2017年9月27日水曜日

能登の七輪ご購入の皆様へ

能登の切り出しミニ七輪&網&敷板&炭&冊子「空飛ぶ火鉢」のセットをご購入の皆様。明日、七輪が東京に届く予定です。それから、炭と冊子を同梱して発送いたします。今月中には発送できるようがんばりますので、もう少々お待ち下さい!

皇居のお壕に彼岸花を撮りに行ったのだけれど・・・

(facebookページにもだいたい同じ原稿をアップしています。冒頭ちょっとだけ違います。)
「空飛ぶ火鉢」にも掲載している都心の自然を映した写真「東京花鳥風月」。先日、「もうひとつの世界」と題して写真展をやった不忍池の蓮の写真と並ぶ撮影場所が皇居のお壕の土手。四季の草花を撮り続けているが、初秋の曼珠沙華の写真がまだ撮れていなかった。それで、今年こそはと思い、台風が来る前(15日)に撮影に行ったのだが、望遠レンズを忘れ、遠くにある花を十分に撮れなかったので、あらためて、今日お壕に行ってみた。既に10日以上が経過し、その間に土手の自然は私が思っている以上に様変わりしていた。彼岸花は枯れさらばえて、老女の姿。足下には小さな秋の花が咲き始めている。

通りがかりの定年間近と思われるおじさまが、「彼岸花は本当にお彼岸までだよ。毎年必ずそう。」と声をかけて来た。さらに聞けば、今年は道端で動植物の死骸をよく見かけるという。そこから、ひとくさりの陰謀論。草食男子が増えているのは米軍機がホルモンを空からまいているからだとか、加計学園と731部隊は繋がっているだとか…。日が傾いて写真が撮れなくなるのでと、やんわり言葉を制すると、「夜の写真もいいもんだよ」と言って、去って行かれた。残念、私には夜の草花の写真を上手に撮れる腕も道具も無い。

 


皇居のお壕でジョギングもせず、カメラ覗いてしゃがんでいる姿というのはよほど変わり者に見えるのだろう。あらためて、リュックを背負って、パソコンバック斜めがけ、カメラを首からぶら下げた中年女の姿を思った。


とはいえ、自然が私たちに伝えるものは確かにあって、彼岸花が毎年、彼岸の頃には枯れてしまうこと、今年は動植物の死骸を良く見かけたということはあながち嘘でもないのだろう。




定期的に写真を撮っていると、その年の草木が発する勢いのようなものを漠然と感じる。原発事故後の夏から1年間はやたらともしゃもしゃ繁茂していたが、3年目4年目あたりは元気が無かった。上野公園の巨木が何本も積雪でまっぷたつに折れたのもその頃だ。それが何を意味するかはわからないし、たまたまなのかもしれないし、私の思い違いかもしれないけれど、植物だとて、環境の変化で元気にも病弱にもなるだろうし、言葉とは違う何かで私たちに訴えかけているのだろう。



今日、お壕に来る前、家でふと腹筋運動をしてみたら、起き上がることができなかった。確か、半年か1年前には起き上がれていた気がする。ショックを受けた。このところの体力の低下はこのせいなのかと思い当たった。少し、運動をしようと思った。


彼岸花は老いに向かう自らの姿を見せるため、今日、私を呼んだのかもしれない。枯れた彼岸花も美しい。しょぼくれずに老いることはできるのだ。それに、彼岸花は花が終わった後に緑の葉が伸びてくる。人生はこれからだったりもするのだ。








彼岸花の生える土手は彼岸か此岸か。
ま、どっちでもいいか。


2017年9月1日金曜日

「小倉トーストとほうじ茶の会」@上野ルートコモン(8月27日開催)終了 報告です!

上野ルートコモンでのイベント第2弾「小倉トーストとほうじ茶の会」無事終了しました。参加してくださった皆さん、ありがとうございました!
今回はパンを焼くだけでなく、ほうじ茶も焙じたため、炭火をキープするのが大変で、写真があまり撮れず、参加者の方撮影の写真も使わせていただいての報告です。写真に写ってない部分は想像で補って下さいませ!

今回は先週の洋風ブランチとは趣向を変えて、食パンを和風甘味風に食する小倉トーストと、焙烙でお茶を焙じるほうじ茶の会。ほかに、海苔トーストにも挑戦。梅干しも焼いて、焙じ茶に合わせました。その他、おまけで、奄美大島の島バナナを皮ごと焼いて一切れずつ。私のお気に入り、ドライのタマリンドもおつまみとして、そしてそして、わすれるところでしたよ!私の地元愛媛県は八幡浜市のすぐ近く、あの九州に向けた細長い佐田岬半島の原生林から取れる蜂蜜を試食していただきました。春に咲く花からとった春の蜂蜜と秋に咲く花からとった秋の蜂蜜。本当に春の味と秋の味がするから不思議です。春の味はなんとなくぼんやりと、秋の味は濃厚で、ああこれは秋だ!と舌が感じる味なのです。下手すると、今回の会で、この蜂蜜が一番反響が大きかったかも。
私たちは季節を視覚や聴覚、触覚だけでなく、味覚でもちゃんと認識していることを再確認しました。火鉢クラブはこういう季節の感じ方もどんどん紹介して行きたいと思っております!

というわけで、今回のメイン小倉トースト。餡は北海道は十勝の大納言小豆のゆで小豆を使いました。餡子でなくて、ゆで小豆があまり甘くなくていいのです。豆も大納言なので大粒。もっちり系のペリカンの食パンはゆで小豆の甘さによく合います。
トーストしたパンにバターをぬり、ゆで小豆と栗の甘露煮を乗せて、お好みでクロップドクリームをつけて食べます。


小倉トーストだけでは寂しいということで、今回は「海苔トースト」にも挑戦しました。海苔トーストはサクサクにしたかったので、10枚切りのパンを使いますが、上野駅中にあるアンデルセンの発酵熟成食パンの朝一番の焼きたてを10枚に切ってもらいました(ペリカンはカットサービスはやってないんですよね)。全粒粉やイギリスパンなどアンデルセンの幾つかの食事パンを食べ比べたのですが、海苔トーストの王道にはやはり最高級の食パン。ちょっとサクッとモチッとが合う気がしました。

海苔トーストはパンに醤油をちょっと垂らして(スプレーでかけると適度にかかります)から炭火で焙ります。しばらくすると醤油の焦げる香ばしいにおいがたまらない。パンにいい焦げ目がついたら片面にバターをぬり、サッと焙った海苔を乗せて、パンを2つに折って、海苔を挟んで食します。海苔と醤油が炭火で香ばしく香るのがたまらない。炭火ならではのトーストだと思います。でも、焼けた所の写真がないんですよね・・・。残念。


 そして、今回のもうひとつの目玉が「焙烙」。茎茶を焙烙で焙じて、焙じ茶をその場で作りました。

お茶を焙じると、部屋中にお茶のいい香りが漂い始めます。焙じ茶を味わうこと以上に、この茶香炉のごときアロマが心地よいのです。これこそ、茶を焙じる楽しみ!

出来上がった焙じ茶は炭火で焙った梅干しと一緒に。
風邪を引いた時に梅醤番茶を飲むと良いと言いますが、焼梅&焙じ茶も梅醤まではいかずとも、身体をあっためてくれそうです。焼けた梅干しは塩っぱさが凝縮され、表面が乾くので、指でつまんでチビチビ齧るのに最適。一粒でお茶が何杯もいけるお茶請けに。
梅干しの表面にできた小さな黒こげは、オヤジのおでこに出来た怒りマークみたいで、ちょっと可愛い。そんな愛らしくもあり、薬効もあるお茶請けで、心も身体もぽかぽかです。・・・って、今は真夏なんですけどね(汗)。でも、真夏の暑気払いにも成ったような気がします。塩分も不足しがちだから、ちょうどよかったかな。

そんなこんなで、10人の方に参加いただき、無事終了。

夏だから、暑かったわけですが、炭火をつけて感じる熱さは決して気持ちの悪い熱さではなく、多少、湿度が下がるのか、からっとした暑さに変わって、不快指数は下がってる感じがしました。

これから秋に向けて、十五夜のお月見の会とか、季節感のあるイベントを企画したいと思います。みなさまお楽しみに!