2012年12月14日金曜日

チルチンびと冬号に火鉢クラブが協力させていただきました

12月11日発売の雑誌「チルチンびと冬号」は
『火は我が家のごちそう』と題した特集。自然の火で暖をとる心地よさ、楽しさ、また環境への優しさなどをいろいろな角度から紹介しています。


今回、火鉢クラブも「知っておきたい火鉢のいろは」というコーナーの中で、火鉢の使い方や火鉢を使ったこんな時間の過ごし方として、いつも火鉢カフェで行っている焙烙でのほうじ茶作りや11月のカフェでお出しした焼き梅干しなどを紹介しました。その前ページの火鉢の小物カタログで紹介されている花と炭を飾った煙草盆のアレンジも、編集者さんと一緒にやらせていただきました。1ページではありますが(P87)、よろしかったらご覧になってみて下さい。もちろん、ほかにも火鉢や炭火、薪やペレットのストーブの情報や火を使った素敵な暮らし方がいろいろ紹介されています。私など羨ましい限りの火のある暮らしをされている方たちが多数登場。住まいと暮らしから考える「脱原発」という特集もあり、楽しいだけでなくいろいろ考えさせられる号になっています。ぜひご一読を!

やっぱり、火のある暮らしはいいものです!

2012年12月9日日曜日

来年1月20日(日)に火鉢句会開催決定

俳人・堀本裕樹さんの句会と火鉢カフェがコラボする
火鉢句会を開催することになりました。
定員は先着15名で、お申し込み方法は以下をご覧下さい。

兼題(俳句のお題)は「餅」と「自由題」。


13時の開場にあわせて、火鉢に炭火を入れておきます。
句会が始まる14時までの間、焙烙でほうじ茶を焙じたり
お餅や原木椎茸などを焼いたりしながら、五感で炭火を感じて下さい。
焙烙や焼き物の写真は11月25日の火鉢カフェ報告を参考になさって下さい。

<申込先>
メール:haiku@advlife.com FAX: 03-3350-1990 担当:(株)アドライフ 高橋
今回、お申し込みは堀本裕樹さんの事務所、上記の(株)アドライフまでお願いします。

以下、火鉢句会の概要と申し込み方法、
堀本裕樹さんのプロフィールです。



*以下は画像ファイルなので、メルアド、URLなどはリンクしていません。




2012年12月5日水曜日

火鉢カフェ・パンフレット

火鉢カフェでは前回から、以下のようなパンフレットをお渡ししています。
以下は、二つ折りにする表紙と裏表紙。
中味は、カフェのメニューの紹介と火鉢クラブと炭の話。
次回の火鉢カフェ、是非おいでくださいませ。


2012年12月3日月曜日

映画「よみがえりのレシピ」が面白い。在来野菜を守る人々の話

「よみがえりのレシピ」という在来野菜についての映画がとてもよかったので、その感想を書きました。私のほかのブログに掲載しているのでリンクします。


ブログ「出島計画」
映画「よみがえりのレシピ」が面白い

2012年11月30日金曜日

11月25日開催「火鉢カフェ」報告

11月25日(日)谷根千「記憶の蔵」にて開催した「火鉢カフェ」無事終了しました。いらしてくださった皆様、どうもありがとうございました。冬の間にまた企画したいと思いますので、次回もよろしくお願い致します。

では、今回の火鉢カフェの報告をしたいと思います。今回設置した火鉢は5つ、以下の写真に見える奥の大名火鉢、手前の長火鉢をはじめとして、箱火鉢をもう一つと、手焙り火鉢を2つ用意しました。


長火鉢には銅壺(どうこ)が入り、お燗したお酒も提供(お燗酒は別料金でした)。写真の奥に見える青い瓶は、試飲のお酒で酒六酒造の純米大吟醸「祈り千年」。伊勢神宮のお米、伊勢光を使ったお酒です。来年は伊勢神宮で20年に一度の式年遷宮が行われるのにちなみ、このお酒を選びました。瓶が見づらくてすいません(汗)。みなさんに美味しいと言っていただきました。

以下の写真は、火鉢の炭火で楽しんでいただいた基本のセットです。左上は「焙烙(ほうろく)」。これに茎茶を入れて、炭火で焙じてほうじ茶にして飲んでいただきました。焙じ具合はそれぞれのお好みで。香ばしいのから爽やかな緑茶に近いものまで。会場に良い香りが漂いました。右は原木椎茸とお餅と梅干し。これに海苔がついていたのですが、撮影し忘れ。内子町小田の道の駅「せせらぎ」より取り寄せた椎茸と餅は美味しいと評判でした。梅干しは千駄木の漬物店「やなぎに桜」で購入したはちみつ梅干し。一粒ずつで買うと100円もする梅干しだけあって、優しいいいお味でした。焼くと熱々とろとろになってほうじ茶に合います。


こちらが海苔もちゃんとついた椎茸と餅。2人分です。
海苔はガスの炎で焙るより、炭火で焙る方が断然パリッとします。ガスの炎には水分などが含まれ、蒸発して海苔の方まで上がってきますが、炭火は水分などは炭に焼く時に出し切っていて、遠赤外線の輻射熱が海苔に当たるだけなので、パリッと焼けるのです。




今回は花を菊炭と一緒に生けてみました。
炭も木ですから、枝ものと合うだろうと思い、ちょうど紅葉していたドウダンツツジを中心にアレンジしました。真ん中に入れた大きいお花は名前を失念。なんか、針山を英語で言ったみたいな名前だったけど・・・。最近、名詞がどうも覚えられません。とほほ。
ちょっと、炭が倒れてますね。いつも万全な状態で写真が撮れないのが火鉢カフェ…。




もうひとつの花と炭。菊炭に合わせて、菊の花を買ってみました。ちょっとひねってピンポン菊。まん丸で可愛いすぎです。花器の上にちょこんと乗っかっている小さな炭は、煙草盆用の炭。煙草盆の灰の上にのせて火をつけ、煙草の火をつけるために使います。今回、煙草盆用の小さい炭以外の菊炭は販売しました。次回も販売予定です。


そのほか、今回参加して下さった方から、さつまいもの差し入れが。切って焼いていただきました。ちょっと周りがカリッとして、これだけでも甘くて美味しかったですが、大学芋のように水飴かけてもいい感じ。お芋の断面のもこもこした形が可愛いです。



今回は、こんなオブジェのような備長炭も飾りました。刺してあるのはドウダンツツジの枝。炭は木だからしっくりきますね。


手前に今回配布した火鉢カフェのパンフレット、奥に内子町の炭の話をまとめた冊子「内子炭のこと」が見えます。

左側にちょっと見切れているピンクのお花の絵は、イラクの子供の描いたイラスト絵はがき。収益は日本イラク医療支援ネットワークに寄付し、イラクの小児がんの子供たちのために使われます。毎回、火鉢カフェの時にはこのハガキも置きますので、こちらもよろしくお願い致します。

というわけで、次回も基本セットはそのままに、何か新しい趣向も考えたいと思います。そろそろみかんも旬を迎える頃。次回は焼きみかんもいいかもしれません。


普通の火鉢カフェ以外のイベントも構想中です。
みなさま今後ともよろしくお願い致します。

2012年11月24日土曜日

「火鉢カフェ」いよいよ明日(25日)開催です!


「火鉢カフェ」明日11月25日(日)午前11時半からです。

火鉢に炭入れてお待ちしてます。
先ほど、愛媛の内子町から原木椎茸も届きました!
お餅と海苔と一緒にお出しします(以下の写真は二人分、前回2月開催のときの写真です)。

今回はこの椎茸&餅&海苔の基本セットのほかに、梅干しが一つつきます。千駄木の無添加漬物のお店「やなぎに桜」のはちみつ梅干し。大粒です。火鉢で焼いてみて下さい。ほうじ茶とご一緒に!

900円のチャージ内で、上記内容にほうじ茶がついてきます。また、ご希望の方には内子酒六酒造のお酒の試飲もあります。

 飾れる菊炭の販売もあります。

どうぞお誘い合わせの上おいで下さい!
アクセスはひとつ前の投稿をご覧下さい。




2012年11月20日火曜日

火鉢カフェ開催場所:谷根千「記憶の蔵」へのアクセス

11月25日(日)11時30分〜18時30分開催の
「火鉢カフェ」の開催場所へのアクセスは、以下のページをご参照ください。

*地図の掲載されたチラシの日付は前回開催時のものになっておりますので、
 お間違えのないようお願いいたします

火鉢カフェ開催場所:谷根千「記憶の蔵」アクセス


2012年11月16日金曜日

11月25日(日)火鉢カフェやります。ポスター作りました!

火鉢でお茶を焙じたり、餅などを焼いたりしていただくほか、
今回は飾り用の菊炭も販売予定。炭飾りも飾れればと思います。
お楽しみに!





2012年11月6日火曜日

11月25日に今季最初の火鉢カフェ開催します

来る11月25日(日)今季最初の火鉢カフェを開催することにしました。

場所は前回と同じく、千駄木・記憶の蔵
時間帯、内容など詳細は追って掲載致します。

まずは開催のご報告まで。
詳細、もう少々お待ち下さいませ。

2012年10月17日水曜日

火鉢の季節が近づいて来ております

次第に秋も深まり、もうひと月もすれば火鉢が心地よい季節に。
そろそろ火鉢カフェの開催日程も決めねばと思っています。

通常の火鉢カフェのほか、新しいイベントも構想中です。

ブログの更新がこのところ少ないので、
忘れられちゃったらどうしよう!と慌てて更新しました。

昨日は某雑誌の火鉢の特集の撮影に協力させていただきました。
掲載が確定したら、ご報告致します。

昨日の撮影の関係で、久々に大田区の炭問屋・増田屋さんに行き、
こんな炭をゲットしてきました。
煙草盆で使う火入れ炭です。


直径は2cm足らず、長さも3cmくらいの小さな炭。
かわいいでしょ。
ちいさな煙草盆の灰の上にちょこんと置いて、
煙草に火をつけるための種火として使います。
その姿もとてもかわいらしいのだけれど、
ちょっと今手元に煙草盆がないので、その写真は後日紹介します。

煙草盆で使う以外にも、インテリアとしてもかなり使えそう。
そのへんのアレンジも、またあらためて紹介します。

では、火鉢カフェの計画、いそいで立てねば!






2012年8月8日水曜日

【職人のしごと】小石原焼・飛び鉋と森山寛二郎さんの器

このブログ「火鉢クラブ」では、私が出会ったいろんな職人さんの仕事も紹介していきます。今回は陶器です。

ある日の朝ご飯。暑い夏の朝、修行僧のようなご飯にしたくて、玄米粥を炊いたものの、それと漬け物だけではやはり物足りない気がして、小さいながら鮭のカマを焼く。そこに胡瓜の辛子漬け、山椒入りの海苔佃、練り七味、梅干し。発芽玄米の玄米粥はリゾットのごとくに水分を極力煮詰めたどろりとしたお粥。なかなかにさっぱりした夏らしい朝ご飯でしたが、今回の主役はこのご飯ではありません。紹介したいのはこの器、小石原焼。

このタイムトンネルみたいな渦巻き柄は「飛び鉋(とびがんな)」といいます。



窯で焼く前の生乾きの生地を、ロクロの上で回しながら、金属を当てて、ちょんちょんと模様を付けていく技法です。このように等間隔にきれいに模様をつけるのには修行が必要とか。

このところ、小石原焼は人気で、飛び鉋の器はコムデギャルソンのドーバーマーケットのカフェの雑貨の売店でも見かけました。小石原styleというウェブサイトもできて、小石原焼の若い作家さんたちの作品がいろいろと紹介されています。この小石原焼、若い作家さんが結構いるのですよ。

冒頭の写真の茶碗とお皿は、そんな小石原の窯元「實山窯」のもの。下の写真は小石原焼の若手作家の一人で實山窯の森山寛二郎さん。父・森山元實さんと小石原焼を日々作っておられます。
時々、秋葉原と御徒町の間のJRガード下にある2k540 AKI-OKA ARTISANのイベントに出展されていて、飛び鉋の器はこの2月に出展されていたところを購入しました。早くこのブログに掲載しようと思いながら延び延びに。

森山さんとの出会いはそれより以前、去年の何月だったか…、同じ2k540で出展されていたところ、下の写真の酒器に目が留まり、購入したのがきっかけです(ベランダで撮ったので洗濯かごが映り込んでますね。ガサツですいません^^;)
銅の茶色い取手が本体の青白い釉薬の色ととても合ってますよね。まん丸い胴体にタコのような細い口がついた可愛らしい甘さに金属の取手が適度にクールな感じで、これは和でも洋でもいける!と思って悩んだ末購入しました。悩んだというのは、当時仕事を辞め、彷徨っているまっただ中だったもので、確か8000円か9000円くらいだったかと思いますが、その頃、こういうものは一切買っていなかったんです。かなり悩みましたが、それでも買ったのは、やはりこの森山さんのデザインセンスをちゃんと記憶に留めておきたかったからだと思います(この酒器は寛二郎さんのオリジナルだと思います)。


 それがきっかけで、今年2月再度の出展のDMをもらい、伺ったところ、今回はこの飛び鉋に心が動いたというわけです。こちらは、たしか、お皿と茶碗合わせて3000円台。

ほかにも色を入れたお皿や、徳利とおちょこなど欲しいものはいろいろあったのですが、まだまだ節約期間の私はぐっとこらえ写真だけ撮らせてもらいました。


伺ったときは最終日の閉店間際で、最初はもっといろいろな商品があったと思われます。

下の写真に値段札がついているのも、閉店間際で時間がなくあわてて写真を撮ったため。ここも粗忽者な私の悪いところ。すいません森山さん・・・。



  
小石原焼の飛び鉋は、たいていの小石原の作家さんが作っていると思います。私はそれほど小石原焼に詳しいわけでもなく、まだ数軒のお店で飛び鉋の陶器を見た程度ですが、その中でも森山さんの器は、その大きさとか形とか、微妙にいい感じを醸してお気に入りです。単に自分の好みというだけなのかもしれませんが、例えば、下の写真を見ても分かるように(冒頭の器と同じものです)、大降りな茶碗は、卵掛けご飯をするにもこぼれたりせず、具沢山の汁物を入れるのにも重宝します。ただ使い勝手がいいというだけでもありません。器の形や飛び鉋の模様の入り方も丁度バランスがいい。手に取ったときの気分というのか、このデザインから感じる心持ちは、先の酒器に感じたような、可愛いんだけれど甘過ぎない微妙なクールさも混じったユニセックスな感じというのでしょうか。多分、そのユニセックスな感じが現代を感じさせるのだと思います。

いや、ユニセックスが現代を感じさせるというより、ユニセックスはいつの時代においてもモダーンなんじゃないか・・・そんな気がします。なんでそう思うかはまた別の機会に置いておくとします。なんだか大げさな言い方になってしまいましたが、モノを気に入る時ってそんなもの。


ところで、左の写真も森山寛二郎さんの作品。こうした白淡い釉薬も小石原焼の特徴。たしか、稲藁からとった釉薬でこの色が出ると言われていたと思います。釉薬と色の話はまた興味深いところですが、その話もまたの機会に譲るとして、今回はとりあえず、飛び鉋と森山寛二郎さんの紹介にとどめておきます。

私の独断と偏見による感想。陶器に詳しい方が見たらどう思われるか微妙ですが、使うのは自分。気に入ったもの勝ちですよね!

そうだ、最後に飛び鉋の模様がどういう風に入れられるか、森山さんの作業風景ではないのですが、youtube上にいくつか動画があったのでリンクします。この飛び鉋は小石原焼「マルダイ窯」の太田さんという方が実演されています。ちょっと感動です!


小石原styleウェブサイト



2012年8月7日火曜日

土用干しした梅干しを梅酢に戻す


今年は初めて自分で梅干しを漬けました。



写真は、梅酢に漬かっていた梅を、3日間「土用干し」したあとのものです。梅酢と赤紫蘇に漬かった梅干しは、真夏の日差し厳しき土用の頃、かんかん照りのお日様を浴び、夜露にさらされ、味も実もより柔らかに、美味しくなります。普通はざるに広げて干すのですが、からすがやって来るため、今回は干物を干す青いネットの中に入れて干しました。

これを再び、もとの梅酢の中に戻してまたしばらく待てば、さらに色鮮やかな梅干しの出来上がりです。まだ味見はしていませんが、初めて自分で作った梅干し、楽しみです。

それにしても自然の色の美しさは素晴らしいですね。赤紫蘇だけでこんなに鮮やかなルビー色になるのに、なぜ人工の色素とか足さないといけないんだろう…。もちろん、商売として成り立たせるとなると、赤紫蘇のコストさえ高いということなんでしょうね。



この梅干し、青梅50粒600円、赤紫蘇100円分くらい、あと塩と焼酎少々で、材料費はしめて800円ほど。それに私の人件費でしょうか。結局はこの人件費の部分をいくらに換算するかということなんですが、そのコストが高いか安いかは、この梅干しの味見をしてから判断したいと思います。

ただ、梅干しを作ってみて思ったのは、梅干しを漬けるってそんなに特別な事ではないなあということ。思ったより日常の中に溶け込んだ簡単な作業でした。もっと大きなビンでつければ1年分くらいは作れると思うし、こうした保存食こそ家で作ればいいのね。韓国ではいまだそれぞれの家のキムチがあるといいますが、日本でのそれは梅干しではなかったかと思います。キムチほどはバリエーション豊富ではありませんが、赤紫蘇を入れるとか入れないとか、塩の分量とか、蜂蜜を入れるとか、自分の家の梅干しの味があるのはなんだかやっぱりいいものなんだなあとあらためて感じた次第です。

梅雨の時期に漬け込み、梅雨が明けて土用の頃に天日干しをする梅干しは、夏の季節の移り変わりを実感させてくれる食べ物でもあります。翌年の梅雨には、その梅干しが他の食べ物の腐敗を防ぎ、食中毒を防いでもくれます。

梅雨は、梅の実る時期に降る雨だからです。青梅はこの時期にしかお店に出回らず、よって梅干しもこの時期を逃すと漬け込めません。お店に行けば一年中並んでいる梅干しですが、手作りすることで、日本独特の季節感を感じる事ができる食べ物です。なんて、私に言われなくても多くの皆さんは感じてらっしゃるとは思いますが、梅干しができた嬉しさであらためてそんなことを言ってみたくなりました。玄米粥と梅干しの朝ご飯が楽しみです!

2012年8月6日月曜日

愛媛・八幡浜は真鯛の産地! いただいた鯛でご飯


火鉢クラブでは、炭を勧めるだけでなく、地方のいろいろな物産やお気に入りの工芸品なども紹介し、暮らし全体が楽しくなればなあと考えています。初期の火鉢カフェでは私の地元愛媛の特産品なども紹介したりしておりました。そこで、、今後このブログでも、もう少し、そうした地方の物産や私のお気に入りを紹介していこうと思います。というわけで、早速今回紹介するのが愛媛の天然真鯛。上の写真の鯛です。

私の故郷、愛媛県八幡浜市はみかんの産地であるとともに、西日本でも有数の漁港でもあります。かつては底引き網の一種であるトロール漁法を行うトロール船の基地であり西日本一の水揚げをほこると言われました。近年、トロール漁の水揚げが減少、水揚げ高は減っていますが、その魚の種類は200種類を超え、様々な種類の魚が揚ることでは他の追随を許しません。高級魚からすり身となる雑魚まで、近年は通常は流通に乗らない未利用魚の利用にも力を入れているようです。

そんな八幡浜漁港が全国に誇れるのが、天然真鯛。最近では、明石の天然真鯛にも並ぶ人気です。今回、そんな地元の天然真鯛が手に入り、ご飯を作ったので紹介しようと思います。

使用した鯛は、先日東京ビッグサイトで行われたシーフードショーで、八幡浜市から出店された「えひめシーフードサービス」さんにいただいたもの。三枚におろした切り身もいただいていたのですが、今回使用したのは天然真鯛のカマと、真鯛ではない別種の鯛(名前を失念してしまいました)の三枚下ろしの切り身です。ABI(フリージングレイン)冷凍という方法で、−70℃で一気に急速冷凍したもので、細胞を破壊しないで鮮度や味を保ったまま長期保存できるのだそうです。

というわけで、一人で食べきれる量ではないため、友人宅に持ち込み、冷凍された天然真鯛のカマを使って、以下のメニューを作りました。

①鯛飯
土鍋にお米とごぼう、水とお酒と塩を入れ、そこに軽くグリルで炙って焼き目をつけた真鯛のカマを入れて一気に炊きます。カマには身がいっぱいついていて、身を外して混ぜました。混ぜた後の写真は食べるのに夢中で撮り忘れました。
ちょっとお米が柔らかめだったのが残念。魚の味はよく出ていたと思います。鯛の下処理無く、すぐに鍋に入れられるのは便利。
 


②なんとか鯛(名前失念)のソテー
鯛の切り身に塩こしょうをして、皮がカリカリになるまで焼き、その後お酒とローズマリーを入れて蒸し焼きにしました。この調理の仕方が正しいのかどうかよくわかりませんが、単純に焼いただけでいいだろうということで適当に。食べる時にはすだちを搾って。蒸し焼きにした後、今一度皮を下にしてカリッとさせれば良かったのですが、忘れてました。でも、身はふっくらと、すだち醤油が合いました。

③野菜のつけあわせ
ナスとみょうがの塩揉み以外は友人作。
ゴーヤは甘酢漬けです。

④鯛のあら汁
血合いやらなんやらをきれいに落としてから冷凍してあるという商品の特性を生かし、極々簡単な料理を最後に。
鍋に沸かしたお湯に鯛のカマを入れて煮ただけです。塩と酒は少々。最後に浅葱や白ごまをふれば良かったのですが、食べる事に夢中で忘れておりました。実はこの写真も、魚のはじっこのほうの身を少し食べた後。気づいてあわてて写真を撮りました。薬味がなくても十分美味しかったですよ。スープには透明感があり、冷凍なのに生臭さもなかったです。ちょっとアンバーなライトなので分かりづらいですが、鯛のきれいな桜色が出て見た目もいい感じでした。




もとの、冷凍状態の鯛の写真がなくて申し訳ありません。当初、ブログにちゃんと掲載しようと思っていなかったため、写真を撮り忘れ、調理を始めてしまいました。

いただきものなので、ちょっと値段がわからないのですが、ご興味のある方は、以下まで問い合わせてみて下さい。
鯛以外にも様々なお魚の冷凍製品や一夜干し、もちろん生のお魚もあります。

えひめシーフードサービス(株)
TEL 0894-35-6300  FAX0894-35-6303




2012年8月4日土曜日

千成ほおずき市出店報告〜菊炭の飾り炭

7月10日に参加した千成ほおずき市の報告です。
ほおずき市は大盛況。


火鉢クラブは、茶の湯炭の展示販売で参加しました。
本当は、七輪に炭を熾してコーヒー豆の焙煎もやりたかったのですが、
準備が間に合わず。今回は飾り炭だけになりました。

真夏のお祭りなので、なるべく涼しげに草花と一緒に飾りました。

下の写真の後ろの方に隠れて見える梅酒のビンは、金魚鉢です。
中に水草と炭を入れてあります。炭を入れると浄水効果がある上、良いバクテリアが炭の気孔に住みつき、藻で水が濁るのを抑えてくれ、電気のブクブクをつけなくてもしばらく水を保たせることができます。ヨリの写真がなくて分かりづらいのですが、菊炭と水草を、庭木と庭石に見立てて、金魚鉢の中に配します。涼しげでかつ浄水効果のある一石二鳥の炭の利用法です。




あとは、ご自分のお好きなように、緑と炭を配して飾ります。
今回、水盤が用意できなかったのですが、水盤に水を張って、そこに花を生け、間に炭を配してもきれいです。
炭の黒は夏に意外と涼感を感じさせます。


下の写真、テッセンの花が萎れて、残念な感じになってしまいましたが、青紫色は炭の黒と合わせると涼しげ。水盤がなかったので、コップに水を入れて花を差していますが、本当はコップが無い方がきれいに炭と花を配することができると思います。





これを上から見たのが下の大きな写真です。やはり菊炭(茶の湯炭)は菊割れがきれいに見える上からの眺めが美しい。よく硝子テーブルの中が箱上になって中にモノを入れられるようになってるのがありますが、そういうところに入れて飾ると、このように上からの眺めが楽しめていいのではないでしょうか。もしくは、空の火鉢に透明な板を乗せてテーブルに使う場合などもいけそうです。




左の写真、ちょっと暗くて分かりづらいですが、グラスの真ん中に菊炭が一つ入っています。
 小さい菊炭も割れ方がかわいいのです。ほおずきといっしょに。


                                                                              

道後温泉の竹の湯籠に、夏の花と細長い菊炭をいっしょに生けました。
ただ、ちょっと炭が花に隠れて見えづらいですね。炭がちょっと短かったのと、花が多過ぎました…。


去年作った火鉢クラブの提灯も健在。




あまり準備時間が無くて、いろんなことができなかったのですが、秋にむけて、こうした飾り炭の発展型の展示会などを考えてみたいと思います。



以下は、ほおずき市で配った火鉢クラブと、当日の展示販売に関するチラシです。これまでの火鉢カフェで配布した内容とだぶっている部分も多いですが、ご参考になさって下さい。


最後になりましたが、募金の報告を。

今回、炭といっしょに、イラクのこどもの描いたイラストをプリントした今治タオルと絵はがきを販売させていただきました。タオルは1枚につき200円、絵はがきは100円をこの絵を描いた子供たちを支援しているJIM-NETに寄付致します。
JIM-NET(日本イラク医療支援ネットワーク)はイラクの小児がんの子供たちを支援している団体で、この絵も小児がんの子供たちが描きました。

タオルは3枚、絵はがきは5枚売れましたので、計1100円を寄付致します。
1年間のこうした寄付をまとめて年末締めで寄付する予定です。

今後の火鉢クラブのイベントでも、イラクの子供たちへの募金できる絵はがきなどを販売しますので、なにとぞよろしくお願い致します。




遅ればせながら…隅田川花火、どこから見るか?


隅田川の花火大会からもう一週間。遠い昔の事のようですが、いまさらながらの花火レポートです。



上の花火の写真。浅草の少し北、今戸神社の先の住宅街から撮った花火です。スカイツリーの横に花火があがる絶好のポイント。

実はこの前日、上野の松坂屋の前にちょっと置いていた自転車が駐輪禁止にひっかかって区に撤去されてしまい(移送料はなんと5000円!)、翌日、つまり花火の日、台東区清川にある自転車移送所に取りにいったんです。時間は移送所が閉まる午後7時。花火が始まる時刻。自転車での帰り道、発見したのがこの花火鑑賞ポイントだったというわけです。

今戸神社のちょっと手前。近所の人とカメラマンで賑わってはいましたが、雷門周辺のように前へ進めないというほどではなく、自転車でも十分通れる混雑具合でした。言問橋より北側は鑑賞の穴場なんですね!

下の写真は、今戸の台東区スポーツセンターの前あたり。花火が信号と建物の真上から降ってくるようでした。これこそ、都会のど真ん中での花火大会の醍醐味。花火の一部が建物に隠れるのもまた乙なものです。

自分のいる場所によって花火の見え方が違ってくる。そぞろ歩きながら、その場所その場所で見えるさまざまな風情の花火を楽しむのもいいものです。ビルに隠れてまったく花火が見えなくなる瞬間にも、ドーンという音と、火薬の臭いはどこからともなく届きます。

この日は、自転車での家までの道のり、いろんな花火を見る事が出来ました。

夜、iphoneで撮影した写真なので、ピンぼけだったりしますが、以下、帰り道で撮った写真です。
これは確か、国際通りと言問通りの交差点から見た花火。ビルとビルの間から見える花火。このあたりまで、花火の灰がふわふわ飛んできていました。



とはいえ、やはりこのあたりにビルなんて全くなかった頃の花火も見てみたい。
江戸時代なら、みんな家から一歩外に出れば、どこからでも花火が見えたんじゃないでしょうか。家の前に床几を置いて、むしろを敷いて、川の方まで出て行かずとも、欠けのないまん丸い花火が、かなり遠くまで見えたんじゃないかと思います。すべてのイベントがレジャーや観光になってしまった今、そんな日常に根ざした夏の行事が羨ましくもあります。まあ、もちろん昔だって、おめかしして出かけてはいたんでしょうけど・・・。










そんな日常に花火がある風景に出会いました。



自宅の前なんでしょうか。男の子がちいさな折りたたみ椅子にすわって通りで花火を見ていました。この写真のフレームの外にもおばさん2人が花火を見上げていました。まるで、自分だけのために花火をやってくれているようです。
この日は月も花火の隣で輝いていて、スカイツリーと花火と月の競演。

こんな場所があったのね、と思うだけでもすごく得した気分。ここを通ったのも自転車を移送所に取りにきたからだと思うと、移送料の5000円も、そのための勉強代みたいなものと思って諦められる気もしてきたりして・・・。

最後は上野の山から、遠くに小さく、スカイツリーを挟んで二会場の花火が一度に見えました。



打ち上げ花火はどこから見ても丸いってことを知った今でも、やはり花火はいろんなところから見てみたくなります。同じ丸でも、まわりの景色によって少しずつその表情が違って見える。今年の隅田川の花火はそんなことをあらためて気づかせてくれました。

隅田川花火どこから見るか?

それはその時いた所から見ればいい。音だけだって、臭いだけだって、極端なことを言えば思い出だって、花火を感じられる気がします。

遅ればせながら、隅田川花火大会の報告でした。




2012年7月19日木曜日

「たかが電気」と思いたい



「たかが電気」と思いたい。


今日、猛暑日。

NHKのニュースではエアコンを使え使えといって、
熱中症が懸念される老人の家を訪ねて取材している。

ひとりは「エアコンの風が嫌いなんだよね・・・」といい
ひとりは「電気代が高いので寝る前1時間しかつけない」という。
お年寄りにとってエアコンは本来やさしくないのである。
なのに、ニュースは、熱中症が心配だからエアコンを上手に使って・・・という。

当面の対応策としてはしょうがないとは思う。
しかし、本当はエアコンを使いたくない人に向かって「使え」と言うばかりで、
根本的な代替案を考えようとはしない。

見れば、お年寄りの住んでいるマンションやアパートは、
今時の厚い耐熱壁に、大きな窓はベランダ方向のみ。
どう考えても風の通りの悪い部屋。これは暑いはずだ。

すぐには無理かもしれないけれど、エアコンを使えと言うのなら、
同時にエアコンをあまり使わなくても大丈夫な世の中になる方法にも
考えをめぐらせたらどうなのだろう。

現代の、エアコン無しでは暑苦しくてしょうがない建築や町づくりのあり方を
なんとかする方法に少しは思いを巡らせるべきだ。
マンション建てる場合はもっと通風を重要視する決まりを作るとか、
集合住宅は敷地に必ず緑を植えて共有庭を作るとか・・・。
コストの問題や儲け主義でやってこなかったそういうことを、
考えるべきときなのだ。

そういうことも同時にやってこそ、お年寄りたちに、
すぐには無理だからとりあえず今はエアコンをつかって暑さをしのいどいて、
と言えるのではないだろうか。

節電を勧めるならば、節電が苦行にならない方法も同時に考えねばならないはずだ。
しかし、こと都市計画だの、マンションの計画だのでかい話になると、
そんなのもう無理だとばかりに、しょうがないエアコンを使いましょうとなる。
結局は電気に縛られた暮し。

本当に思う。私たちは電気に暮しを縛られている。
もはや電気無しでは何もできない。
電力会社とはそんな人の生殺与奪をも握る企業なのである。
一民間企業にそんなものを預けていいものかと思う。
その上、当の電力会社にその自覚は無い。

坂本龍一がたかが電気といってバッシングされたが、
現在の私たちの生活のあり方が、
「たかが電気」と言えないものになっているところが問題なのだ。

「たかが電気」と思いたい。

私たちの暮しが、「たかが電気」とならない限り、こうした矛盾やジレンマは続く。

だから電気を少数の企業に独占させてはいけないのである。
だれでもが発電できて、どこにでもある。
「たかが電気」にしなくてはいけないと思う。

夏の涼しさを電気だけに独占させてはいけない。

今すぐにとは言わない。
本当に快適な30年後50年後の都市とはどういうものかを考えながら、
ニュースは、節電やエアコンについても発言するべきだと思う。

ちなみに私は、エアコンはまめに止めたりつけたりしているのだが、
特に不便は感じない。
あと、図書館とか喫茶店とか公共の場で涼めば、
個々が電力使う事もなく、節電になるかなあとも思って、
時間に余裕のあるときはパソコンもって流行のノマドしてます。
ノマドってなんだよ、不安定な自由業のことじゃんと思ってたけど、
みんながノマドしてエアコンつける場所が減るならば、
ノマドもいいじゃないかと思ったりする今日この頃。

とにかく、電気を使わないで東京電力の収入減らしたいじゃない。
そう思いません?

そして、この蓮の写真のように水辺は涼しい~。
自然の摂理をもっと見直したいものじゃ。