2013年10月11日金曜日

金沢能登の旅その① 金沢瓢箪町の桐火鉢


先日、金沢を経由して能登に行ってきました。
珠洲の湯宿・さか本に泊まり、珠洲の珪藻土七輪を見るのが最終目的でしたが、その途中、金沢で桐火鉢に出会ったのでご報告。

いつもは能登へ行くなら飛行機で飛ぶのだけれど、今回、上野から金沢まで新幹線&特急列車で3時間半で行けることを発見(無知ですいません…)。その上、列車ならもよりの上野駅発。その上、北陸フリー切符を利用すれば、上野ー金沢往復2万円を切ります。金沢で昼ご飯を食べ、七尾で一泊して珠洲に行くことにしました。七尾へは、その日のうちに移動でしたが、ランチの時間まで1時間程あったので、その日金沢で行われていた町家巡遊というイベントのチラシに載っていた「火鉢セエル市」をやっているという店に行ってみました。

駅からほど近い瓢箪町にある「岩本清商店」。

看板には大きく「桐火鉢」の文字。火鉢といっても、陶器や箱火鉢ではなく、桐のくり抜き火鉢のお店のよう。

中に入ると、ありました桐火鉢。



桐火鉢というと、大きめなものを想像していましたが、こんな手焙りくらいの小さいものも結構あるんですね。桐だからとっても軽いし、持ち運びに便利そうです。火鉢セエル市というとおり、セール品もありました。



こちらは結構大きめの火鉢です。持ってみましたが、これだけ大きくても、桐だけあって軽く簡単に持ち上げられました。しかし、まだ焼きが入っていない未使用の木地。中の灰を入れる落としもありません。書いてあるように、焼き加工は3150円〜5250円でやってもらえるよう。落としも別途料金でつけられるようです。

ただ、これくらいの大きさだと、置き場所を確保するのが結構大変です。日常的に使わないという人には邪魔かもしれません。それに、さすが桐の手作り火鉢、そんなにお安いものではない。

というわけで、ちょっとしたものを焙ったり、時々炭火を楽しみたいという方用にはこんな大きさもありました。



まるで地球のようにまん丸。ふたを開けると、ほら、火鉢です。高さ13、5cmのコゲダマまんまる夏火鉢。焼きを入れたまんまるな桐を火鉢にしました。一番人気だそうです。価格は、蓋付きで30000円+税だったと思います。お店のウェブサイトによれば、ふたなしだと26000円+税のようです。テーブルの上で使うのにとても便利そう。このデザインなら、洋でも和でもしっくり来ます。ちなみに、このコゲダマはいろんな大きさがあり、その大きさによって、一輪挿しになったり、コゲダマシリーズとしていろんなものが作られているようです。


これらの火鉢、お店の近くにある工房で、もちろん手作業で作られています。実は、最初まちがえて、工房の方を訪ねてしまったのですが、一人の青年がもくもくと作業をしていました。あまりに真剣に作業をされていたので、話は伺わず、お店の場所だけ聞いて、工房をあとにしました。

そんな岩本清商店は、火鉢だけでなく、桐工芸全般行っており、茶道具をはじめ、現代の暮らしの中でも使える雑貨類をいろいろ作っています。


火鉢周りの道具も、それぞれの職人さんにたのんで作ってもらっているようです。こんなかわいい灰ならしがありました。ひめだるま。焼けこげ具合がかわいいです。

笹島友紀子さんという方の作品。さすがに火鉢の衝動買いは…と思い、この灰ならしをひとつ買ってきました(大きさが微妙に違うのが2つ並んでいますが、それぞれ1つが2100円。どちらも値段は同じようです)。

でもやはり、このコゲダマがおすすめかなあ。
これちょっと木星みたいですよね。木星の目みたいなのがあります。木目の神秘でございますな。木の火鉢ならではの美しさ。そして、桐火鉢本当に軽いですよ。表面も熱くならず、おすすめです!
 

岩本清商店
http://www.kirikougei.com

次回は能登半島・珠洲の珪藻土七輪を紹介します。

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