2023年11月9日木曜日

119に感謝🥲その2

 救急車を呼ぶのは2回目だが、去年の1度目は病院に入院するときに救急車で来てくれという病院からの要請で、その方が緊急入院しやすいからとのことだった。ケアマネさんが119番し、ヘルパーさんも付き添って、実はそれほど緊急性は無かった。


今回、救急車を呼んだのは私自身。部屋の中には私しかいなかった。

このところ、脚が浮腫んで歩きづらく、一歩の幅は15cmほどかと思えるほど小さく、特に左足の甲は膨らんで、指と足の裏全てを床に着けられず、常に爪先立ち。右足に重心を乗せて、左は爪先だけで支えながら、とぼとぼ歩くような状態だった。

私の場合、転んだが最後、自分の力では起き上がれない。だから、こんな足の状態で、転ばないように一歩一歩、細心の注意を払って歩いているつもりだった。2、3ヶ月前にはもう少し歩幅も広かったし、第一、足も浮腫んでいなかった。それがここ3週間ほど、急に脚が浮腫み始め、こんな状態になったのだ。  

転んだ原因は足元のゴミを拾おうとして、膝を深く曲げすぎたこと。浮腫んでいるので、思ったより膝が深く曲がらず、バランスを崩してしまった。

身体がこうなって初めて、ただの起き上がるという動作も、人間がいかに色々な筋肉の力で行なっているかがわかる。今の私は腹筋と背筋がほぼ使えない。ということは脚の力と腕の力で、どこかにつかまりながら起き上がらねばならないのだが、今の私は脚が浮腫んで脚に力も入らない。とすると、腕だけで起き上がらなくてはならないが、うまく掴める場所がなかったのだ。

その1にも書いた前提の部分が長くなってしまった。
その2は、救急車が来てからの顛末である。一応、119の前に、ケアマネさんにも電話したが、土日なので留守電だった。しかし、今にして考えれば、ケアマネさんでは、来てもらっても対応できなかったと思う。

119に電話すると、まず、急病人ですかと聞かれた。急病人の場合、空いている救急の窓口を至急探さねばならないからだろう。私は、頭を打ったとはいえ、意識はしっかりしていたので、とりあえず、自分が部屋で転んだこと。私は転ぶと自力では立ち上がれないこと、それで、とりあえず立ち上がらせて欲しいこと、頭は打ったが、痛くないし目眩などもここまでないので、救急で急いで運ぶ必要はないのではないかということを説明した。ただ、室内から鍵が閉まっているのに、私がドアのところまで動けないため、管理会社に連絡して開けてもらわねばならない。しかし、マンションの管理室のおじさんは常駐ではなく、午前中に掃除に来るだけだし、土曜日なので、管理会社も臨時の警備の人しかおらず、そこから担当者を呼んできてもらうには小1時間はかかるだろうということ、そして、この床に小さく蹲ったような変な姿勢で、自分の体力が保つか心配なことも説明し、管理会社の電話番号を119の電話口の担当者に託した。

とりあえず、救急隊は10分くらいでそちらに向かいますとのこと。それで、少し待っていたら、119から電話がかかってきた。そちらに急病人がいると聞いているのですが、それはご本人ですか、どなたですか?という。この電話はコチラに向かっている救急隊ではないかと思われたが、情報が錯綜しているようだ。すぐ病院に運ばねばならない急病人はいません。転んでしまったが、自力で立ち上がれない身体なので、起こして欲しいのですと、再度お願いする。

流石に一分一秒を争うスピードで動いているので、こういう情報の行き違いも起こるのだろう。しかし、ここで確認できたことで、救急病院に向かう救急車が一つ無駄にならなかったのでよかった。

119番してから10分ほどで本当に救急隊はやってきた。ただ、まだまだ全ての情報が正確に伝わってはいなかったようで、救急隊は玄関のドアをドンドンたたいて、私の名前を呼んでいる。私がドアのところまで行けないことが理解されていないようだった。救急隊はしばらく、ドアを叩いて私を呼び続けていた。私もできるだけ大きな声を出して、そこまで動けないんですと叫ぶが、マンションの音の流れというのは不思議で、隣の人がドアの外でワイワイしていたら中にはよく聞こえるのに、中からはどんなに大きな声で叫んでも聞こえないらしいのだ。

これは、いつもヘルパーさんとのやり取りでも生じている。むこうの「こんにちは着きました。ドア開けてください」という声はよく聞こえるのに、私が「すぐ出るので、ちょっと待ってください」という声は全く聞こえないらしいのだ。ドアと私の椅子の距離ってほんの4、5mくらいしかないのだが、、、。

話を救急に戻す。
すると、また119から電話がかかってきた。今、そちらに隊員がついてると思いますというので、私は動けず、鍵が開けられない旨、管理会社に連絡するか、それ以外に開ける方法があるのか?と話すと、今、その場でなんとか中に入る方法がないか試していますという。確かに、ドアの鍵の辺りからガチャガチャと音がする。しかし、なんだか難しそうだ。
すると、電話口の向こうの声が、今、お隣がいらしたので、ベランダからの侵入を試みていますという。これは土日の効用だった。平日だったらお隣さんは皆仕事に出ていたかもしれない。

で、侵入時にベランダに置いてあるものが壊れる可能性があるが、ご了承くださいとのこと。命には変えられない。もう、何が壊れてもいい。はい、大丈夫ですと答える。119の電話担当者が中継をして、現場と私の情報を繋げて、作業を進める。もしかして壊れるものが出るかもしれないということも、一つ一つ了承をとって作業は進んでいった。


やがて、救急隊員はうちのベランダに侵入。しかし、ベランダには侵入できても、サッシの鍵は閉まっているはず。それをどうするのか...。
鍵を緩めようとしたり、いろいろ試みているようだが、なかなか開かない。ベランダからは、厳しいな、、、という声が聞こえてくる。私も2箇所あるサッシの片方の鍵は開けっぱなしにしていたかもしれないと隊員に話しかけたが、ダメですね。閉まってますとの返事。これは、管理会社に来てもらうのを待つしかないか、、、。そう思っていたら、119の電話口からまた声がした。今、いろいろな方法を試していますが、もしどうしてもダメな時は、ガラスを割ってもいいですか?という最終確認。一瞬、頭の中に、サッシのガラス変えたらいくらくらいかかるだろう、今の私の所持金では足りないのは明白だという思いがよぎったが、ここはそんなこと言っていられない。そして、ダメならガラスを割るのもやむなしとの旨を伝え、作業を続けてもらった。

それから数分、何やら、外がワイワイして、開いたぞという声が聞こえる。ガラスの割れる音は聞こえていない。なんと、救急隊はガラスを割らずにサッシの鍵を開けてくれたのだ。
どうやって開けられたのかは、セキュリティの関係上、話すことはしないが、凄い技術である。これはレスキュー退院なのだろうか?声は若めの男性だったと思う。その後、サッシの前にも油圧温熱機があったり、段ボールに詰めた書類などが置いてあって邪魔なのを、これ退けていいですかと確認しつつ、私の方に近づいてきてくれ、今度は玄関ドアの方に行って、そちらを開けると、医療関係の救急隊の人たちが雪崩れ込んできた。

救急隊員は「意識は大丈夫ですか」「痛いところはないですか」「どこかぶつけていませんか」など質問し、ワキに体温計を入れて体温を測り、指には血中酸素濃度を測る測定器をつけ、腕で血圧を測ってくれた。「バイタル異常なし」の声に私もホッとした。
ただ、頭を椅子のヘリにぶつけていたので、その旨を話すと、その辺りを押さえて、痛いですかと聞かれた。痛くはなかったので、痛みはないし、打った当初から目眩などもないというと、このまま病院に行くことはないと思いますが、しばらく気にかけておいてくださいとのこと。

そして、そこまでバイタルチェックが続いて、いよいよ私を起こして、椅子の上に乗せる作業に移った。普通なら、力の入る右手を誰かが掴んで引っ張り上げればいいような気もするが、それでは私の身体は持ち上がらなかった。足で地面を踏み込めないということはこういうことだ。起き上がるという行為は、全身全ての筋肉が連動して初めて可能になることを実感する。

そこで、救急隊員は私の両脇から腕を入れようとしたが、左胸は皮膚転移の癒着つまり鎧があって、力を入れて引っ張れない。右の脇の下にも大きめのしこりがあって、腕を入れられない。急いでその旨を話すと、どこを持って持ち上げれば良いか、隊員も困っていた。結局、左腕の下の方、肘のあたりに手を添え、右手は手を繋いで引っ張り上げ、あと真後ろからもう一人がお尻の両側を持って持ち上げた。すると、足の力を使わずして、身体が浮いた。「もう少しだ、我慢して」の声と同時に、もうひと押しというか、もうひと上げしたら、なんとか私の身体はいつも座っている椅子の座面の高さまで浮き上がり、座面に乗せてもらうことができたのだった。これで一安心。あとは、これまで以上に最新の注意を払って歩くことだ。

救急対応で、私の病状を詳しく聞く間もなく対応せねばならないのに、ちゃんと私の要望を聞きながら、問題なく起き上がるところまで処置してくれた救急隊員には感謝しても仕切れない。救急隊員の中の女性医師か女性看護師は体温を測るときに少し血がついたので、この転んだことによる外傷ではないかと心配したが、これは常から皮膚転移の部分から出ている滲出液と血液がパッドに沁みたのがついたものでと説明すると安心していた。とはいえ、皮膚転移でパッドをつけた病人は珍しいので、マスクの向こうの顔は心配げだった。

救急隊員はすぐに次があるのだろう。テキパキと仕事を済ませると、風のように去っていった。結局、ガラスも割らず、管理会社の人の手も煩わせず、全て解決してくれた。本当にありがとうございました😭これだけの仕事をしてくれて無料である。自治体の負担で、実際には救急1出動で、数万円から十数万円の費用がかかっているそうだ。救急の出動を有料にしている国もあるが、日本のこの制度は続けて欲しい。そのためにも今問題になっている、救急車をタクシーのような使い方で呼ぶなど、本当に緊急でない場合に無闇矢鱈な使い方をするのは控えるようにしたい。

本当に今回は助けられた。感謝しても仕切れない。救急隊よありがとう。

日本の医療は様々な問題を抱えている。私は自分が病気になることによって、そのありがたさを感じているが、この仕組みを存続するには財源が足りないらしい。しかし、医療に関わる実態を見ると、必要以上に薬を処方されている人は多いし、まずは病気にならない予防医学への認識が日本では低い気がする。本当に必要な人に届くように、この意識を徹底せねばならない。病気になってしまったという点では私は反省すべきだ。なんとか回復して、それ以後は、本当に必要な人にサービスが届くことを後押ししたい。

救急が来てくれなかったら、私は本当に生きる気力を失っていたかもしれない。
119に感謝🥲

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救急に助けられたとはいえ、浮腫のひどい足を捻ってたり、頭を打ったり、しばらく同じ変な姿勢で助けを待っていたため、圧迫打撲していたり、それらの回復のために身体が動いているのもあり、かつ、火曜日の悪天候による身体への影響は酷く、ただでさえ高価な鎮痛剤の処方量を増やさざるを得なくなっています。なんとか頑張って、皆様に自分の現状や世の中の問題を発信していけたらと思います。
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119に感謝🥲その1

 いや〜11月4日(土)は大変な1日だった。1日というのは大袈裟で、大変なことが起こった日だったとした方がいいだろう。もしかしたら、今も文章なんか書いている場合じゃないのかもしれない。


本当に緊急の意味で消防隊を出動させてしまったのだ。
理由は転んだから。
普通は転んだって起き上がればいいだけだが、今の私の身体は、一旦、転んでしまうと、自分だけの力では起き上がれないのだ。体幹に鎧のように腫瘍が癒着するとはそういうことだ。

床に落ちたゴミを手で拾おうとしたのが失敗の元。最近はさらに胸の鎧に引っ張られる形で、腰が深く曲がっている私。さらに脚が浮腫んで、左膝は曲がりづらい。それが深くしゃがもうとしたものだから、一瞬バランスを崩してしまった。力のある右手でゴミを拾おうとしていたもんだから、周囲の家具などに捕まることもできず、そのまま後ろに倒れ込んでしまった。

狭い部屋に物をぎゅうぎゅうに置いているから、とっさに家具の一部を掴んだりして、転ぶのを免れることもあるが、今日はそれが仇となり、転んだときに、椅子の座面の角に後頭部をぶつけてしまった。ゴツんという音に驚き、もうダメか、、、と思ったが、意外にも眩暈もなく、痛みもそれほどない。それよりも、左膝の浮腫んだ部分がいつもは曲げない角度で曲がったので、そちらの方が痛かった。しかし、痛いどころではない。床に転がってしまった私は果たして起き上がることができるのか?

やはり、思った通り、体幹の筋肉に力を入れようとすると、皮下の鎧が体内で剥がれようとする感じがして、力が入れられない。私の身体は破れてしまうのではないか、そんな気がする。今は足も浮腫んでいて力が入らない。垂直に立って、体重を支えることくらいはできるが、脚の裏がぺったりと床につかない。寝転んだ状態から、爪先だけ床につけて体を持ち上げるような力は私の爪先にはない。

使えるのは右手、右腕の力のみ。どこか掴むところを見つけて、少しでも体を浮かせるものか、、、。でも、そんな都合の良い場所に丈夫な掴める場所などなく、格闘虚しく、私はまだ床に転がっていた。

これは自分の力ではダメだ。助けを呼ぶしかない。しかし、電話が手元にない。なんとか携帯電話の場所までは身体を引きずっていかねばならない。たしか、テーブルの上、こちら側の端っこにあったはずだ。私が倒れているところから1mほどだろうか。健常なら立ち上がって手を伸ばせばすぐに取れる距離だ。しかし、今の私にはそこまで行けるかもわからない。

うつ伏せになれば、右の手のひらを床につき、腕の力だけでうつ伏せで身体を浮かせるかと思ったが、それもできなかった。もはやどこの筋肉に力を入れても、胸の鎧に響いて力を入れられないのだ。

それでも、このままじっとしていても身体が痺れてくるばかりで、頭の中には、もしかしてこのまま死んでしまうってことってある…?という考えが浮かんでくる。今はなんともないと言いながら、頭も打っている。力尽きる過程で、脳内に何が起きるとも限らない。次々にマイナスな考えばかりが浮かぶ。

でも、ここまで来て死んでるわけにはいかない。だって、体幹内が狭くなって、少し食べたらすぐにご飯も不味く感じ始めたりするにも関わらず、体重も減らないし、そこまで顔色も悪くはないし、死ぬ気がしないのだ。

なんとか這って、テーブルに近づかねば、、、。もうどう動いたか全く覚えていないが、たった1m弱を動くのに15分か20分かかったと思う。そして、テーブルの足を揺らし、少し携帯電話の端っこが見えてきたら、床に落ちていた孫の手でなんとか電話を床に落とした。電源はまだ30%くらい残っていたと思う。

これで、助かった…。
その時はすでにそんな気になっていたが、そこからが大変だったのである。

顛末は「119に感謝🥲その2」に続く

119を読んでしまったショックで😨その後、更新ができず、収入もゼロ。
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やっぱり火鉢クラブのブログで読んでもらいたい近況。119出動に感謝🥲

 このところ、noteに文章は書いてるものの、ブログにリンクするのをずっと忘れておりましたので、つい先日に自分に起こった大事件を綴った文章をここにアップします。

先日、119で救急隊を呼んだ時のことを「119に感謝その1、その2」の2回に渡って書いています。

119に感謝というと、病院に担ぎ込まれたと思われるでしょうが、病院には行っておりません。ただ、室内で転んだだけなのですが、一旦転ぶと、自力では起き上がることのできない今の私にとって、転ぶということは救急隊に出動してもらうような大変な事件なのです。

こういうのを見ると、お前もう一人暮らしは無理や、施設入るか、入院せえと言われそうです。でも、施設に入る金はねえし、入院はちょっとした休憩にはなるから、しばらくはいいものの、かえって身体は弱りがち。ちょっと躊躇してしまいます。このところ金欠で安価な代替治療さえできてないので、それをちゃんとやりたい思いもある。

毎日、にゃんこ動画をアップして億万長者になったもちまる日記を見ながら、お金の心配のない暮らしに思いを馳せ、それでもなかなかYoutubeラジオを始められない自分の不甲斐なさを思い、でも、ボイスメモに大阪弁で喋る練習してみたり、でも、話すとなると、どういう路線でしゃべるべきか、迷いが出るんですよね。ついつい、深刻、暗くなりがちな私なので、もっとあっけらかんと物事を捉えた方がいいのか?特に最近、常識の外で生きている私だから、そのままをしゃべると、受け入れられないんじゃないかとか、グルグルしちゃう。

でも、そんなこと言ってたら死んじゃうな私、、、今回の119事件はそう思わせられるような出来事だったのです。最近の悩みは、腫瘍を起因とする浮腫みと、それによる圧迫感、突っ張りの強まり、それによって鎮痛剤が増えることでの医療費の増大、それで代替治療もできない。あと、もはやこの状態、どういう医師に相談することができるのか、、、。よくこの状態で生きとるわーと思っていそうな医師としかしばらく話をしておらず、うーん、次の一手に手詰まっている感じ。でも、そんな中で触れたこの救急隊の素晴らしい動きは、生きる希望を与えてくれたというか、まだまだ生きられると思わせてくれたというか、遠くに光を見たような気がしたのでした。

119救急隊ブラボー❤️

私も頑張らねば。応援してください。

では、このあと2回に渡り、「119に感謝その1」「119に感謝その2」をアップします。

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