物は他の人にも教えたくなるのが人情。
そこで、火鉢カフェに持ってこよう!と決めたのでした。

それに、この復刻湯かご、なんとなんと、高校2年生の男の子が弟子入りして倉橋さんと
一緒に作っているんだそうで、週末には修行に来るという。

竹細工・倉橋商店を訪ねる〜高2の弟子・光田くん
というわけで、とある12月の土曜日に東温市の倉橋商店に伺いました。
訪ねると、この写真の右側に見える少し開いた木戸の向こうで、倉橋さんと弟子の高校生君が、
いっしょに作業されていました。
 
 こちらが伝統工芸師・倉橋澄夫さん

そして、こちらが弟子の光田大和(みつたひろかず)くん、高校2年生。

私の持っているカメラではブレてしまうくらい作業の手が速い!
そこでビデオで撮影しました。

現在、高校2年生の光田くんは1年生の時に倉橋さんに弟子入りしました。
ものすごく上達も早く、見込みがあると師匠の倉橋さんは太鼓判を押しています。

その光田くんがビデオの中で作っているのが、まさに道後の湯かごです。
編む手さばきに感心していたら、「編むのはまだ簡単な方なんです。」と光田くん。
では何が難しいのか?「竹を”ひご”に裂くのが難しいんです。」

倉橋さんのところでは、竹を切りに行くところから自分でやります。

  切って来た竹:真竹、黒竹など竹にもいろんな種類があります

切って来た竹は、作る物に応じた太さの竹ひごに裂いていきますが、
このひごを同じ太さに裂くのがとても難しい作業なんです(裂くところの写真がなくてすいません)。
湯かごの場合は3mmくらいの太さでしょうか。
ものによっては、1mmくらいの太さの竹ひごで編んである竹籠もあります。

必要な本数の竹ひごをいちいち測りながら作業するなんてできないので、
もうこれは裂く時の感覚を身体で憶えるしかない。

光田くんは、「僕はまだまだその感覚が身に付いていないんです」と
更なる修行の必要性を語っていました。
たしかに、竹を裂くという作業、もしも私なんかがやったなら、いろんな太さになっちゃって、
何本竹を無駄にすることか。考えるだに恐ろしい。

しかし、技術の高さ云々よりも、高校2年生がそこまでちゃんと考えていることに感動しました。
ちゃんとしてるわ。どうりで清々しい湯かごが作れるわけだ・・・。

ただ、この復刻湯かご、倉橋商店でしか作っていない。
つまり、現在のところ、倉橋さんと光田くんしか作り手がいないので、
あまりたくさんは作れません。
倉橋商店ではほかの品物も作っていますから、湯かごだけにもかかれない。

これはほんの一例ですが、例えば、こんなものを作っています。
来年の干支のうさぎです。
 

これは、竹細工の蟻のオーケストラ。ガラス越しなので写りが悪くてすいません。
右がメンバーの蟻ん子です。一匹一匹竹のみで作られています。
 

光田くんも、修行中の今はなるべくいろんな種類のものに挑戦したいとのことなので、
おのずと復刻湯かごの生産量は限られます。

というわけで限定数しか作れないということですが、
どうしても欲しい!と思われた方は倉橋商店もしくは愛媛県の物産を集めた
「えひめイズム」にも置いてあるので問い合わせてみてください。

実物は、来たる12月26日(日)の一日火鉢カフェに登場しますので
一度是非ご覧になって見て下さい。
ちなみに、湯かごの下に敷いてある鯛の柄の手ぬぐいも愛媛県で手に入れました。
私の実家のある八幡浜市で江戸時代から大漁旗を染めている若松旗店というところで作っています。
広げると、細長い手ぬぐいに、この赤い鯛が2匹。お正月に向けておめでたいでしょう。
これも欲しい方は「えひめイズム」に置いてあるので、聞いてみて下さい。

<問い合わせ>
倉橋商店(東温市)
  TEL 089-966-3871

えひめイズム(松山市)
  URL  http://ehime-esm.jp/ 
  Tel.089-993-7557
  Fax.089-993-7567
  


2010年12月22日水曜日

火鉢カフェ告知シリーズ4 内子町の地酒もやってきます!




炭火を楽しむ「一日火鉢カフェ」
日時:12月26日(日)AM10:00〜PM7:00
   場所:根津藍染め長屋澤田さん宅 「アクセス」はここをクリック
   料金:500円(炭チャージとして)抹茶、ほうじ茶はフリー


というわけで、火鉢で焙るといえば・・・。

♪お酒はぬるめの燗がいい〜、肴は焙ったイカでいい〜 ですよ。

焙った原木椎茸はもちろん、今回はイカの干物もありますので、お酒は必須。
そこで、内子町からお酒も調達しようということで、内子の酒蔵 酒六酒造を訪ねてきました。
煙突をよーく見ると「京ひな」と書いてあるのがわかるでしょうか?
この「京ひな」がこの酒六酒造の昔ながらの代表銘柄。
愛媛県の人なら、この「京ひな」のロゴ、お酒の瓶だけでなく、列車の車窓とか、
国道沿いとか、一度は目にしているはずです。昔ながらの「上撰」と呼ばれるお酒です。
こちらの酒蔵は、昭和16年に5軒の酒蔵が統合して「酒六酒造」となりました。
その際、メインのお酒の命名を京都のお坊様に頼んだんだそうです。
その時期がひな祭りの時期だったこともあり、京都とひな祭りから「京ひな」と名付けられました。


内子町の町並みを歩いていると、酒屋さんの店先の一番いい場所に、
「大吟醸 吹毛剣」というお酒が陳列してあるのを見つけました。酒六酒造の大吟醸の人気銘柄です。
 「吹毛剣」とは、吹きかけた毛も切れるほどの鋭利な剣という意味。
  こちら酒六酒造の銘柄には、先代のご趣味なのか、この「吹毛剣」のほか、
  「七星剣」「隠し剣」「一刀両断」など剣にちなんだ名まえが多いのです。

このように、酒六酒造は内子町きっての酒蔵で、かつ経営者はもともと私の地元八幡浜市の方なので、
その存在は当然知っていたのですが、今回、こちらに伺おうと思った直接のきっかけは、
松山の道後温泉で酒販業を営んでおられる @donshi さんのツイッターでのつぶやきでした。

@donshi 昨日は愛媛県内子町の酒六酒造の蔵を見学。「吹毛剣(すいもうけん)」など
高品質の吟醸で有名な蔵元だが、上撰や純米も品質がよくもっと売れそうな気がする。
普通酒こそ蔵の力量が出ると私は思っている。 webから

この「普通酒こそ蔵の力量がでる」という部分に魅かれました。
火鉢の横で飲む酒は、日常の酒がいいなあと思っていたからです。

そういえば、酒六酒造の娘さんは私の高校の後輩でもあります。
これは行くしかない! ここでもツイッターの影響力を感じながら酒蔵に向かいました。

火鉢カフェに登場するお酒
というわけで、やってきた酒六酒造。
火鉢カフェの趣旨をお話しして相談をしたところ、いくつかの銘柄を挙げていただき、
この3種類を「火鉢カフェ」に持ってくることにしました。

一つは、やはり火鉢ということでお燗で美味い特別本醸造「燗酒」
そして、大吟醸の中でも比較的手頃な「隠し剣」
そしてこちらの伝統的銘柄、上撰「京ひな」です。
   
「伊予の燗酒」なんて「火鉢カフェ」の「ミニえひめ物産展」にぴったりなネーミングではないですか。
それぞれのお味については、火鉢カフェにいらして確認してみてください。

「燗酒」については一升瓶で重いので、試飲のみ行います。京ひな印のとっくりにてお燗します。
「隠し剣」「京ひな」については限定数販売いたします。

写真の「京ひな」は300mlの小瓶。このままヤカンに入れてお燗もできます。
持ち帰りも軽くて楽ですよ。それに、この瓶レトロでかわいいでしょ。
ラベルに「THE DE-LUXE SAKE KYOHINA」と書いてあります。 
写真ではおひな様の絵が欠けてしまってすいません。実際に見に来て下さい!

このお酒、私はちょっとお燗して、かわはぎの干物あたりと一緒にというのがいいんじゃないか
と思いました。春の肌寒さの中だけでなく、冬の冷たさの中でも胸がぽっと熱くなる感じです。

酒六酒造を見学
「火鉢カフェ」に持ってくるお酒を決めた後、お酒のタンクや倉庫に案内してもらいました。
本当はもっと薄暗いのですが、カメラのセンシティブモードで撮ってるので明るいです

タンクが乗っかっている石。これグッドデザインだと思いませんか?
庭石にするとかっこいいんじゃないかと思いました。上に草盆栽を乗っけるとか。
船の碇だとか、こうした酒のタンクを支えてる石とか、昔ながらの仕事の現場は、
グッドデザインの宝庫ですねえ。

グッドデザインでもう一つ気になったのがこの風景。

覗き込むと、従業員の方が蒸気の中で瓶を洗浄されていました。

こちらは倉庫。一番上の写真の煙突の奥あたりになるんでしょうか、
昔ながらの天井の高い漆喰塀の蔵をそのまま使っています。
 

というわけでこの三種類が「火鉢カフェ」にやってきます。乞うご期待。
お酒の特徴などの説明が少なくて、お酒好きな方には物足りない紹介だったかもしれません。
是非とも、火鉢カフェに足を運んで味を確かめて下さい。

参考までに、「ぐるなびお店のブログ」酔いどれ日記に出てた「隠し剣」の記事を。

<問い合わせ>
酒六酒造 
愛媛県内子町内子3279番地の1
tel 0893-44-3054
fax 0893-44-3140