2011年4月23日土曜日

節電は重要だが・・・

このところ、どこへ行っても節電節電である。
しかし、それが本当に必要な節電かそうでないか疑問に思う事もしばしばだ。

例えばこれ
時々見かける2階部分が渡り廊下的な広場になっているビルの外階段。
階段は結構な高さである。
このビルの7階に行く用事があったので、では1階からエレベーターで上がろうと
1階の正面玄関にまわった。

ここにはエスカレーターのことしか書いてないが、エレベーターがある場所に通じる
自動ドアは停止していて、先ほどの外階段をのぼって、2階からエレベーターに乗るしか
上に上がる方法がないらしいのだ。また元にもどって、外階段をのぼった。
私らはまだ、「いい運動」と言って済ませるが、お年寄りは大変ぜよ。

この後、もよりのJRの駅に行ったら、ホームに上がるエスカレーターが止まっていた。
お年寄りや赤ちゃん抱えたお母さんも多いので、こういうのは動かしといて欲しい。
駅というのは、民間企業でも公共の場所だ。
会社のビルの外階段等は、利用する人の多くがビジネスマンなど働いている人と思われるので
エスカレーターが止まっていてもまだ許せるが、駅は動かした方がいい。


こんなことになって、これまで以上に感じるのは、
人間はなんて自分たちの身の丈以上にデカイ建物をこんなにたくさん作ってきたのだろうということだ。
これまで、デカいけど、エレベーターやエスカレーターでスーイスイと思っていたものが、
電気がなかったらとたんに不便な代物に変わってしまう。
人間に合ったスケールってどのくらいなんだろう。

とはいえ、もうぜんぶ平屋にもどしちゃえってわけにもいかないし、
鉄道は無くすわけにいかんので、
なるべく、公共の福祉に合致した節電の仕方をして欲しいと思う。


あと、これ、ATMも結構閉まってる。

ここに案内されている近隣ATM、お年寄りの足で、徒歩だと20分くらいはかかるだろうか。
都バスの場合は老人は無料パスもあるが、バスでお金出しに行くのかあ。
以前過疎地の特定郵便局のことが問題になったが、
民間企業であっても、こうした社会インフラに近い物は、節電対象にしないで欲しいものだ。

勘ぐって申し訳ないが、是非とも、
「節電」をいいことに利益の少ない施設を閉じるような事はしないでほしい。

一方で、必要ないなと思われるところで電気が使われている事も多い。
例えば、一昨日の地下鉄。
4月にしてはちょっと寒い日であったからか、暖房が少し入っていた。
寒かったので、せっかくそれなりの格好をしていったのに、
暑くなって上着を脱いでしまった。
1枚羽織る事でなんとかなる。こういう暖房は必要ないだろう。

今日入った喫茶店でも、少し暖房が入っていたみたいだ。
そこまで寒くないだろ!何のための上着?って思う。

これまでの空調の基準がおかしすぎたから、節電してさえもこうなのだろう。

やはり、大きなビルや会社の一括空調って大きい気がするんだよなあ、東京の場合。
来る今夏の電力需要の厳しさをメディアは煽っているが、
大きなビルの空調のおかしさを適正にすれば、随分と節電になると思う。

これまでの夏、28℃に設定してますといいながら、
結構なビルが実際にはそれより低い体感温度だったように思う。
もし、本当に28℃だったというならば、設定温度はもっと下げられるという事だ。
私は体温は決して高い方ではないが、めちゃめちゃ冷え性というほどでもない。

ここ10数年間の通常の夏と冬、夏は冷房が寒すぎて羽織ものが必要だし、
冬は暖房が暑すぎて分厚いセーターなんて着られなかった。
毎年、冬物の洋服を買いに行って、
店員の「このセーター暖かいですよ」という常套句に対し、
「いまどきの職場は、暖かいセーターなんて汗かいちゃって着れないんですよ」と
憎まれ口をたたくのが恒例となっていた。
夏も、冷房対策用の薄手の長袖のカーディガンを毎年1枚買うのが恒例になっていた。
最近では、メーカーもそういう需要を見越しているようで、夏物新作として
長袖カーディガンが結構目立つところに置かれるようになっていた。

おかしいだろ!

おっさんたちがネクタイと背広をやめればいいのだ。
タクシーのエアコンも寒すぎる。いつも温度上げて下さいと言っていた。
それもおっさんたちが、「あじい、あじい」と言うからだ。
男性の方が体温が高いとは言うけれど、あれは、会社のエアコンの設定温度の低さに
慣らされた部分もあると思う。とにかく背広を脱げ!ネクタイ外せ!
わー、テンション上がり過ぎたーーーーーー。
冷え性のおじさまごめんなさいね。

これまで冷房に慣らされすぎたせいで、
多分、私たちの暑さに対する耐性は弱くなってもいるのだろう。

それに、冷房を強めれば強める程、室外機から出る熱量は多くなり、
東京の炎天下はより厳しいものになっている。
節電で暑さに弱いお年寄りが亡くなったりしたら目も当てられない。
東京のヒートアイランドからの脱却法を、
本気でそろそろ考えなおさにゃだめだろう。

ほかの元気なお方は、
節電というならば、まずは、自分たちの身体の感覚を
節電に耐えうる状況にもっていく努力もしなければならない。

汗はかくもんなんだよ!と開き直る。
着替えを持っとく。などなど。

エアコンバリバリの電気の大量使用が、デオドラント志向の先にあることも
意識した方がいいと思う。
そういう人間の日常生活全てを包括して考える先に
本当の意味での節電がある気がする。

だいたい、体温下がるとガンになりやすくなるのですよ。
わたしはガン体験者だからここは口酸っぱくしていいたいっす!
そう考えたら、エアコンの設定温度もっとあげたくなりませんか。

ここまでテンション上げて書いてきたが、
もちろん、現在のシステムで動いている街を、
急に新しい方針に従って動かせといわれても難しい部分があるかもしれない。
これは原発の話と似ている。
だからこそ、すぐには難しいかもしれないが、
すぐに変える事を目標にして、最大限の努力をすべき項目だ。

我が「火鉢クラブ」は、日常生活の衣食住の中に、
節電出来る工夫を見いだす努力をしていきたいと思う。


0 件のコメント:

コメントを投稿