2011年4月13日水曜日

第3回火鉢カフェ報告 その1

「電気が無いなら炭を使おう」をテーマに、福島の炭を熾し、福島の濾過炭で濾した水でお茶を入れ、
宮城の酒を試飲した第3回火鉢カフェ。4月9日、10日、初めての2日連続開催でした。
もう、大盛況!と言いたいところですが、初日は雨、翌日10日は、2日前に追加開催を告知したので、
知られていなかったのか、天気がよかったにも関わらず、客足はまばらでした。
原発事故による放射能汚染の問題もあるのか、9日に雨が降ったのは痛かったです。
ただ、来ていただいたお客さんとは、炭火の話、自然エネルギーの話、地酒の話で盛り上がり、
人数は少なかったけれど、とても有意義な会となりました。
30人近くの方にご来場いただきました。

では、
第三回火鉢カフェの報告です

根津は藍染め長屋の澤田さんちの軒先も春めいて、アケビが緑を滴らせ、
紅葉の青葉が清々しい中での火鉢カフェとなりました。



アケビの花なんて見た事ないという方のために、花のアップを。

花の向こうにボケて見えているのは、澤田さんが染め物で使うクチナシと唐辛子です。


いつもの玄関と縁側。  縁側には火鉢を花器にして花を生けてみました。
この火鉢は茶室用で、中に炭を入れて使う暖房用。

縁側に募金箱も置いて、入ってくるとき目に入るようにしたのですが・・・。
裏道なので通行人もまばら。思った程は集まらず残念な限り。
またGWにでもイベントを企画しようか、構想中です。

というわけで、やっと中に入ります。

参加者は合計28人だけど…。盛り上がりました!

8畳一間のカフェは、少しのお客さんでいっぱいです
(募金を集めるにはもっと広いところでやらなきゃダメかもしれません)。
しかし、お客さん少ないながらもおおいに盛り上がりました。少ないといっても室内はいっぱい。
火鉢カフェというより、囲炉裏カフェになっちゃってます。結構あったかかったので、熱源は
この囲炉裏と、火鉢一つだけにしたためです。

もう一つの熱源の火鉢とはこちら。
この珍しい猫足の火鉢は、合羽橋の炭屋「斉藤商店」さんからお借りしたものです。
まわりに湯のみが置けてとても便利。みな口々に「欲しい!」。


500円の炭チャージでお茶とお酒はフリー

と、こんな設えで始まった第三回火鉢カフェ。

炭は告知の通り、福島産の炭を中心に使いました。
炭が主役にも関わらず、炭のヨリの写真が無くてすいません。
接客しながら、ふと気づいた時に写真を撮るので、どうしても取材をするようには
万全に写真を撮れないのですね・・・とほほ。

写真の囲炉裏の真ん中に見えているのが焙烙(ほうろく)です。
緑茶を炒ってほうじ茶にして飲んでもらいました。
もちろんお水は、福島の桐炭を加工した濾過炭会津キリタン「桐切舞(きりきりまい)」で
濾過した水です。
この濾過炭を開発しているのは福島県大沼郡三島町の商工会と役場で作った
三島町炭化プロジェクト委員会事務局です。
この会津キリタン「桐切舞」の発売は11月ということで、ちょっとお待ちいただく事になりますが、
興味のある方は、上記のURLをクリックしてみて下さい。

また、三島町ではいわき市をはじめとした自治体の被災者を受け入れ支援しています。
被災者や支援についての情報と、
三島町への義援金をお考えの方は以下のページをご覧下さい。


次に、宮城石巻のお酒「墨迺江」。
会場写真の右下隅にちょこっと、とっくりの口が見えていると思いますが、
これが墨迺江酒造の「燗たのし」のぬる燗です。
現場で写真撮るのを忘れてしまい、事前に撮った写真でご勘弁。
みなさん、美味い!と舌鼓。

10日閉店間際には、「墨迺江」でネット検索してこの火鉢クラブのブログにたどり着き、
カフェまでやってきて下さったという地酒好きの女性もいらっしゃいました。
なのに、火鉢カフェの案内看板に不備があり、澤田さんちにたどり着くまで
1時間も迷ってしまったということで、本当に申し訳ない事をしてしまいました。
とはいえ、墨迺江「燗たのし」にはご満足いただけたようです。
このお酒「燗たのし」というだけあって、やはり冷やより燗のほうが美味しい気がします。
火鉢カフェにぴったりのお酒、墨迺江酒造さん、がんばって来年も「燗たのし」
よろしくおねがいします!

火鉢カフェは終わってしまったので、あとはみなさま各自、
以下のサイトから募金にご協力いただければと思います。




「宮城蔵元救済義援金」お願いページ 
http://bit.ly/fjGvcW(←クリックで飛びます)



また、今回は、火鉢カフェの常連、愛媛県内子町の酒六酒造さんから、
酒粕も提供していただいたので、甘酒もフリーで振る舞いました。
酒六酒造さんが、自信をもって勧めて下さった酒粕だけに、アルコール臭さは無く、
上質なヨーグルトドリンクのような感じさえする飲みやすさ。美味い。
普通のお酒は飲めないという女性も、この甘酒なら飲めると、何杯もおかわり。
あまりに気に入られていたので、お土産にペットボトルでお分けしました。
ちなみに、上の写真は一日目の甘酒です。二日目は黒砂糖を入れ、焦がしてしまったのでもっと
茶色い色になってしまいました。



サザエさんも作ってた?こんなものも初登場

また、今回いろんな火鉢をご提供下さり、とてもお世話になった合羽橋の斉藤商店さんですが、
さらに、こんなものもいただきました。炭団(たどん)です。
私自身も、炭団は初めて。お客さんからも「かわいい!」の声が!
また、お客さんからは「サザエさん」の漫画(本)の中で、
サザエさんが炭団を作っているシーンがあったという話を聞きました。
かつて、炭が家庭の熱源の中心だった頃は、大量に出る炭の粉を、
少しでも無駄にしないよう、家庭でもそれをかき集めて炭団を作っていたのでしょうか?
今では、炭団が何でできているかわからない方も多いようで、
ほとんどの方が「初めて見た」とのこと。
炭団は、炭の粉を水で練り、ふ糊で固めます。

火がついた状態がこれ。かなり時間経ってます。結構長もちするのにはびっくりでした。
これは、火のついた炭団を割っちゃった状態ですが、
丸いまんまだとまるでドラゴンボール!


斉藤商店さんによれば、もう島根県の業者しか作っていないとの事ですが、
こんなに良いもの絶やさないで欲しいなあ・・・。一気にファンになってしまった。

備長炭で炊く羽釜のご飯はスゴい!お金をかけない贅沢


ところで、上の写真の炭団の横に転がっているのは紀州備長炭です。
基本的には福島の炭を使ったのですが、カフェの最後に、ご飯を炊くために備長炭を使いました。
もちろん、囲炉裏でではなく、こちらの珪藻土の七輪に羽釜を乗せて炊きました。
ご飯を炊くには、火力の強い備長炭でなければなりません。けれど炊飯自体は思いのほか簡単でした。
真っ赤に焼けた備長炭を七輪に入れ、お米と水を適当に入れた(本当に適当な計量)羽釜を
上に乗っけて、ただ待つのみ。
湯気が出たのを見計らい、その湯気がちょっと焦げ臭いなと思ったら、火から下ろして蒸らすだけ。
何分とか時間を気にするでもなく、途中火加減も見ず、ただ放置。
途中一度、湯気の臭いを確認しただけ。
蓋から吹きこぼれる事も無く、火が燃え上がる事も無く、静かに静かに、
知らぬ間にご飯は炊きあがっていました。

炊きあがりのきれいな状態を写真に撮れれば良かったのですが、またこれもタイミングを逃し、
気づいた時には・・・。
でも、美味い!!!
普通の値段のお米です。その上、あんな適当に炊いてこの美味さ。さすが炭火あなどれず。

今回も販売した、おなじみ愛媛県は内子町小田の原木椎茸と海苔を焙って一緒に食しました。
なんという贅沢!でもちーともお金かかってないんですよね。みんな普通の値段。
このご飯サービスは、10日の閉店前にいらしたお客様だけになってしまったので、
今後はもっと食べていただけるよう工夫出来たらと思います。

これ、今回販売した内子町小田の原木椎茸です。
このお客様は、1日目来店でこの椎茸を気に入って、
翌日も買いにきて下さいました。そして募金もしてくださいました。
にしても立派な原木椎茸でしょう! マジうまです! また取り寄せますね。

というわけで、二日間の火鉢カフェは無事終了。
ただ、参加人数が少なく、募金があまり集まらなかったのが残念でした。



火鉢カフェで集まった募金について
第三回火鉢カフェで集まった募金額は、まだ一部受け取っていない募金分がありますので、
その分を受け取ったら、まとめて報告致します。少々お待ち下さい。


というわけで、以下、今回の火鉢カフェで考えた事を書こうと思ったが、
書き出したら長くなったので、ここで分けます。


次回は
火鉢カフェのテーマ「日本での暮らし方」を考える






2011年4月7日木曜日

【追加】4月9、10日両日開催 珍しい火鉢が登場します!

今回の火鉢カフェは、土、日曜日の2日間開催することにしました

 〜花冷えの4月、電気がないなら炭を使おう〜
サブテーマ:福島の炭を使う、宮城の酒を呑む 


日時:2011年4月9日(土)午前11時〜午後7時
              4月10日(日)正午〜午後5時

       ○場所:根津藍染め長屋 澤田さん宅
        地図・アクセスはこちらを(←ここをクリック)
       ○料金:500円
        *火鉢で焙じるほうじ茶、お酒試飲などは料金に含まれます



今回の火鉢カフェに、急遽、珍しい火鉢が届けられることになりました。




合羽橋の炭屋「斉藤商店」さんが、ご自分で集めている火鉢を貸して下さいます!

これは、中に灰と炭を入れて蓋をしたらアンカみたいになる火鉢。
周囲に小さい穴があいているので空気が入り、炭火が消えません。
 
以下は、炭団(たどん)を入れて使う火鉢。これも直火ではなく、あったまった陶器からの熱で暖をとるもの。右の卵形のはお茶席等で使われるものだとか。左が炭団です。
また、珪藻土七輪と南部鉄の羽釜もやってきます!






ご飯を炊くのにはやはり火力の強い備長炭ですが、下の写真は、


紀州備長炭の材料となるウバメガシの苗です。紀州備長炭を扱う炭屋さんで育ててるそうです。 



  


というわけで、以下は前回のお知らせでも紹介した、
今回の火鉢カフェの内容です。      

1)お茶をいれる水は、桐の産地・福島県大沼郡三島町の桐炭を加工した濾過炭「会津キリタン」で濾過した水を使用します。
*この濾過炭はまだ未発売です。発売前の事前のご紹介になります。
 カフェでは資料を配布します。発売時期や予約等の情報は、被災地の事情もあり
 まだ確定していませんが、今年秋には発売予定。
 カフェ当日にはもう少し情報をお伝え出来ると思います。







2)被災した宮城県の酒蔵「墨迺江酒蔵」の燗酒「燗たのし」を試飲用にご用意しました。

*お酒が届きました!

墨迺江酒蔵は、石巻の酒蔵で、津波で蔵が冠水し大きな被害を出しました。しかし人的被害は無く、現在すでに来期の酒に向けて始動されているようです。よろしければ被災酒蔵への募金をお願いします。宮城県の被災酒蔵義援金窓口に寄付致します。

http://bit.ly/fjGvcW(←宮城蔵元救済義援金お願いページ)




3)愛媛県内子町小田産の原木椎茸販売(中止の場合もあります)
*先ほど(4日昼時点)現地より、今週は運送に3〜5日かかる可能性があるとの連絡があり、場合によっては原木椎茸がカフェ当日に間に合わないかもしれません。東北地方への宅急便がこのところ復活したため、現在、そちらへの物資輸送を優先しているためだということです。原木椎茸販売が可能かどうかは状況が分かり次第このブログとツイッターでお知らせします。

お誘い合わせの上、おいで下さい。


2011年4月2日土曜日

第3回火鉢カフェ開催のお知らせ 土日両日やることにしました!

桜の散り始める頃に、火鉢カフェを開催することにしました

 〜花冷えの4月、電気がないなら炭を使おう〜
サブテーマ:福島の炭を使う、宮城の酒を呑む 


日時:2011年4月9日(土)午前11時〜午後7時
         4月10日(日)正午〜午後5時

       ○場所:根津藍染め長屋 澤田さん宅
        地図・アクセスはこちらを(←ここをクリック)
       ○料金:500円
        *火鉢で焙じるほうじ茶、お酒試飲などは料金に含まれます
      
1)お茶をいれる水は、桐の産地・福島県大沼郡三島町の桐炭を加工した濾過炭「会津キリタン」で濾過した水を使用します。
*この濾過炭はまだ未発売です。発売前の事前のご紹介になります。
 カフェでは資料を配布します。発売時期や予約等の情報は、被災地の事情もあり
 まだ確定していませんが、今年秋には発売予定。
 カフェ当日にはもう少し情報をお伝え出来ると思います。






2)被災した宮城県の酒蔵「墨迺江酒蔵」の燗酒「燗たのし」を試飲用にご用意しました。
墨迺江酒蔵は、石巻の酒蔵で、津波で蔵が冠水し大きな被害を出しました。しかし人的被害は無く、現在すでに来期の酒に向けて始動されているようです。よろしければ被災酒蔵への募金をお願いします。宮城県の被災酒蔵義援金窓口に寄付致します。
http://bit.ly/fjGvcW(←宮城蔵元救済義援金お願いページ)




3)愛媛県内子町小田産の原木椎茸販売(中止の場合もあります)
*先ほど(4日昼時点)現地より、今週は運送に3〜5日かかる可能性があるとの連絡があり、場合によっては原木椎茸がカフェ当日に間に合わないかもしれません。東北地方への宅急便がこのところ復活したため、現在、そちらへの物資輸送を優先しているためだということです。原木椎茸販売が可能かどうかは状況が分かり次第このブログとツイッターでお知らせします。


<福島の炭を使って被災地を応援>
震災で大きな被害を受けた福島県。山村部は炭の産地です。
今回は福島県の炭を使う事で、気持ちだけでも被災地を応援したいと思います。
気持ちだけではなく寄付も受け付けます。
集まった寄付金は、今回火鉢カフェで紹介する「会津キリタン」を開発した福島県三島町に送りたいと思います。
三島町自体は大きな被害はなかったようですが、そのため、
現在、いわき市をはじめとした19自治体から被災者を受け入れ支援を行っています。その支援活動の費用にあててもらいたいと思います。

<被災地に木炭とコンロが届けられました>
また、今回の震災では、被災地への支援物資として木炭とコンロが届けられました。阪神大震災の時は行政に裸火は危ないと断られたそうですが、炭への理解が生まれたのでしょうか。
当日、浅草の斎藤炭店さんが、被災地への木炭の配布に関する資料をお持ち下さいます。みなさんに見ていただけるように準備しておきますので、興味のある方は是非おいで下さい。

火鉢カフェ開催場所アクセス(←ここをクリック)


未曾有の大災害で、現在のエネルギー基盤の脆弱さが露になりました。
人間にとって、火は恐ろしいものである一方で、いかに大切なものであるかも実感します。しかし、いまや、その「火」を扱えない人が多くなってしまっています。災害に備えるというわけではありませんが、炭火を扱う事で、火を直接扱う方法も学んでおいても良いのではないでしょうか。

今回の火鉢カフェは、
1)火の扱いを知る
2)福島県の炭を使う事で支援する
をテーマにしながらも、
花見の帰りにのんびりと、ほんだらほだらだくつろぎながら
炭火を楽しんでいただきたいと思います。

お誘い合わせの上、おいで下さい。

2011年3月15日火曜日

防災用に、一家に一束の炭と火鉢(七輪)を

現在、東北関東大震災の被災地では、電気やガスが止まって、
被災者の方は寒さに震えながら冷たい食べ物を食べる事を余儀なくされている。
夜は寒く、先ほどテレビのインタビューに答えられていた被災者の人は、
石油ストーブの提供を求められていた。


こうした大災害で常に思うのは、
電気や都市ガスなどの中央官制型のエネルギーは災害に脆弱だという事だ。
中央や途中のルートがやられると、途端に止まってしまう。


こうした時こそ、自分の家で発電できるソーラーパネルとか、
灯油や薪やペレットなどのストーブとか、
火鉢、七輪+炭などの自家暖房ではないだろうか。
ましてや、炭は調理器具としても使えるのである。


これを機に、炭を一束、火鉢か七輪をひとつ家に常備してはどうだろう。
たしか、七輪は防災用具の一例に挙がっていたかな?


先日、炭と七輪を被災地に持って行ってはどうだろうと書いたが、
炭屋さんに尋ねたところ、阪神淡路大震災の時に、
炭屋さんの協会で、炭とコンロ(七輪)を提供する旨申し出たら、
裸火の扱いがわからないのと、一酸化炭素中毒の危険性があるという事で
行政から断られたそうだ。


たしかに、人の密集した体育館等で暖房器具として使うには
無理があるかもしれないが、
七輪を調理用具として使うのは、ありではないのだろうか?
暖かい食べ物が、避難時にはどれほど嬉しいか・・・。


裸火の使い方が分からなくなったのは、現代人の文明病である。
危機的状況を乗り切るために、
動物の中で唯一人間は火を扱えたはずではなかったのだろうか。


どうすれば火が付き、どうすれば、
燃え広がらず安全に炎をコントロールできるか。
それをきちんと知る事は、サバイバル能力を高める事でもある。
危ない危ないと言わないで、
いま一度、私たちは火の扱いを学んでみてはどうなのだろうか。
それにほんの数十年前まで、お母さんたちはかまどの薪で米を炊き、
煙突から煙を上げながら風呂を沸かしていたのである。


すべての生活をそれに戻せとは言わないが、
災害に備えて、一家に一束の木炭と七輪や火鉢を
用意しておいてもいいのではないかと思う。