こんな火鉢カフェを作りたい!

火鉢クラブの野望、目標のひとつが常設の「火鉢カフェ」を作ること。今回、その目標に向けての第一歩としてクラウドファンディングを開始しました。そこで、現時点で私が作りたいと思っている「火鉢カフェ」とはどういうものかをご説明したいと思います。


【土間と縁側、小上がり…日本家屋の良さを取り入れた喫茶空間】


火鉢カフェというくらいだから、日本家屋の良さを知ってもらえる空間にしたいと思います。土間から続く小上がりのある商家や縁側のある家とかいいですよね。日本の家の良さの一つは、家の外と中をつなぐ曖昧な空間があること縁側や店先の小上がりは、「ちょっとだけ寄ってくね」というときに、軽く腰掛ける場所として、訪問のハードルを下げ、人を受け入れやすくします。立ち話よりはくつろいで、かといって上がり込むわけでもない。そんな人と人の交流を促す日本独特の空間のあり方ではないかと思うのです。火鉢カフェではそういう日本家屋の様式をうまくとりいれた喫茶空間作りを目指したいと思います。

土間にはテーブルの上にミニ七輪、座敷には火鉢に座布団を置いて。
現代の暮らしの様式と伝統的な様式が融合する炭火を囲む喫茶空間が理想です。
 

【障子のよさを伝えたい】
障子を通した光の美しさを知ってもらいたいという思いもあります。
現代、和室がダサいと敬遠されるのは畳の部屋にカーテンをかけているからだと思うのです。畳の部屋は障子を入れた途端に、モダンに生まれ変わります。雨戸がないと、朝はちょっと明るいけれど、その柔らかな光に包まれた美しさこそ日本家屋の本当の美。陰翳礼讃。天窓に入れるもよし、雪見もよし、足元から光が漏れるのも…。障子の良さも知ってもらえる空間にしたいと思います。


【夏には伝統的な涼み方を】〜油団を敷く〜
火鉢に火を入れない夏には黒い炭をインテリアに涼しさを演出。写真のように花も炭にできるのです。右のびわ茶と梅干しはかつて納涼会でお出ししたもの。冷たく絞ったおしぼりは柿渋染の手ぬぐいです。

お店の庇(ひさし)を長くしたり、すだれをかけたり、風鈴や釣り忍をかけたり、ほかにも、敷くだけで室温が下がるという油団(ゆとん)という和紙の敷物を設えるなど、日本の伝統技術や工芸品で涼む方法を提供。時には氷柱も立てたいですねえ!ちなみに、「油団」は和紙を重ねて刷毛で叩いて作る「表具」の技術で作られています。今では福井県鯖江市の紅屋紅陽堂さん1軒でしか作っていないようです。


15枚の和紙を重ね、えごまの油を染み込ませ、刷毛で叩いてその15枚を一枚につなげていく。気づいたら数ミリの厚さのカーペットができていて、和紙を自在に扱う表具の技術に脱帽です。大切に使えば100年使えるといわれるほど丈夫な敷物。以前開催した古民家の納涼会の時にお借りして敷いたのですが、座るとひんやりして大評判でした。

表具と言っても今ではピンとこない方が多いかもしれませんが、これこそ、掛け軸の表装技術として日本の美を守ってきた大切な技術。そういうことも伝えられる場所でありたいなあと思います。油団については、過去、納涼会をやったときの記事に少し書いていますので、そちらもご参照ください。









【現代のカジュアルな茶室を作るとしたら】

利休や織部の頃から茶室とは茶の湯の哲学や美意識を体現したもの。作る人の思想が現れた空間。現代にカフェを作るということも、まったくこれと同じだよなと感じる今日この頃です。利休の待庵や織部の燕庵みたいにセレブが集い、時代を動かす話をするわけじゃないけれど、会話が生まれ、情報が飛び交うところにお茶(今なら珈琲も)ありって感じです。
火鉢クラブを始めたきっかけは茶の湯で使う「茶の湯炭」との出会いがきっかけ。火鉢カフェをつくるなら、茶室についても勉強して、現代のカジュアルな茶室ってどういうものだろうということも考えてみたいと思います。

  会報誌「空飛ぶ火鉢」では「火鉢カフェへの道」というコーナーをつくり、お手本になるような気持ちのいいカフェを紹介。素敵な既存のカフェから火鉢カフェに取り入れたいエッセンスを学んでいきます。


炭火を生かした美味しいもの・体にやさしいものを提供する】
  会報誌「空飛ぶ火鉢」にて「火鉢カフェへの道〜メニュー&レシピ編」というコーナーで、将来、火鉢カフェで提供したいメニューを考え、レシピとともに紹介しています。メニューとレシピ作成には2016年に発行されたミシュラン富山・石川版で料理に一つ星のついた「湯宿さか本」さんが協力して下さっています。

      「さか本」の火鉢で炭焼きサンドを作りました。ワカサギのフライを挟んで!


*焙烙(ほうろく)は火鉢クラブで炭火を囲む時の欠かせない道具。

 くき茶を焙じて、出来立てのほうじ茶をいただける用意をします。


*さらに、伝統的な製法の調味料や発酵食品、無農薬野菜、よい油など、
   これまでに私が実際に使って良いと思った体にやさしい食材を使用、紹介し、
   がんばる生産者を応援

【地域とのつながりを生かした仕組みを】

  *地域のお菓子屋マップを作り、地元スイーツは持ち込み可のカフェにするというのもやってみたいプランの一つです。かつて、行列する洋菓子屋の近くに住んでいたのですが、すぐに食べたくて、外のベンチでお皿もフォークもなく手でつまんで食べてる方がたくさんいらしたので、ここに持ち込み可のカフェがあったらいいのにとずっと思っていました。本来なら上野公園あたりに、そういう場を作ってくれればいいのですが、入札では大手に負けて無理そうなので、もう自分でやっちゃいたいなあと思ったりしている次第でございます!


【カフェとはメディアである〜さまざまな情報発受信の場に】
会社勤めを辞め、近隣のカフェや喫茶店に頻繁に通うようになって、つくづく思うのは、カフェや喫茶という空間は小さなメディアだということ。一つのコンセプトに貫かれた一冊の雑誌のようなものだと思うのです。  
お店で出す飲み物や食べ物の情報、インテリア、エクステリア、置いてある雑貨などお店側が発する情報はもちろんのこと、そこで交わされる会話や、そこから眺める街の風景は日々変化する、生で最新の情報を届けてくれます。
店内の雰囲気や、訪れるお客さんのファッションや会話の内容は刻々と趣を変え、いわゆる最先端ではなくても、まさに時代の変化をまっさきに感じ取れる場のような気がします。


   *まずは森林保護にも繋がる「炭焼き」に関する情報の発信。
 そのほか、自然エネルギー、火の文化、日本の自然と風土、茶の文化など炭火や喫茶につながるテーマの情報発信の場に。
 






そのほかにも、落語や音楽、トーク、読書会まで、火鉢クラブとして興味を持ったテーマならなんでもとりあげイベントを開催。要は面白いことならなんでもありです!

5)店内には本棚を作り付け、古本を置いてブックカフェの機能も

6)カフェの一角で子どもが無料で学べる「火鉢寺子屋」を開催
                             
現時点ではこういうアイディアを持っていますが、多分、これからもいろんなものを見聞きして変わっていくんだろうと思います。みなさまもこんな火鉢カフェがあったらいいなというご意見ご感想よろしくお願いします!



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