2019年11月24日日曜日

ファイヤーラジオ第4回目のテーマはローマ教皇フランシスコ。必聴です。

夏の油団納涼会以来、火鉢クラブの活動はお休み中。ただ、火鉢クラブの活動というわけではないが、政治学者の中島岳志さんと今年7月にはじめたファイヤーラジオだけは1ヶ月半に一度くらい新たなコンテンツをアップしている。もう4回目になった。


フランシスコ教皇のことを気にしつつネットを見てたら、こんな記事が気になった。
ファオヤーラジオで話したこととも重なる。フランシスコ教皇を語る上で最も重要な部分をすくい上げた教皇の来日にあたって読んでおくといい記事だなと思った。

記事によれば、教皇は
『「世界移民・難民の日」に寄せたメッセージでは、世界はますます「エリート主義となり、排除された人々に対して残酷になっている』と指摘。
さらに「日本人は「困っている人」には大変に親切だ。私が困った顔をしていると、すぐにたくさんの人が助けてくれる。そうした優しさがありながら、日本人の心理には障害や差異への「特別視」が残っている気がする。」と厳しい言葉も語っている。
「上級国民」という言葉が流行語となった今年の日本。
また、大村入管でのナイジェリア人男性ハンスト餓死事件など、考えさせられることは多い。

ファイヤーラジオでは、批評家・随筆家でカトリック教徒の若松英輔さんを招いて、中島岳志さんとともにフランシスコ教皇の思想について語っていただいたが、彼の思想は人も自然も同じ被造物とするアッシジのフランシスコ(カトリックのフランシスコ会の創始者)の「万物兄弟の思想」にもとづいており、多分に東洋的であるという。それがゆえに、彼の思想は西洋よりも、日本でこそ理解されうるのではないかと若松さんは指摘する。
しかし、今の日本人にそれを理解する素地があるだろうか・・。

私たちは物事をカテゴライズして、違うものの並立する世界として捉えがちだが、よくよく見れば、違うとされるものにも重なる部分が多いことに気づく。
「差異とは何か」ほんとうにその差異は存在するのか。そこをちゃんと見極めずして、わかりやすい浅薄な分析やキャッチフレーズに乗っかることの危険性。立ち止まること、口ごもることの中にこそ、一見対立するものをつなぐ真実の「言葉」があるのかもしれない。そして、フランシスコ教皇が伝えたいこととはそういうことなのかもしれない。ラジオではそんな話をした。
ぜひお聞きください!

ファイヤーラジオ#004
「ローマ教皇フランシスコの思想を語る」

火鉢を囲むイベントなどはもっと寒くなってきたら考えますね!

0 件のコメント:

コメントを投稿