2024年2月3日土曜日

初めて知った本当の不安

入院して2ヶ月が過ぎた。

私としても、人生の後半でこんなことになるとは思わず、乳がんが最初に見つかった時も放射線のピンポイント治療で腫瘍は消え、10年間は普通に過ごしていました。10年後、再発を告げられた時は、当初は再発だと治らないという世の常識に縛られ、不安になったものの、代替治療を続けていたら(と言っても、そこまで高額なものはやってません。そもそも、お金がなかったので)、腫瘍は小さくなってきたので、再発後3年くらいはそこまでの不安はなく過ごしてこられました。まだ、身体も普通に動きましたし。それが、2017年か2018年くらいから、皮膚転移が始まり始めたのです。良くなってきていると思っていただけに、不安がむくむくと膨らんできました。


皮膚転移は一度良くなったかに見えましたが、それはただの過程で、徐々に大きくなっていきました。外に腫瘍が出るだけならまだいいのですが、私の場合、皮膚転移は左胸の皮下に蟹の甲羅のように被さって癒着している感じで、多分、いわゆる鎧状がんというのでしょうか、皮膚の下で左の体幹を圧迫し、私は腰の深く曲がったおばあちゃんのようになってしまいました。もう買い物出るほどは歩けず、部屋の中だけの生活。外は電動車椅子です。こうなると、今後の不安は増しました。一番は、満足に仕事ができず、生活費や治療費をどうするか、、、。中にはやめたサプリメントや治療もありました。さらに、ベッドでまっすぐに寝れなくなり、睡眠の質も落ちていきました。こんなことで病気が良くなるわけがありません。リクライニングの作業椅子に座って寝ることも多くなりました。常に体は座ったような状態。どんどん知らない間に疲れも溜まっていっていたのでしょう。それと同時に不安も無意識のうちに積もっていたような気がします。


パソコンで文字を書くだけの仕事は何とかできたので、企画書や提案書を書くような仕事をもらってはやっていたのですが、Wordでファイルを最終的に作らなければならない提案書は、膝の上にMacBook Proを乗せて作業するため重くてかなり疲れます。やはりベッドに寝たまま、少し上半身を上げた姿勢で、パソコン作業するのは結構しんどい。

なので、iPhoneやiPadで文章を書いてネットにアップすればいいnoteやブログだけで、生活費や治療費が賄えるほど稼げることが、今の私にとっては1番体にも優しいし、それ故にそうできることが、今の私の目標でもあるのです。


ノートの作家やブロガーやもし可能なら、YouTuber、それをちゃんと稼げる仕事にするために、引き続きそれぞれのページではサポートをお願いしております。なにとぞよろしくお願いいたします。


ちょっと不安な話から離れてしまいましたね。でも、お金がないということは、他の不安も増大させてしまうのです。かといって、お金さえあればいいと言うものでもないのですが、お金がないと言う事はやはり大きな不安につながります。私は実家の住宅ローンを抱えているということで、ある意味、それを言い訳に貯金を怠ってきてしまいました。蓄が少なかったことを、こうして病気になってみて反省したと言う馬鹿者です。皆さん人生何が起こるか分かりません。ちゃんと貯金はしておきましょうね。まぁ私が言っても説得力ないですが、、、。


がんが再発し、体が動きづらくなり、経済的に頼る人もなく、常に不安はあったわけですが、そうした不安は本当の不安ではないと言うことをさらにその先知ることになります。

もちろん、上記のようなことも大きな不安です。しかし、それとはまた質の違う不安が襲ってくるようになりました。


これまでこれだけたくさんの不安がありつつ、それでもなんとなく自分は大丈夫と思うことができていました。しかし、今回急に手で体を支えてつたい歩きをしても自分で歩けなくなり、入院してみて、これまで感じたことのない不安を感じるようになったんです。それはまさに死への不安です。


以前、このノートにも入院後、怖かった話として、うとうとしながら目が覚めて、その時私は既に死んでいるんじゃないかと思ったと言う話を書きましたが、その時は本当に怖かった。それは不安を超えていたと思います。その時の文章にはその理由として、その日、鎮痛剤をいつもよりたくさん飲んでいたこと、その副作用ではないかということや、常にベッド上に寝かされ、ベッドから滑り落ちることを懸念して、ベッドから足を下ろしてはいけないということで、ベッドにセンサーまでつけられていたこと、そういうことがまるで監禁されているような気分にさせ、私に妄想を見させたのではないか、、、。そういうことを書いています。本当にそれが理由だったかは分かりませんが、その時に初めてあの世へ行ってしまう怖さというか不安を感じたのです。この世の誰かとつながっていないと今ここで寝てしまったら、私は本当にあの世に引きずられていってしまうのではないか。そういう思いが私の背中をゾクゾクさせました。こういう時、誰に連絡すればいいのか?迷いつつ、何箇所かにLINEを送り、返事をもらって、何とかこの世とつながっている実感を得ることができ、その後眠ることができました。


よく死を覚悟すると言いますが、私にはなかなかそれはできそうにありません。しかし、宗教書であるとか、神や仏の教えと言うものには、死をも生をも超越し、死の覚悟等と言う概念も乗り越えねば、悟りの世界は知ることができないと言われています。

私というものが怖くて怖くてしょうがない。自分というのを今回初めて深く実感しました。私は大層この世に未練がある俗物であるということも改めて知りました。しかし、清濁合わせ飲むと言うように、人間そんなに正しく生きられるものでもない。そして、それがいいとも限らない。


かつてあなたは三途の川を渡りかけて途中で引き返してくるんでしょうそういうシナリオになってるんでしょと言われたことがあります。荒唐無稽な話ですが、途中で引き返してくるという言葉は、私の不安をずいぶん小さくしてくれました。ただ三途の川を渡りかけると言う状態がどういう状態を指すのかよく分かりませんが、既にこの前1度、私は死んだと言う感覚を抱いたことが三途の川を渡りかけということであればいいのになぁと思いつつ、そんな甘いもんでは無いのかなあとも思いつつ。でもそういう人間社会の常識的な考え方で考えるのもこういう場合は間違いなのかなとも思ったりしつつ、結局はそんなこと考えず、今は養生し、考えすぎず、今を楽しみ(といっても、体が突っ張って動きづらかったり、背中の床ずれの周辺やサージカルテープを貼ったところがかゆかったり痛かったりすると、なかなか楽しむという境地になるのは難しいのですが。)今まで何でも考えすぎて細かいことを言い過ぎていた自分からもっとおおらかな自分に生まれ変われるようゆったり日々暮らせればと思います。


死ぬのが怖いならば、怖いよーって泣けばいい我慢などする事は無い。それが正直な自分です。


話は変わりますが、朝ドラのブギウギを見ていると、あんなに自分の存在を求めてくれる人がいても、人は死んでしまいます。私は自分にはそうした人がいないから、死への覚悟ができないのだろうと思っていました。そういう人がいるから、覚悟ができて、不安も小さくなるということでもないのだろうなぁ。


なんだか不安とタイトルに目打った割には、不安の正体についてあまり掘り下げられなかった気がします。でも、やっぱり私の不安は私はこの病気では死なないということを信じられなくなりかけたときにむくむくと膨らみ始め、なんとなく病状が良くなっているような気がし、このまま生きていられるかもしれないと思うときに小さくなる気がします。ご飯がまずく感じたり、食欲がなかったり、体のつっぱりが増して体幹が動きづらくなったり、単純に鎮痛剤が切れて調子が悪くなると不安になり、また薬を飲んでそうした症状が軽くなると大丈夫かもと思える。その程度の不安のようです。


結局は死にたくないだけか…。

生きるとか死ぬとか考えないようにする事はできないものなのかなぁ。

しかし、ややスピリチュアルに、過去の後悔や、未来の心配をせず、今のことだけを考えよという人も腹をくくってと言うような言い方をする方は多いです。腹をくくってってどういうことなんだろう?この場合やはり死ぬとか生きるとか置いといてってことなのでしょうか。確かにそうできれば不安と言うものはなくなる気がします。もしかしたら、こんな分析みたいな文章も書いてる場合では無いのかもしれません。こういうことを書けば興味を持って読んでもらえるのではないかと言う下心がないとも言えない。う〜ん、また考えすぎのスパイラルに入ってきそうなので、今回はこの辺で終わっときます。


現在1時的にショートステイに移っていて、個室なので、喋りながらマイクで拾って文章を書いてみました。一次よりもかなり精度が上がり、ほとんど音を拾い間違う事はありませんでした。すごいすごい。これまではキーボードで手で書くのと語り書きでは出てくる内容も違うものになると言う気がしていましたが、今回こうして書いてみて、その辺はどうなのかよくわからなくなってきました。手で書いた方が深い思考ができる気がしなくもないですが、考えすぎないというのが今の私の目標でもあるので、まぁいいかなと思っています。こちらの方が目も疲れませんね。なので、病院に戻ったらこんな長い文章が書けるものか、ちょっと自信がありませんが、その分体が良くなるようがんばります。


というわけで、いつもいつもで申し訳ありませんが、何卒、治療も含めた私の活動へのサポートよろしくお願いいたします。いかがサポートの窓口となっております。


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2024年1月22日月曜日

2023年末からも入院。そのご報告詳細とクラウドファンディングのおねがい

 みなさま、ご無沙汰しておりました。


再び入院し、更新が止まってから早40日が経ってしまいました。実際、なかなか1つのことを文章にまとめるのが大変だったのです。


入院前、朝、目がさめると、家で、急に体が動かなくなり、自分の手足で立ち上がる事も歩くこともできなくできなくなっていました。だからトイレにも行けない。もちろん胸を洗う事も。これはもう人手を借りるしかない。それまではギリギリまたげていた風呂場の入り口の段差も、左脚が上がらず入れない。トイレならオムツでなんとかなるものの、胸の滲出液はどうしようもない。それで、外来の看護師さんに電話し、緊急入院することにしました。


入院した最初の頃は、5文字書いてはうつらうつらし、夢と現の間を彷徨ったりしていたため、ちっとも文章が進まず、友人からのメールの返信にも数日かかったような状態でした。

そのため仕事もできず、他のスタッフにおねがいすることに。経済的には大変困っているのに声を出す事も億劫で、Youtubeもなかなかはじめられない状況です。


住宅ローンはもうギリギリ、あと一回払えなかったら、家の権利は保証会社にわたり、団体信用保険も効力がなくなるため、現在、価格が落ちている田舎の実家では、借金残高の方が多く、かえって出費が多くなるのです。


また、先日、母が東京へ来ましたが、その時に、東京で暮らす事は到底無理と実感しました。思ったより物忘れがひどく、スマホを持ってても使えない、ほとんど私が世話せねばならないような状態。1人だとどこへも行けず、故郷の友人らを思い、寂しいとこぼし出します。これでは、私の食事を作るどころか、先に、東京にやられてしまいそうです。

母には現在、生活保護を受けてもらっていますが、うちの地元は生活保護費も低くて、年金もらうのと1万円しか違わず、月6万ちょいで暮らせという。今、水道光熱費も高いし、母も80代で、働けるパワーはもうなくなってきてるし、酷な金額です。ただ、母も高血圧の薬とか飲んでるんで、それが無料になるのだけはありがたい。


なかなか声出すのも大変で、Youtubeやるのもままなりませんが、ここはnoteを広めるためにもやるべきか?毎回、2、3分ならしゃべれるかなあ、、、。


とにかく、お金になることをやらねば、病気どころではない。


当面の問題は1月25日午前までに18万5千円のクレジットカード代金を払わないと、カードが解約され、他に契約はもうできないので、noteさえ更新できなくなるというピンチ。

貸していただけるのでも良いので、ここを乗り切りたい。


その次は入院の問題。国の決まりで、同じ病院には2ヶ月しかおられず、1月31日には退院せねばならないのですが、わたしまだ、自分の力で立って、歩けないのです。一週間から10日ほど家で過ごせば、病院のベッドさえ空いていれば戻ってくることができるそうです。しかし、31日の時点でまだ歩けなければ、在宅でこれまで週2日だったヘルパーさんを極限まで増やし、胸の処置などで、在宅看護師さんにきてもらわねばならない。しかしそれには、7、8万の金額がかかりそうですが、母も私もそんなお金はない。もちろん、これまでの入院費もかかります。高額医療費制度で安くはなりますが、それでも今の私には大金。そこで、私の入院治療費として、自分立ち上げのクラウドファンディングをやれないかと思っているのです。


身体の方はわずかずつではありますが、入院後、その前に比べれば、動けるようになってきていると思います。ただ、時間はかかっている。なので、なんとか自分の足で立って、手の力を借りてでも、トイレや風呂場に行けるようにまで回復したい。そして、そこから、奇跡の再発乳がん回復劇に挑戦したいのです。


入院して、今回はもうだめかもと思った時もありました。しかし、ここへきて、身体も少しずつ動きやすくなってきて、最初はあまり食べられなかったご飯もだいぶ食べられるようになってきました。マグミットという便秘薬を日に一錠と便を押し出すというか、出やすくするピコスルファートという薬は飲まされますが、お通じも毎日あります。自分ではマグミット飲まなくても出るのではないかと思うのですが、それは看護師さんが許してくれません。


にしても、身体というのはすごいです。

入院直後は怖い思いもしました。その辺はまた別の項目で書きます。

ですので、何卒何卒、私を助けてください。

noteを書き続け、奇跡の寛解に向かい、火鉢カフェを作り、皆さんにお返しができるようがんばらせてください。

何卒よろしくお願い申し上げます🙇‍♀️。


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普通口座 8048480

口座名義 ナカムラ ユリ



参考までに私が2022年GW頃に朝日新聞beに連載おりました、がんについて、生きることについての連載をリンクしたいと思います。    

これは一昨年に書いたものなので、まだ、歩くことができる頃のものです。有料記事ですが、、、


https://www.asahi.com/articles/DA3S15259364.html



2024年1月22日 春

中村有里

yuridas67@mac.com