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2012年8月8日水曜日

【職人のしごと】小石原焼・飛び鉋と森山寛二郎さんの器

このブログ「火鉢クラブ」では、私が出会ったいろんな職人さんの仕事も紹介していきます。今回は陶器です。

ある日の朝ご飯。暑い夏の朝、修行僧のようなご飯にしたくて、玄米粥を炊いたものの、それと漬け物だけではやはり物足りない気がして、小さいながら鮭のカマを焼く。そこに胡瓜の辛子漬け、山椒入りの海苔佃、練り七味、梅干し。発芽玄米の玄米粥はリゾットのごとくに水分を極力煮詰めたどろりとしたお粥。なかなかにさっぱりした夏らしい朝ご飯でしたが、今回の主役はこのご飯ではありません。紹介したいのはこの器、小石原焼。

このタイムトンネルみたいな渦巻き柄は「飛び鉋(とびがんな)」といいます。



窯で焼く前の生乾きの生地を、ロクロの上で回しながら、金属を当てて、ちょんちょんと模様を付けていく技法です。このように等間隔にきれいに模様をつけるのには修行が必要とか。

このところ、小石原焼は人気で、飛び鉋の器はコムデギャルソンのドーバーマーケットのカフェの雑貨の売店でも見かけました。小石原styleというウェブサイトもできて、小石原焼の若い作家さんたちの作品がいろいろと紹介されています。この小石原焼、若い作家さんが結構いるのですよ。

冒頭の写真の茶碗とお皿は、そんな小石原の窯元「實山窯」のもの。下の写真は小石原焼の若手作家の一人で實山窯の森山寛二郎さん。父・森山元實さんと小石原焼を日々作っておられます。
時々、秋葉原と御徒町の間のJRガード下にある2k540 AKI-OKA ARTISANのイベントに出展されていて、飛び鉋の器はこの2月に出展されていたところを購入しました。早くこのブログに掲載しようと思いながら延び延びに。

森山さんとの出会いはそれより以前、去年の何月だったか…、同じ2k540で出展されていたところ、下の写真の酒器に目が留まり、購入したのがきっかけです(ベランダで撮ったので洗濯かごが映り込んでますね。ガサツですいません^^;)
銅の茶色い取手が本体の青白い釉薬の色ととても合ってますよね。まん丸い胴体にタコのような細い口がついた可愛らしい甘さに金属の取手が適度にクールな感じで、これは和でも洋でもいける!と思って悩んだ末購入しました。悩んだというのは、当時仕事を辞め、彷徨っているまっただ中だったもので、確か8000円か9000円くらいだったかと思いますが、その頃、こういうものは一切買っていなかったんです。かなり悩みましたが、それでも買ったのは、やはりこの森山さんのデザインセンスをちゃんと記憶に留めておきたかったからだと思います(この酒器は寛二郎さんのオリジナルだと思います)。


 それがきっかけで、今年2月再度の出展のDMをもらい、伺ったところ、今回はこの飛び鉋に心が動いたというわけです。こちらは、たしか、お皿と茶碗合わせて3000円台。

ほかにも色を入れたお皿や、徳利とおちょこなど欲しいものはいろいろあったのですが、まだまだ節約期間の私はぐっとこらえ写真だけ撮らせてもらいました。


伺ったときは最終日の閉店間際で、最初はもっといろいろな商品があったと思われます。

下の写真に値段札がついているのも、閉店間際で時間がなくあわてて写真を撮ったため。ここも粗忽者な私の悪いところ。すいません森山さん・・・。



  
小石原焼の飛び鉋は、たいていの小石原の作家さんが作っていると思います。私はそれほど小石原焼に詳しいわけでもなく、まだ数軒のお店で飛び鉋の陶器を見た程度ですが、その中でも森山さんの器は、その大きさとか形とか、微妙にいい感じを醸してお気に入りです。単に自分の好みというだけなのかもしれませんが、例えば、下の写真を見ても分かるように(冒頭の器と同じものです)、大降りな茶碗は、卵掛けご飯をするにもこぼれたりせず、具沢山の汁物を入れるのにも重宝します。ただ使い勝手がいいというだけでもありません。器の形や飛び鉋の模様の入り方も丁度バランスがいい。手に取ったときの気分というのか、このデザインから感じる心持ちは、先の酒器に感じたような、可愛いんだけれど甘過ぎない微妙なクールさも混じったユニセックスな感じというのでしょうか。多分、そのユニセックスな感じが現代を感じさせるのだと思います。

いや、ユニセックスが現代を感じさせるというより、ユニセックスはいつの時代においてもモダーンなんじゃないか・・・そんな気がします。なんでそう思うかはまた別の機会に置いておくとします。なんだか大げさな言い方になってしまいましたが、モノを気に入る時ってそんなもの。


ところで、左の写真も森山寛二郎さんの作品。こうした白淡い釉薬も小石原焼の特徴。たしか、稲藁からとった釉薬でこの色が出ると言われていたと思います。釉薬と色の話はまた興味深いところですが、その話もまたの機会に譲るとして、今回はとりあえず、飛び鉋と森山寛二郎さんの紹介にとどめておきます。

私の独断と偏見による感想。陶器に詳しい方が見たらどう思われるか微妙ですが、使うのは自分。気に入ったもの勝ちですよね!

そうだ、最後に飛び鉋の模様がどういう風に入れられるか、森山さんの作業風景ではないのですが、youtube上にいくつか動画があったのでリンクします。この飛び鉋は小石原焼「マルダイ窯」の太田さんという方が実演されています。ちょっと感動です!


小石原styleウェブサイト



2012年8月7日火曜日

土用干しした梅干しを梅酢に戻す


今年は初めて自分で梅干しを漬けました。



写真は、梅酢に漬かっていた梅を、3日間「土用干し」したあとのものです。梅酢と赤紫蘇に漬かった梅干しは、真夏の日差し厳しき土用の頃、かんかん照りのお日様を浴び、夜露にさらされ、味も実もより柔らかに、美味しくなります。普通はざるに広げて干すのですが、からすがやって来るため、今回は干物を干す青いネットの中に入れて干しました。

これを再び、もとの梅酢の中に戻してまたしばらく待てば、さらに色鮮やかな梅干しの出来上がりです。まだ味見はしていませんが、初めて自分で作った梅干し、楽しみです。

それにしても自然の色の美しさは素晴らしいですね。赤紫蘇だけでこんなに鮮やかなルビー色になるのに、なぜ人工の色素とか足さないといけないんだろう…。もちろん、商売として成り立たせるとなると、赤紫蘇のコストさえ高いということなんでしょうね。



この梅干し、青梅50粒600円、赤紫蘇100円分くらい、あと塩と焼酎少々で、材料費はしめて800円ほど。それに私の人件費でしょうか。結局はこの人件費の部分をいくらに換算するかということなんですが、そのコストが高いか安いかは、この梅干しの味見をしてから判断したいと思います。

ただ、梅干しを作ってみて思ったのは、梅干しを漬けるってそんなに特別な事ではないなあということ。思ったより日常の中に溶け込んだ簡単な作業でした。もっと大きなビンでつければ1年分くらいは作れると思うし、こうした保存食こそ家で作ればいいのね。韓国ではいまだそれぞれの家のキムチがあるといいますが、日本でのそれは梅干しではなかったかと思います。キムチほどはバリエーション豊富ではありませんが、赤紫蘇を入れるとか入れないとか、塩の分量とか、蜂蜜を入れるとか、自分の家の梅干しの味があるのはなんだかやっぱりいいものなんだなあとあらためて感じた次第です。

梅雨の時期に漬け込み、梅雨が明けて土用の頃に天日干しをする梅干しは、夏の季節の移り変わりを実感させてくれる食べ物でもあります。翌年の梅雨には、その梅干しが他の食べ物の腐敗を防ぎ、食中毒を防いでもくれます。

梅雨は、梅の実る時期に降る雨だからです。青梅はこの時期にしかお店に出回らず、よって梅干しもこの時期を逃すと漬け込めません。お店に行けば一年中並んでいる梅干しですが、手作りすることで、日本独特の季節感を感じる事ができる食べ物です。なんて、私に言われなくても多くの皆さんは感じてらっしゃるとは思いますが、梅干しができた嬉しさであらためてそんなことを言ってみたくなりました。玄米粥と梅干しの朝ご飯が楽しみです!

2012年8月6日月曜日

愛媛・八幡浜は真鯛の産地! いただいた鯛でご飯


火鉢クラブでは、炭を勧めるだけでなく、地方のいろいろな物産やお気に入りの工芸品なども紹介し、暮らし全体が楽しくなればなあと考えています。初期の火鉢カフェでは私の地元愛媛の特産品なども紹介したりしておりました。そこで、、今後このブログでも、もう少し、そうした地方の物産や私のお気に入りを紹介していこうと思います。というわけで、早速今回紹介するのが愛媛の天然真鯛。上の写真の鯛です。

私の故郷、愛媛県八幡浜市はみかんの産地であるとともに、西日本でも有数の漁港でもあります。かつては底引き網の一種であるトロール漁法を行うトロール船の基地であり西日本一の水揚げをほこると言われました。近年、トロール漁の水揚げが減少、水揚げ高は減っていますが、その魚の種類は200種類を超え、様々な種類の魚が揚ることでは他の追随を許しません。高級魚からすり身となる雑魚まで、近年は通常は流通に乗らない未利用魚の利用にも力を入れているようです。

そんな八幡浜漁港が全国に誇れるのが、天然真鯛。最近では、明石の天然真鯛にも並ぶ人気です。今回、そんな地元の天然真鯛が手に入り、ご飯を作ったので紹介しようと思います。

使用した鯛は、先日東京ビッグサイトで行われたシーフードショーで、八幡浜市から出店された「えひめシーフードサービス」さんにいただいたもの。三枚におろした切り身もいただいていたのですが、今回使用したのは天然真鯛のカマと、真鯛ではない別種の鯛(名前を失念してしまいました)の三枚下ろしの切り身です。ABI(フリージングレイン)冷凍という方法で、−70℃で一気に急速冷凍したもので、細胞を破壊しないで鮮度や味を保ったまま長期保存できるのだそうです。

というわけで、一人で食べきれる量ではないため、友人宅に持ち込み、冷凍された天然真鯛のカマを使って、以下のメニューを作りました。

①鯛飯
土鍋にお米とごぼう、水とお酒と塩を入れ、そこに軽くグリルで炙って焼き目をつけた真鯛のカマを入れて一気に炊きます。カマには身がいっぱいついていて、身を外して混ぜました。混ぜた後の写真は食べるのに夢中で撮り忘れました。
ちょっとお米が柔らかめだったのが残念。魚の味はよく出ていたと思います。鯛の下処理無く、すぐに鍋に入れられるのは便利。
 


②なんとか鯛(名前失念)のソテー
鯛の切り身に塩こしょうをして、皮がカリカリになるまで焼き、その後お酒とローズマリーを入れて蒸し焼きにしました。この調理の仕方が正しいのかどうかよくわかりませんが、単純に焼いただけでいいだろうということで適当に。食べる時にはすだちを搾って。蒸し焼きにした後、今一度皮を下にしてカリッとさせれば良かったのですが、忘れてました。でも、身はふっくらと、すだち醤油が合いました。

③野菜のつけあわせ
ナスとみょうがの塩揉み以外は友人作。
ゴーヤは甘酢漬けです。

④鯛のあら汁
血合いやらなんやらをきれいに落としてから冷凍してあるという商品の特性を生かし、極々簡単な料理を最後に。
鍋に沸かしたお湯に鯛のカマを入れて煮ただけです。塩と酒は少々。最後に浅葱や白ごまをふれば良かったのですが、食べる事に夢中で忘れておりました。実はこの写真も、魚のはじっこのほうの身を少し食べた後。気づいてあわてて写真を撮りました。薬味がなくても十分美味しかったですよ。スープには透明感があり、冷凍なのに生臭さもなかったです。ちょっとアンバーなライトなので分かりづらいですが、鯛のきれいな桜色が出て見た目もいい感じでした。




もとの、冷凍状態の鯛の写真がなくて申し訳ありません。当初、ブログにちゃんと掲載しようと思っていなかったため、写真を撮り忘れ、調理を始めてしまいました。

いただきものなので、ちょっと値段がわからないのですが、ご興味のある方は、以下まで問い合わせてみて下さい。
鯛以外にも様々なお魚の冷凍製品や一夜干し、もちろん生のお魚もあります。

えひめシーフードサービス(株)
TEL 0894-35-6300  FAX0894-35-6303




2012年8月4日土曜日

千成ほおずき市出店報告〜菊炭の飾り炭

7月10日に参加した千成ほおずき市の報告です。
ほおずき市は大盛況。


火鉢クラブは、茶の湯炭の展示販売で参加しました。
本当は、七輪に炭を熾してコーヒー豆の焙煎もやりたかったのですが、
準備が間に合わず。今回は飾り炭だけになりました。

真夏のお祭りなので、なるべく涼しげに草花と一緒に飾りました。

下の写真の後ろの方に隠れて見える梅酒のビンは、金魚鉢です。
中に水草と炭を入れてあります。炭を入れると浄水効果がある上、良いバクテリアが炭の気孔に住みつき、藻で水が濁るのを抑えてくれ、電気のブクブクをつけなくてもしばらく水を保たせることができます。ヨリの写真がなくて分かりづらいのですが、菊炭と水草を、庭木と庭石に見立てて、金魚鉢の中に配します。涼しげでかつ浄水効果のある一石二鳥の炭の利用法です。




あとは、ご自分のお好きなように、緑と炭を配して飾ります。
今回、水盤が用意できなかったのですが、水盤に水を張って、そこに花を生け、間に炭を配してもきれいです。
炭の黒は夏に意外と涼感を感じさせます。


下の写真、テッセンの花が萎れて、残念な感じになってしまいましたが、青紫色は炭の黒と合わせると涼しげ。水盤がなかったので、コップに水を入れて花を差していますが、本当はコップが無い方がきれいに炭と花を配することができると思います。





これを上から見たのが下の大きな写真です。やはり菊炭(茶の湯炭)は菊割れがきれいに見える上からの眺めが美しい。よく硝子テーブルの中が箱上になって中にモノを入れられるようになってるのがありますが、そういうところに入れて飾ると、このように上からの眺めが楽しめていいのではないでしょうか。もしくは、空の火鉢に透明な板を乗せてテーブルに使う場合などもいけそうです。




左の写真、ちょっと暗くて分かりづらいですが、グラスの真ん中に菊炭が一つ入っています。
 小さい菊炭も割れ方がかわいいのです。ほおずきといっしょに。


                                                                              

道後温泉の竹の湯籠に、夏の花と細長い菊炭をいっしょに生けました。
ただ、ちょっと炭が花に隠れて見えづらいですね。炭がちょっと短かったのと、花が多過ぎました…。


去年作った火鉢クラブの提灯も健在。




あまり準備時間が無くて、いろんなことができなかったのですが、秋にむけて、こうした飾り炭の発展型の展示会などを考えてみたいと思います。



以下は、ほおずき市で配った火鉢クラブと、当日の展示販売に関するチラシです。これまでの火鉢カフェで配布した内容とだぶっている部分も多いですが、ご参考になさって下さい。


最後になりましたが、募金の報告を。

今回、炭といっしょに、イラクのこどもの描いたイラストをプリントした今治タオルと絵はがきを販売させていただきました。タオルは1枚につき200円、絵はがきは100円をこの絵を描いた子供たちを支援しているJIM-NETに寄付致します。
JIM-NET(日本イラク医療支援ネットワーク)はイラクの小児がんの子供たちを支援している団体で、この絵も小児がんの子供たちが描きました。

タオルは3枚、絵はがきは5枚売れましたので、計1100円を寄付致します。
1年間のこうした寄付をまとめて年末締めで寄付する予定です。

今後の火鉢クラブのイベントでも、イラクの子供たちへの募金できる絵はがきなどを販売しますので、なにとぞよろしくお願い致します。




2011年6月19日日曜日

洗濯機の寿命と娯楽としての手洗いのススメ

「火鉢クラブ」は、炭火に限らず、いろんな楽しい暮らしの提案をしていくつもり
ですが、まさに今日、自分の生活の中で、お、これ意外にイイかもって思う事があ
ったので、お伝えします。

「手洗い洗濯」です。

まずそもそもは、うちの洗濯機が壊れかけていることが事の発端。
もう20年近く使っている洗濯機なのですが、とうとうその寿命を迎えようとして
いるのか、今朝はどうしても動かなかったのです。いつもは、いろんなボタンを闇
雲に押していると動き出したりするのですが、今朝はピクリ、くらいで止まってし
まう。ただ、完全に動かなくなったわけではないようで、また気まぐれに動き出す
かもしれない気配でした。

この洗濯機、もう1年くらいずっと調子が悪いのです。
全自動なんかとっくのとうにできなくて、洗濯、すすぎ、脱水その都度止まっては、
スイッチを入れ直しに行っていました。最近では、年老いた人のように、陽気のい
い時には動くけれど、寒さで縮こまる日には、ボタンを押してもピクリともしない
いう日が続いていました。それでも、適当にいろんなボタンを無造作に押してい
たりすると、突然動き出して洗濯を全うする事ができました。
全自動洗濯機のくせに、2層式なんかよりもずーっと、洗濯機の側にいる時間が長
いという、不思議な1層式でした。

持ち主が買い替えを考え始めるとパソコンが自ら壊れてしまう事がよくあるといい
ますが、洗濯機も歳を取るほど人間のような動きをするのかなあとしみじみ
今日の調子はどうだろうか。ちょっと寒いけど今日は動いてくれるだろうか。気温
や湿度を気にしながら、ふつうなら買い替えるであろうめちゃめちゃ調子の悪い洗
濯機を使い続けてきたわけです。普段動かない分動いた時は嬉しいし、すごく年寄
なのに今日はがんばってるわと思ったりして、どうも買い替える気になれません
でしたこのところの経済状態では買い替えるのもままならないというのもあっ
のですが・・・。

にしても、新しい洗濯機も買わない、今の洗濯機も動かない。
ではどうするか。

コインランドリーに行ってみたら、なんと今日に限っていっぱいでした。
それではたと思いついたのが「手洗い」です。

「そーだ、手洗いしよう!」

時間がかかるとはいっても、コインランドリーを行き来する時間を考えたら、
かかる時間は実質は変わらないはず。それに、手洗いって、結構運動になるのでは
ないだろうか。そう思ったのでした。

考えてみれば、常々私は、家事を楽にして時間を作って、その時間でスポーツジム
に行ったりする事にやや違和感を感じていました。
いろんな家電製品のおかげで家事は随分楽になったけれど、そのせいで脳みそしか
動かさないという人が増えた。そして、それでは身体がなまると、現代人はせっせ
とスポーツジムの動く道路で走っているのです。
そんなこと言ってる私も、一時期スポーツジムに通ったことがあります。
しかし、走っても走っても変わらない都会の夜景を見下ろしながら、風も感じず、
動く歩道の上を走る自分にはなにか違和感がありました。かつては体育館や運動場で
土ぼこりや汗にまみれてやっていた運動を、ジャグジー付きのサロンみたいなところ
でやるってことに対し、セレブでもないのになにか勘違いをしてない?似合ってない
よという言葉が脳裏をよぎりました。しかしいちばんの違和感は、忙しい忙しいとい
いながら、家事という運動を家電というロボットにまかせてジムに通うという本末転
ではなかったかと思います(ただ、プールで泳ぐのはちょっと別物かなと思います)。
もちろん、身体が動かなくなってきたら、電化製品に頼らねばならないし、家事家電
が無くていいと言うわけではありません。それに、若い人にも「使うな」というわけ
じゃない。私だって使ってますし。
家電を使う事で得ているもの、また失っているものは何かということを、ちょっと意
識してみてもいいんじゃないだろうかと思ったのでした。

まあ、そんなこんなで、
この際、汗かきながら洗濯やってみるのもよかろうと思ったわけなのです。
実際には、ふと「やってみよう!」と思っただけで、その一瞬の脳の動きを、後から
説明すれば、以上のようになるというだけのことです。長々すいません。

というわけで、早速手洗いしてみようということにしたのですが、といっても、
うちには洗面器しかありません。
やはり、本格的に手洗いするとなるとたらいが必要です。そこで、早速その足で、
近所の荒物屋にたらいを買いに行きました。こういうときに、歩いて行ける範囲に
荒物屋なるクラシックなものがあるこの谷根千地域の環境に感謝です。

せっかくだから、気分を出そうと思って、トタンの金だらいを購入。
ドリフのコントで上から落ちてきていたアレです。
ただ、あまり大きいと置く場所もないので、やや小さめ。
それと、洗濯板も買いました。なんだかんだいってまだ売ってはいるのです。
子どもの靴下の泥汚れなどを落とすため、小さい洗濯板を買ってく人が時々いるんだとか。
私が嫁入りする時はこの金だらいと洗濯板を持ってきたもんよと言ってた店のおばちゃん
は、今年78歳だそうです(70そこそこにしか見えないのですが)。

ところで、この金だらい、直径48cmの大きさで2800円でした。
ちなみに洗濯板は1800円
高いと思うか安いと思うかは人によって違うんでしょうが、
同じくらいの大きさのよくあるブルーのポリのたらいが1200円。
洗濯に使うってことだけ考えると倍以上する金だらいは高い気もしますが、
このビジュアルだと、夏、氷水を貼ってスイカやキュウリを浮かべたりしてもイケル感じ。
今後の火鉢クラブの活動を考えたら、断然金だらいの方が用途が多く、お得であるに違い
ない(実際のイベントのときにはちゃんと新しいヤツ使いますよ!)。
というわけで、ポリではなくトタンの金だらいにしました。

ちなみに、この金だらいを作っている会社。
写真のたらいの真ん中に「DOIAEN」と書いてあるのですが、多分これ「土井亜鉛」で、
「土井金属化成株式会社」http://www.d-k-k.jp/index.htmlというところのもののようです。

とあるサイトの情報だと日本で唯一残る金だらいメーカーということですが、ググると
ほかにも金だらいを作っている会社はあるようです。しかし、写真を見ると、金だらい
でも素材が違っているようで、こういうドリフのコントに出てきたようなトタンの金だ
らいを作っている会社はここだけってことなのでしょうか?要リサーチですわ。


ということで、風呂場で洗濯開始。
石鹸はカネヨの純石鹸分98%の洗濯石けんで環境にもgood。1個120円

たまっていた靴下15足ほか、綿シャツ5枚、パーカーなど洗いましたです。
斜めに置いた洗濯板は思いのほか使い勝手がいい。
左手でつかんで右手でごしごしってやっていましたが、運動の意味も考えて、
左手でもごしごしやってみました。なんだか腕の運動になってる気がする〜。

実は、私は昔から腕力と握力が弱いのです。
学生時代スポーツは得意な方で、体力測定の数値もほとんどの項目で平均を上回
っていました。しかし、なぜかボール投げが苦手で、握力にいたっては平均25~
26くらいのところ、私は20いかなかったんじゃないかと記憶しています。
崖から落ちそうになっても枝にもつかまれない、サバイバル能力が低い身体なんだ
という認識がどっかでずーっとありました。

それが、洗いからすすぎを経て、靴下3本を一度にぐっと絞ったとき、握力が鍛え
れるのを実感!これは、一石二鳥。なんだか、二の腕にも力がかかっているし、
思ったよりいい運動です。これはまじに、手洗い続けたら、握力が強くなってくかも
と思いました。また、お湯を使ってるから、ホットヨガをやっるみたいで、結構汗
も出ます。お風呂に入ったとき一緒に洗ってしまえば、汗もいっしょに流せます。

運動になるだけじゃありません。
洗濯物をバシャバシャすすいで、水がだんだん濁って、水を変え、次第に澄んで行く。
桶に手を突っ込んで、どういう風に洗濯物を揺すれば、もっとも泡が早く落ちて行くか、
小刻みに手の平を動かしてみたり、洗濯物をつかみ洗いしてみたり。
いつもは洗濯機が勝手にやってる事を、自分の目で見て手を使って、より効率的にやろう
とするのは結構楽しい体験でした。

ただ、ちょっと大きなものは絞るのが大変。特にパイル地のパーカーみたいなものは
水をよく含むので、スゴく重くて脱水機が欲しくなります。

まあ、洗濯機が復帰したら、脱水だけは脱水機でやってもいいかもな。
 一張羅のシャツも手洗いしました。ドライマークがついてるのもあったけど、自己責任ざんすw
こういう綿シャツは手で絞るとシワシワになりますし、もしかしたら、
絞らずに水浸しで吊るしとくという手もあったかもしれません。

 手洗いマークをまさに手洗い!なんて思ったけど、最近の手洗いマークは洗濯機の手洗いコースを
想定してるんでしょうか?本当の手洗いは、結構摩擦もスゴいと思うからな・・・。


あんまり、手洗いだけにこだわる事も無く、ゆる〜く手洗いを楽しむ感じが
長続きの秘訣かなとも思います。まあ、私はしばらく洗濯機を買わないと思うので、
洗濯機の機嫌が直って動き出したら、脱水は洗濯機でやろうかなと思いますが、
大抵のお宅の洗濯機は元気でしょうから、この手洗い洗濯、気分転換として、
たまにやってみるってのはどうでしょう。「娯楽としての手洗い洗濯」でしょうか。
庭があるお宅やベランダが広いお宅なら、天気がいい日は、庭にたらいを出して
バシャバシャやるともっと気持ちいいと思います。

固形石鹸で洗うと泡切れもよく、水もそんなに使いませんし、節電にもなります。
いろんな意味で一石二鳥だとも思います。

せっかく私たち人類が開発した文明の利器。まったく否定する必要はないと思います。
実際、洗濯機というのは、お母さんの腰痛も減らしただろうし、腰の曲がったおじい
ちゃんおばあちゃんでも使えるし、かなり優れものだと思います。

その機械達に自分の仕事を肩代わりしてもらった代わりに、私たちは何を得ているのか、
その得たものは価値あるものなのか、はたまた何を失っているのかを意識しながら、
機械を使おうよってことだと洗濯しながら思いました。


たまの手洗い、水遊びでもあり、洗い上がるという達成感もあって、結構おすすめです。


2011年2月19日土曜日

火鉢で尾道焼き 「てっぱん」も撮影終了したらしいね

NHKの朝ドラ「てっぱん」で毎日のように出てくる「尾道焼き」。
ずーっと気になっていた。
ふつうに麺が入った広島焼き的なものかと思っていたら、
このまえドラマの放送前に作り方のVTRが流れた。

それによれば、尾道焼きには砂肝とイカ天が入っている。
これは、なんだ。どんな味なんだ。食べてみたい!
そう、ずーっと思っていて、昨日スーパーで砂肝が半額になっているのを見つけ、
早速作ってみた。

ただ、うちにはホットプレートが無い。台所でフライパンで焼くのもなんだか淋しいので、
火鉢に炭を入れて、その上にフライパンを乗っけて焼いた。

材料は
小麦粉40g   水60g
卵1個 キャベツ、もやし適宜
砂肝、イカ天適宜
焼きそば1袋
今回は生イカも少々、
豚バラ薄切り4〜5枚
鰹節がなかったので、いりこだし顆粒を少しかけました。

で、焼けたフライパンを火鉢の炭火の上に乗っけて、
水とき小麦粉を薄く丸く引いて、
その上に、キャベツ、もやしをおいていりこだしをかける。
さらにその上に焼きそばの麺を置く。
さらに、事前に塩こしょうで炒めた砂肝を乗せて、砕いたイカ天を乗せて、
つなぎの水とき小麦粉を少しかけます。
その上から豚バラを乗っけて少し焼いて、ひっくり返す。

しかし・・・、これだけの量の物体を、フライパンの限られたスペース上では
ひっくり返すのは至難の業。
案の定ぐちゃちゃちゃちゃ・・。
でもなんとかへらで押さえて形にし、しばらく焼く。

で、次の試練が待っている。卵です。
卵を割り入れて広げて、その上にお好みを乗っけるのだ。
広い鉄板なら、隣で卵を割って広げられるのだけれど、できないから、
一旦、そのおこのみを大きい皿に上げて、卵をフライパンに割り入れる。
当然皿の上のお好みはグチャ〜(泣)。
卵を丸く広げたら、その上に皿からお好みをすべらせて、卵の上に乗せる。
さらにグチャ〜(涙)。もやしはみ出しまくり。
最後にグチャ〜をごまかす為に、へらでさらに押さえ、周りを丸く整え、
そんで、しばらく焼いたらソースと青のりかけて出来上がり。

で、できたものがこんな感じ。
こうして見ると、思ったよりはマシな形。
でも、ソースの下はぐちゃぐちゃなのだ。
まあ、ぐちゃぐちゃだったけど、おいしかったですよ。
炭火では火力が弱いかなと思ったけど、結構大丈夫でした。
楢の割り炭を5個ほど入れ、その横に火のついてない炭を置いときました。

この火鉢の正方形いっぱいの四角い鉄板があったらいいんだけどなあ。
そしたらもう少しきれいに出来たかなあ・・。

イカ天とかいりこだし(本当はかつおぶし)とか、
豚とか砂肝とかいろいろな出汁が出ているので、味はよかったですよ。
特に中に入ったそばが美味しく感じました。

ドラマ「てっぱん」も昨日撮影が終了したとのことで、
放送の方もクライマックスに近づいて来てます。
このドラマ、私はキャスティングが気に入っております。
主人公あかりの育ての親、遠藤憲一と安田成美、兄、遠藤要の演技がよい。
あと、尾美としのりの坊さんもよい。
ストーリーよりも、個々の表情や演技を見る為に毎朝見ているようなものです。
いつだったか、尾美としのりと富司純子さしで話すシーンがあって、
それは映画ばりの緊張感でした。

あと、安田成美の髪型が、私のおかあちゃんの若い頃に似ているのも
なんか親しみをもてる要素の一つかもしれません。
安田成美もこんどの朝ドラはいい役でよかったねえ。

余談ですが、一時期、ボーイズラブファンを意識したようなシーンも散見されたのも
注目でした。って、私がそう思ってるだけかもしれないけど、
あかりの兄(遠藤要)とあかりの祖母の下宿の住人の陸上選手滝沢(長田成哉)の関係とか、
その陸上選手とコーチ(松田悟志)の台詞とか、思わせぶりでありました。
そろそろクライマックスに近づいて、そうしたシーンは無くなってきましたが、
脚本家は密かにそのへん狙って書いていたのではないかとニラんでおります。
どうすか?

というわけで、火鉢の話題というよりは「てっぱん」の話題になってしまいました。

2010年12月25日土曜日

火鉢カフェ告知シリーズ番外 知育玩具としても。かわいい木組みパズル




いよいよ明日!「一日火鉢カフェ」
日時:12月26日(日)AM10:00〜PM7:00
   場所:根津藍染め長屋澤田さん宅 「アクセス」はここをクリック



   料金:500円(炭チャージとして)抹茶、ほうじ茶はフリー


「一日火鉢カフェ」の中で行う「ミニえひめ物産フェア」ではこんなものも展示します。

松山で作っているヒノキの木組みパズルです。ご覧の通り、ロボットとお魚
パズルですから、ばらすといくつかのパーツに分かれます。
例えば、真ん中のお魚をバラバラにすると・・・・
なんと、身がほぐれて、魚の骨が姿を現します。かわいすぎる!

ほかにもあります。左下は松山ならではの「坊ちゃん列車」。その右は「シロクマ」。
手前が「ミニトラック」と「小さいぞうさん」です。
シロクマの後ろに隠れている12面体は、実はたった3個のパーツで出来ています。

これらの木組みパズルは、松山にある「くた工房」というところでおじさんが一人で作っています。
この方が作者の加藤啓市さん
加藤さんは、長男の拓さんが脳性麻痺で四肢が不自由だったこともあり、
障害者の機能回復に役立つものを作りたいと考えていました。
もともとは金属加工の仕事をしておられましたが、いずれ木工をやりたいと考えていて、
下の息子さんが成人したのを機に、前の仕事を辞め、自宅を工房にして木で作るおもちゃ
の開発に取り組んできました。

「くた工房」という名まえは長男のさんの名まえを逆から読んだものです。

そして開発されたのが、これらの木組みのパズルというわけです。

指先の運動になるだけでなく、図形認識が必要なので、頭の体操にもなると思います。
私は、上の写真の中の、たった3パーツの12面体を組み立てるだけで、10分以上
考えました。ほかのパズルを崩して組み立て直すと何分かかるか・・・。
伺ったとき挑戦する勇気はありませんでした。

そこで、加藤さんに複雑なやつをひとつ実演していただきました。
私の撮影の仕方が悪くて、最初の形を正面からしか撮ってないので何だかわかりづらいのですが、
後ろに太いしっぽが付いている恐竜の形をしています。その恐竜が一回ばらされて、
組み直されると違う形に・・・。


たった、1分45秒の早業。だけど初めての人はこうはいきません。


「火鉢カフェ」では
お魚のパズルと12面体を実際に遊んでもらえるようにご用意します。
複数のパズルをごちゃごちゃにバラすと、どれがどれだか分からなくなるので、
ほかのパズルに関しては展示のみにさせてください。
すいませんお借りしてきたものなので。


この「くた工房」の木組みパズルに関しては、私の出島プロジェクトの、
森の再生を考えるプロジェクト、「森林本2010」のほうでもあらためて
詳しく紹介したいと思います。


というわけで、「一日火鉢カフェ」に「くた工房」の木組みパズル登場です。


<問い合わせ>


「くた工房」
http://www.kutakobo.com/

上記のサイトから商品購入もできます。