火鉢使用上の注意

  • まず第一、換気には気をつけてください。
換気扇があれば回して、
必ず窓や扉をいくらか開けておくか(空気が流れるよう2カ所が好ましい)、時々換気をして下さい(1時間に2、3度は)。


テーブルと椅子の生活で、火鉢を床において使うのはあまりお勧めしません。

一酸化炭素の比重は酸素と同じ、二酸化炭素よりは軽いため、
炭を熱して暖かい上昇気流があると、上の方に上がっていき、
天井の方から溜まって行きます(もちろん換気がよければ出て行きます)。
私の経験的にも、火鉢の位置より高いところ(椅子)に座っているほうが、
はやく一酸化炭素を感じるような気がします。
火鉢や囲炉裏に炭を入れているときは、なるべくならば、
火鉢を囲む形で、伝統的日本の様式で床にぺたんと低く座った方が
気体の循環の面から考えて良いと思います。

  • 炭に火をつける時の注意
火起こし器に炭を入れてガスにかけるのが楽だと思いますが、
備長炭はちょっと湿気を含むとパチンパチン爆ぜるので気をつけてください。
破片が飛んできたり、ガスが目詰まりすることもあります。
なので、特に火鉢初心者は、火鉢の炭は、備長炭ではない
樫、楢、クヌギなどの黒炭を使うのが良いと思います。
こちらは備長炭ほど爆ぜません。

*火鉢カフェで蓋付き火熾し販売します。

また、ガスといっても、カセットコンロは使わないで下さい。
炭が過熱されてくると、ボンベも過熱され、破裂する可能性があります。
かならず台所のガスコンロで。

  • 炭の燃え残りがあって、就寝する場合
完全に炭の上に灰をかけるか、
もしくは、火消し壷に炭を入れて蓋をしてからお休み下さい。

お酒など飲んでほろよいかげんで、そのまま寝たくなるとは思いますが、
そこはぐっとがまん。ちゃんと火を消してください。
火事の危険もありますが、
寝てしまってる間に一酸化炭素中毒になったら大変ですから。
換気扇があれば、寝てしまった時のために
回しっぱなしにしておくのが良いと思います。
特に、一人暮らしの人は気をつけてください。

  • 良い炭を選ぼう
ホームセンターなどで売っている安いバーベキュー用の炭は
燃やすと臭いが出ることが多いようです。
野外でのバーベキューなどにはいいのですが、室内で使う火鉢には向きません。
火鉢には、国産材で焼いた、質の良い黒炭をおすすめします。
良い炭は、完全に燃えればいやな臭いや煙は出ません。
備長炭は高価ですが、楢炭などは1kg300円〜500円程度で買えます。