2010年11月27日土曜日

火鉢で炭火珈琲を焙煎する

火鉢でやれること。
焙る、焼く、煮る、沸かす・・・をやってるところはこれまでに紹介しましたが、
まだやってないものがありました。『煎る』です。

煎るものといえば、ごま、豆、茶などありますが、
やはり今時は、「コーヒー」に挑戦してみたいではありませんか。
正確には「焙煎」。焙って煎ります。
コーヒー焙煎なんて、なーんもわからんけれど、とりあえずやってみました!

というわけで、今回の火鉢クラブは、「火鉢で炭火焼珈琲を作る」です。

ちなみに、現在、本屋で売ってる、スヌーピーが表紙のCASA BRUTUSもコーヒー特集です。
今や美味いコーヒー焙煎屋は、ある意味カリスマ的存在だったりします。
東京の堀口珈琲とか、堀口さんとこで修行して、能登半島の先っちょの方、
木ノ浦の海に面した舟小屋でコーヒーのいい香りを漂わせてる二三味珈琲とか。
とあるブログによれば、二三味なんて豆だけで月商400万円だとか。すごい!

まあ、たしかにこうしたカリスマ焙煎コーヒーは、
巨大メーカーコーヒーより全然美味しいのですが、
今の私は貧乏なので、このところMJBの緑色の巨大缶とか買ってました
(安いコーヒーの中ではコレ結構イケる方だと思います)。
今の私にとっては自家焙煎の炭火焼珈琲なんて久々のプチ贅沢ですわ♡
考えてみれば、「炭火珈琲」ってよくあるけど、炭で焙煎してるところって
見たことないですしね。

ちょうどうちには、いまだ使われたことの無い『手網』つうものがある
(一番上の写真に写ってるやつです)。
焙煎前の生豆は、近所にある「やなか珈琲」に売ってます。
というわけで、さっそく豆買いに行きました。

あんまり豆の特徴よく理解していないので、とりあえず「根津ブレンド」というやつを購入。
やる気満々なのはいいのですが、コーヒーの焙煎なんてやったことない。
浅煎り〜深煎りまで味にグラデーションがあって、
浅いと酸味が多くなり、深いと苦みが多くなるという程度の知識しかありません。

ちなみに、この「やなか珈琲」では4〜10までの焙煎度合いがあり、
この根津ブレンドは7が推奨されていて、
「苦みの中に柔らかい酸味を感じる味 シティロースト」とあります。

UCC珈琲のサイト「コーヒー焙煎度の違い」によれば、
コーヒー焙煎は、「浅煎り、中煎り、深煎り」があり、その中でさらに細かく別れ
全部で8段階の焙煎度合いがあります。
その一つがシティロースト。浅い方から数えて5番目の焙煎度で、
深煎りの中でもっとも軽い焙煎です。

そして、上記のサイトの中に、自宅で「手網」で焙煎する方法が掲載されていました。

「手網を使ったコーヒーの焙煎方法」

これを参考に、さっそく「火鉢焙煎」を始めることにしました。

上記のような自宅焙煎の紹介ページでは、たいてい火力はガスコンロを使っています。
炭の火力とはまた違うので、かかる時間は違うのだろうなあと思いながら、
まあ、とりあえず体験体験と思い、行き当たりばったりで始めました。
ここに写ってませんが、手網の金属の部分は焙煎中かなり熱くなるので、
軍手を付けてさわってください。

最初は、網を置いてその上から焙りました。
手網を常に揺すり続けなければならないので、
疲れた時に、ちょっと炭火とは距離を置いて置いとけるようにするためです。
でも、すぐに網は取っちゃいました。炭の場合、あまり上に上げると火力が足りない感じです。
で、こんな感じで、炭の上で揺すって焙煎開始です。

最初はこの位に小さくしか揺すってませんでした。でも、けっこう腕が疲れるのです。
UCCのサイトによれば、3分もしたら豆の水分が抜けてきて、
さらにその後薄皮が剥けてくるとあります。
でも、炭火がガスより火力が弱いのか、薄皮が剥けてくるまでに
5分以上掛かったと思います。

こんな感じ。底の端っこの方に薄い皮のかけらがみえます。
これ軽いので、部屋の中で、フッと息を吹きかけると飛んでって掃除が大変。
蓋をしてれば、この皮が飛ぶことはないので、
ちょっとたまったら、蓋を開けてベランダとかでフーッと息を吹きかければいいでしょう。
混ざると苦くなるので、薄皮は途中で取った方がいいようですね。


このあと10分もすれば、パチパチと音がして、
これが「1ハゼ」(ハゼは「爆ぜる」ですね)といい、これで中煎りくらいだとあります。しかし、最初から15分経過しても20分経過しても、全然パチパチいわないんですよコレが。
さらに30分してもハゼる様子は無い。揺するとカンカン音がするので、
そのせいで爆ぜてるパチパチいう音はもしかしたら聞こえなかったのでしょうか?

本来ならば、煎り始めから15分から20分後くらいには、
「2ハゼ」という第二のパチパチが始まって、豆から煙も出てくるとあります。

ここで「中深煎り」くらい。あとはお好みで焙煎具合を決めて行けるはずなのです。
なのに、なのに、40分経っても煙なんぞ出てこない!
一時間以上経ってもこんなものなのです。中深煎りって感じの色ですが、煙は出ない。
それに、あのコーヒー豆を煎る香ばしいいい香りも全然してこないのです・・・。
しかし、根津ブレンドはシティロースト(深入りの入り口)がおすすめとあったので、
あんまり煎ってると苦くなると思い、半信半疑のまま、この辺でやめました。 

熱くなった豆は、団扇であおいで粗熱をとって冷まします。
そして、しばらく置いて完全に冷めてから豆を挽きます。
煎り立ての豆はまだガスを含んでいるので、コーヒーとお湯と馴染みにくいらしく、
あっさりした味になるそうです。濃いのが好きな人は2日くらい置いた方がいいらしい。
 
 
焦げっぽい色の豆は外して、引きました。だからか、引いた豆の色は結構薄かったです。
で、私の初焙煎コーヒーが抽出されたわけですが、なぜだかこの写真を撮るのを忘れてるんですよ。
自分でも何故忘れたのかを忘れてしまいました。あまりにも衝撃的な味だったからかもしれません。

パチパチいわず、煙も出なかったコーヒー豆のお味は・・・。
なんと、ものすごく酸っぱかったのです。1時間以上も煎ったのに・・・。
やはり、煙が出なかったというのは、焼きが足りなかったのか・・・。

炭火が弱すぎたのでしょうか。

そこで第2ラウンドに挑戦。
今度は、炭の数を増やして、火力を強め、そのかわりに揺する勢いを強めてみました。
以下のVTRでも分かりますが、割り楢炭を1つ足して5つにしました。

以下のVTRは、揺すり始めて10数分経った時点のものなので、
足した炭はまだ黒いですが、他は黒い部分がなくなっています。


この勢いで揺すり続けると、手首が痛くなります。
なので、途中で10秒〜30秒くらい休むんですが、
その時、手網をそのまま五徳の上に置いといたら、
豆が焦げたのか、煙が出てきたんですよ!
おお、あわてて手網を持ち上げて、再び揺すると、豆の間からさらにモクモク。
わー、こういうことか!!!

なのに、このときの写真がまたまた撮れていない。すいません。

さっきの酸っぱいコーヒーの反省もあって、
今度は超深煎り、黒光りするようなコーヒーにしようと、あと数分煎り続けました。

そして、始めてから20分〜25分くらいでしょうか。
ここまで黒く焙煎しました。

冷まして、引いて、こんな感じに入りました。
お味の方は・・・苦い。さっきの酸っぱ味も少し感じます。
さっきにくらべれば、随分飲める味になっていますが、
プロの味には遠いかもという感じです。
ただ、このとき濃く入れすぎたみたいで、お湯で少し薄めオリゴ糖を垂らしたら、
香ばしいおいしい珈琲になりました。
ミルクを少し入れたら、なおいい感じ。かなり美味しい!
なんだ、旨いじゃないか!
ただ、残念なことに期待したほどの香りはないんですね
どうやったら、あのいい香りがぷ〜んと立ち上るのだろう。

豆の問題なのか、私の焙煎法の問題なのか・・・。多分焙煎の問題なんでしょうね。

そうなんです。今回の焙煎の一番の問題は、
あのコーヒーのいい香りを立てられなかったこと。

カリスマ焙煎のお店からは、あのいい香りが漂って来るからこそ
人を引きつけ、幸せな気分にさせるんですよね。
能登の二三味珈琲が評判になったのも、
青く広い海をのぞんでポツンと建つ古い舟小屋から、
ふっと、香ばしい珈琲の香りが漂ってきたからです。
香りこそ珈琲の命。
今度こそ、あのいい香りが立つ方法を見つけたいです。

味も、本来は、最終的に作りたい味を想定して、
豆の種類を選び、火力や焙煎度合いを決めていくんですよね。
その想定の味を実現するためには、焙煎技術が必要。

それに、豆と焙煎の順列組み合わせを考えたら、
味の種類はワインどころじゃないよな・・・。
コーヒー界で「神の雫」やる?

「コーヒー焙煎」やはりそんなに甘いものじゃなかった。
豆の煎り具合一つで、同じ豆でも味が全然違うとは聞いていましたが、
今回まさにそれを実感しました。これはハマる人がいるのも分かります。

あの香ばしいコーヒーの香りを引き出すにはどうすればいいのか?
今後の研究課題がいっぱいです。って、焙煎師になるつもりじゃないけどw

でも、楽しかったですよ〜。
作る行程を見るのって、何であっても楽しいもんですねえ。

手網が無い方は、フライパンでもできるそうです。

2010年11月26日金曜日

家庭で火鉢用の炭を熾す

炭火をおこすというのは「熾す」と書くんですね。
この熾すという字って、火を熾すほかに使うことあるかなあ?
「熾烈」くらいしか知らんけど。
火編に「織」「識」の旁。なんか、小さい所から少しずつ編んで体系化して大きくしていくということか。
原始時代に行われていたマイギリ法といわれる木の棒の摩擦で火をつける方法だと、
徐々に火がついていくからこういう字なんでしょうか?


というわけで、今回は今更ながら「炭火の熾し方」です。


「火など急ぎ熾して、炭持て渡るもいとつきづきし」と枕草子にもあるように、
火鉢ライフの中で、火を熾して火鉢に入れるまでというのは、
冷たい空気の中に火がついてほっとする瞬間。まさに“つきづきし”瞬間です。



といっても、火を熾すのはしごく簡単で、拍子抜けなんですけど・・・。

この「火熾し器」に炭を入れ、ガスにかけて5分〜10分置いとけば、
炭の下半分が赤々としてきます。家庭で炭を熾す場合は、この方法をおすすめします。

もちろん換気扇は回してください

「火熾し器」はネット通販でも合羽橋でも、近所の金物屋でも、
ホームセンターでも、結構どこでも売ってます。

ガスに乗せると、こんな感じで、パチパチ音をさせながら火が付いていきます。
この音もいい感じなのでVTRも撮ってみました。火花とかはこの程度。
video
以前も書きましたが、炭は湿気を含んでいたりすると、パンパン爆ぜることがあります
「爆跳」というくらいですから、まれに割れた炭が飛び散ることもあります。
(このVTRを撮ったときは全然爆ぜませんでした。)

炭には備長炭のような固い白炭と呼ばれるものと、
クヌギや楢炭など比較的柔らかい黒炭と呼ばれるものがありますが、
私の経験では、品質の良い黒炭はあまり爆跳はないと思います。
今回使ったのは、能登の大野製炭工場の楢炭ですが、
この炭もこれまでほとんど爆跳を起こしたことがありません。

備長炭などはもとが固い分、湿気ていると、パーンと激しく爆ぜることもありますので、
火鉢では、黒炭をおすすめします。

また、冬になれば空気が乾燥するとはいうものの、湿度が高い日だってあるので、
湿気を取るために、湿気とりシートを炭の箱の中に敷いたり
乾燥剤を箱に一袋入れといたりするのもいいかもしれません。

そして、なるべく乾燥した状態で火を付けるようにしてください。
そうすれば、ほぼ爆ぜることはないと思います。
とはいえ絶対爆ぜないとはいえません。
火熾し中に、上から炭を覗き込まないでください。


また、火熾し器には蓋付きのものもありますので、キッチンのガスコンロでは、
そちらを利用されてもいいかもしれません。



ガスで炭火を熾す場合の注意

と、このようにガスに火熾し器を乗せれば、簡単に炭を熾すことはできるのですが、
当然のごとくに意外と気がつかない注意点もあります。
炭の熱の問題です。

炭を熾すと、当然炭も熱くなるので、その炭の熱で、
ガスコンロの炎の吹き出し口が熱く熱せられ、
金属コーティングなどが焼け付いて表面がガサガサになってしまうことがあります。
炎の吹き出し口が鉄むき出しならとくに問題ないんですが、
最近の作り付けのガスコンロは、コーティングされた金属板が乗っかってることがあるので、
お気をつけ下さい。

また、だからといってカセットコンロではやらないでください。
ガスボンベが炭の熱で熱せられて、爆発する可能性があるそうです。

その他の道具
火のついた炭を離れた火鉢に運ぶためには十能という道具もあります。
今、写真がないのですが、売ってるお店のサイトをリンクします。
「台十能」http://www.masudaya.co.jp/shop/dan/f607.html
これは、直接置けるように、木の台がついたものです。見た目も麗しくいい感じ。
私は現在これ持ってないんですよね。
空いてるミニ火鉢が火熾し器置き場となっております。

というわけで、換気には十分気をつけて火を熾して下さい。










2010年11月24日水曜日

日本の美「能勢菊炭」が一日火鉢カフェに登場!

先日、12月26日の「一日火鉢カフェ」開催を告知しましたが、
なんとなんと嬉しいことに、
それにあわせて、大阪の「能勢さとやま創造館」さんから、
「能勢菊炭」をプレゼントしていただけることになりました!

「能勢菊炭」は、一般的には「池田炭」といわれるものです。
大阪府池田市周辺で生産されている茶の湯炭で、能勢はその生産地の一つ。
茶人千利休も愛用していたといわれる美しい茶の湯炭です。

この方が、能勢菊炭の生産者さん。
写真は内子町の茶の湯炭全国大会の時のものですが、
あまりきれいに撮れてなくてすいません。本当はもっともっと美しいのです。
私のダメ写真でイメージダウンしちゃうといけないので、こちらをご覧下さい。

こちらの「能勢さとやま創造館」のサイトには炭の美しい写真のほか、「能勢菊炭」の歴史をはじめ、さまざまな情報が掲載されています。


匠の技といえる素晴らしい炭です。
炭の芸術品「能勢菊炭」。12月26日(日)一日火鉢カフェをお楽しみに。

2010年11月18日木曜日

一日火鉢クラブイベントのお知らせ



今日11月18日放送のブラタモリに登場した根津の長屋で、
来る12月26日(日)に「火鉢クラブ」のイベントを開催します。
題して「一日火鉢カフェ」

このブログで紹介した内子町の炭をはじめとした
国産のすばらしい炭を火鉢に入れて、
ほっこりした冬のひとときを過ごしませんか?
火鉢で炭火を体験できる火鉢体験カフェです。


カフェでは、内子町から、火鉢で焙ると美味しい山の幸を、
また、私の地元、内子町と同じ愛媛県八幡浜市の海の幸を販売。
その場で焙って食べてみてください。


また南部鉄器の鉄瓶のお湯も用意しておきます。
そのお湯で、おいしい珈琲や抹茶を自分でいれて飲むのも乙ですぜ。


また、火鉢カフェの前の週の土曜日12月18日(土)には、
この長屋で、「師走の障子の張り替え大会」を開催。
Ustream中継を予定しています。


かつては年末の風物詩であった障子の張り替えも、
今ではあまり見かけなくなってしまいました。
家族ご近所みんなでワイワイ障子の張り替え、
年の瀬の楽しい雰囲気をお届けします。
障子の張り方も分かりますよ。
あなたも、季節感のある日本の紙と木の家の良さを感じてみませんか。
詳細は、逐次このブログでご報告していきます。
乞うご期待!

2010年11月17日水曜日

菊炭の美しさに反響!そこで、こんなの作ってみました

前回アップした、「『火鉢クラブ』設立のきっかけ『茶の湯炭の世界全国大会』in内子町」の記事中に掲載した茶の湯炭『菊炭』の断面の写真に対し、
「美しい!」との声がツイッターなどで寄せられています。「写真集希望」との声も。


これですね。うん、何度見ても綺麗です。
このまえコレは載っけてないので、今回載せてみました。
炭の写真って、意外と斜めアングルから撮影されることが多くて、このように断面正対で
撮影されたものってあまり見かけないような気がします。
でも、箱詰めされた茶の湯炭はふたを開けると、このようなビジュアルが姿を現すのです。
箱を開けた途端に「わーきれい」。晴れ晴れとした感じです。
この写真からも清浄な感じが伝わりますよね。


ツイッターのつぶやきでは、雪の結晶の美しさみたいという声もありました。
そのつぶやきを引用させていただくと

@TOGO_Masanaga 自然界のデザインは、それがなにかの状態を意味してると思っていい。中谷宇吉郎の「雪は天からの手紙」というのはいい得て妙だ。となると、この美しい炭の模様は、「炭は森からの手紙」といってもいいのかもしれないな。




「炭は森からの手紙」
いいですね。炭は森からの手紙であり、使者である。


内子町でこの炭の断面を見た時、パソコンのデスクトップ画面にしたい!と思いました。
でも、実際にパソコンに入れてみると、上のアイコンが見づらいんですね。それで断念。


どう使ったらいいかなあ〜なんて考えていたらこんなものを思いついて、
早速、自分で作成しました。


自分ちのプリンターでマット紙に印刷したので、写真ほど鮮明ではないのですが、
炭のいい感じは出ている気がします。
こうして見ると、炭の断面って、「美しい」「かっこいい」だけじゃなくて、
「かわいい」「ほっとする」一面があることもよくわかります。
さすが、火をつけて人を和ませるだけのことはあります。
A4サイズの紙で作ったちっちゃい袋だからよけいかわいいのかな?
これに火鉢クラブのロゴ(鋭意制作中)を載っけて、さらに完成度を上げたいと思います。
脱臭炭など炭関連商品を売るときとか、森林保全関連のイベントや、森林保全に協力したいお店とか、紙を売ってる本屋さんとか、オーガニックカフェとか、そういうところで使ってもらえないでしょうかね??? その場合には、炭と森林保全の関係を袋のサイドあたりに書いてもいいかな。
そして、菊炭の美しさ、炭のよさ、森の大切さを伝えましょう!

私自身は、早くこの袋に入れる火鉢クラブ関連商品作りたいなあと、ひとり勝手にわくわくしてたりもします。でも、資金が・・・ない!。

2010年11月15日月曜日

ほんだらほだらだ うちの箱火鉢をお披露目しま〜す

これ、うちの火鉢です。箱火鉢です。一昨年、上野不忍池の骨董市で買いました。
灰付きで6500円くらいだったと思います・・・。
なんだか、懐かしの「ひろしです・・」みたいな出だしになってしまいましたが、
今回は、うちの火鉢のお披露目です。

白熱灯の下なので写真が赤くて鉄瓶の模様がよくわかりませんが、これ桜です。全面桜。
火鉢を買ったあと、合羽橋の釜浅商店で買いました。
南部鉄器の盛岡・鈴木主善堂というところの鉄瓶。これは張り込みましたね3万近くしたかな。
鉄瓶については、また別の回であらためて書くとしまして、
鉄瓶をどかして、あらためて、これがうちの火鉢です。
五徳は最初から付いてたような、別で買ったような正確に憶えてません。
炉の部分は銅ですね。
右は、火箸と灰ならしは釜浅で新品を買いました。
それぞれ1000円から2000円の間だった気がします。記憶が曖昧ですいません・・・。
最初の灰の状態はもっと良かったのですが、炭の燃えカスの灰をそのまま混ぜちゃったりしてるので、今はあまり綺麗じゃないですね。いい灰は綺麗です。

ところで、炭って、こうやって立てて置くのがいいのですって。
さらに、「夏下冬上」と言って、冬は火のついた方を上にした方が火付きいいらしいのですが、
この写真、10月なかば位に撮ったというのもあって、まだ火が下ですねえ。
もちろん大きな五徳が置けない場合は立てられないので、寝かせても全然いいんですけどね。
炭の火の付け方については、また別で。(別で別でが多くてすいません・・汗)

で、うちの今年の初火鉢(10月半ばですがご報告が遅れました)はこれを焙りました。
上野吉池で産直イベント終了直前、激安で売られてた原木椎茸と蓮根、大根、ピーマン、甘とうがらし。
椎茸は当然おいしかった!大根は焼くと意外といけます。
ただ、蓮根は今ひとつでした。蓮根って油と一緒になって初めて美味しくなる気がします。

お酒も飲まずに茶でつまみ、当然これでは物足りないので、あまった椎茸を刻んで・・・
煮込みうどんを作りました〜!柚子胡椒を入れて。美味かった〜。
カセットコンロよりも風情があっていいですよ。こういうものて冷めないで食べられるのが一番です。

そんで、こっちはつい先日。最近、ほんだしのCMで、小栗旬が豚バラと白菜の重ね鍋食べてますよねえ。あれ見てたら無性に食べたくなって、レシピもよくわからないまま、適当に作っちゃいました。申し訳ないけど、ほんだしは使ってません。昆布1枚と豚の出汁だけ。
ああ〜、おいしかった。

ところで、最近大風邪を引きました。改善法をネットで調べてたら、鉄分はウイルスが増える栄養源になると書いてあったので、鉄瓶でお湯を沸かすのお休みしてるんですよ。
なのに、なかなか風邪が完全に治らない。
早く、鉄瓶の湯気を見たいです〜。って、飲まなきゃいいのか!

というわけで、今回はうちの箱火鉢をご紹介しました。






2010年11月11日木曜日

火鉢クラブ設立のきっかけ「茶の湯炭の世界全国大会」in 内子町

火鉢クラブ創設の理由は、最初に「口上」で書きましたが、
直接のきっかけは、9月18日〜20日の3日間、愛媛県の内子町で行われた
「茶の湯炭の世界全国大会」という会に出席したことです。

まさにタイトルの通り、全国から茶の湯炭を焼いている方々や森林関係者、
茶道関係者、スローライフを提唱する作家さんらが集まり、
茶の湯炭について語るシンポジウム&交流会です。
最初のシンポジウムは、内子町が誇る木造の劇場「内子座」で行われました。
第一部では、鶴見武道愛媛大学農学部教授、稲本隆壽内子町長、
      ノンフィクション作家の島村菜津氏、茶人で芳心会を主宰する木村宗慎氏、
   炭焼きの立場から株式会社カーボテックの石橋昇代表取締役が参加し
 「茶の湯炭の世界の可能性」と題して意見の交換が行われました。


私も、この大会に出る前は、「茶の湯炭」というところに、
実はそれほど意味は見いだしていませんでした。
「炭焼き」がスローライフや森林保全につながることはよくわかります。
また、人間活動の根源とも言うべき「火」を、生活の場、団欒の場に持ち込む
「炭」という存在は、今後の社会の中で見直すべき存在だとも思っていましたが、
「茶の湯炭」というところまではイメージしていませんでした。

しかし、大会に出て話を聞き、実際に炭を見て、
「茶の湯炭」ってところに意味があったかもなあとあらためて思い直しました。

最も強いインパクトがあったのは、茶の湯炭の美しさです。


でも、その美しさを語る前に、
「茶の湯炭」って何?という方もいらっしゃると思いますので
ちょっと説明しておきます。
その字の通り、茶の湯炭とは茶道で使う炭のことです。
茶をいれるのですからお湯を沸かさないとだめですよね。
茶道では、炭に火をつけるところからおもてなしは始まっていて、
炭に火を熾すにも「炭手前」という方法があるんです。

炭の種類も、
胴炭、丸ぎっちょ、割りぎっちょ、管炭、割り管炭、点炭、枝炭 とあります。

で、これらの炭を炉の中でうまい具合に組んで火をつけるわけです。
その時の炭の組み方もあるんですが、そこまで説明すると長くなるので、その辺は割愛。
簡単に言うと、見た目も美しく火がつきやすい組み方になっているのだと思います。


<茶の湯炭の作り出す空間>

というわけで、とにかくこの形を見てみてください。



きれいでしょう。
きれいというより、かっこいいと言うべきか。こうなるともう「文様」ですよね。
これが茶の湯炭です。茶の湯炭はその模様から「菊炭」とも言われます。
割れ目が放射状に綺麗に入っているのが良い茶炭とされます。

また、茶の湯炭はくぬぎの木で作られますが、木の皮が薄く残っていなければなりません。

ふつうの炭は、表面の皮が剥がれてつるつるしていますが、
茶の湯炭では、このように、断面から見た時にも木の皮が見え、
表面はクヌギの木の表面のごつごつした感じが残ってないといけないんだそうです。
こんな感じですね。


茶の湯で拝見する物は、器や掛け軸、花だけだと思っていたら、
炭の美しさをも愛でるのですね。
その美しさは、火をつける前の黒い姿のみならず、
火がついて赤々とした姿も鑑賞の対象であることは言うまでもありません。

さらに、炭が表現するのは見た目の美しさだけではありません。

炭の香り、ぱちぱちとはぜる音、「口上」の記事でも書いた、
凛とした空気の中のポッとした暖かさ。
多分、脱臭効果などもあるでしょう。そうした炭の効果全てが生み出す
場の空気感も茶の湯では重要視されるのだと思います。

そんなことを考えていたら、
あの「枕草子」の冬はつとめて・・・が浮かんできたというわけです。

部屋の火鉢でのんびりゆるゆるが「ケの炭火」なのだとしたら、
茶の湯の席で、寛ぎながらも背筋の伸びた空気を作り出すのが、
茶の湯炭の「ハレの炭火」なんじゃないかなどとも考えました。

また、炭火というのは空気を支配するものなんだなあと考えたら、
今の地球温暖化と森林の関係なども繋がってきて、
炭の懐の深さに感慨を憶えずにはいられませんでした。


<炭職人は森の化学者・森の技術者>

感慨を憶えずにはいられなかったのは、炭そのものだけではありません。
炭を焼いている職人の方たちの熱意には驚かせられました。
良い炭を焼くための研究に余念が無い。
話を聞いていると、炭焼き窯から昇る煙の微妙な色の違いを熱く語り、
その時の化学反応を推測し、まるで化学者の集まりのようなのです。
煤で真っ黒になりながら、日々実験する森の化学者です。

しかもその研究は、あくまでも炭の「歩留まり」を良くするためという
地に足の着いた研究です。歩留まりとは、焼いた炭のうち、ちゃんと商品として
出荷できるものの割合のこと。今の世の中で、炭焼きで暮らして行こうと思ったら、
この「歩留まり」を上げて、付加価値の高い炭をなるべく多く出荷するしかありません。

そういった経済活動を行いながら、彼らがやっていることは、
一方で森林保全の役割を担ってもいます。

これは、今回クヌギ林の見学に行ったときの写真です。
良い炭を焼くために、クヌギ林の管理は欠かせない仕事です。
まっすぐで傷の無い炭を焼くためには、幹にツルが巻き付いて跡がついたりしちゃあ
いけないんですよね。私たちも、ツルを切ったり下草狩りの体験をさせてもらいました。
     
炭焼き職人にとって、森林の整備は良い炭を焼くための準備なのだけれど、
そうすることで、森林自体も元気になっていきます。
よく見ると、ドングリがなっていました。このドングリが少ないことで、
今、森から熊が里に下りてきて騒ぎになっているのです。
     
そうかんがえると、本当に「炭焼き」はすごい。
一方では「茶の湯」という文化から、一方では自然保護、
また一方では私たちの生活に「炭火」というくつろぎと楽しさを与えてくれる。

これは、守っていかねばならんと思いましたよ。

そして、私にできることは何かを考えた時、
それは、「炭火」っていいよーとみんなに呼びかけることくらいかなあと思ったのです。
実際私は火鉢を使っているし、常々その楽しさを伝えたいと思っておりました。

今回その炭の楽しさに「茶の湯」の要素も加わって、
人をもてなす空間というものはどういうものかという新しい研究課題もできました。

火鉢と茶の湯は一見まったく違うけれど、シンポジウムで木村宗慎氏が語っていた、
茶は形式ではないという話を支えに、
炭とか火鉢とか茶とかくつろぎとかもてなしとか、
美しいとか楽しいとか嬉しいとか気持ちいいとか
何でもかんでも考えたいと思ったというのが火鉢クラブ設立の発端でありました。

<炭焼き名人>
そうそう、今回の大会の主催者を紹介するのを忘れていました。
そもそも私がなぜ、このようなマニアックな会を知ることになったかというと、
東京新聞に「茶の湯炭全国大会」の実行委員長となっている
内子の炭焼き名人大木一さんとその弟子山岡亨さんのことが紹介されていたからです。
 左が弟子の山岡亨さん 右が名人・大木一さん

山岡さんは、東京の歌舞伎座で大道具として働いていましたが、
娘さんの喘息がきっかけで内子町に移住(もともと愛媛松山の出身だそうです)。
たまたま出会った大木さんの炭焼きに魅せられ、この道に入ったのだそうです。
現在、山岡さんの他にも、元競輪選手、元自衛隊員という方も弟子入りしていて、
ここ内子町石畳では後継者不足の問題はないようです。

こちらは森を背景にした炭焼き窯

短く切る前の炭

 短く切った炭は、おばちゃんたちがチェックしながら箱に詰めていきます。
    この箱詰めも大切な作業。茶の湯炭の種類を熟知し、きちんと組み合わせて
    きれいに箱詰めするのは、熟練のいる仕事だとか。
    おばちゃんも炭焼き職人の一員なのです。

内子町大木さんの炭焼きについては、
こちら「愛炭企業組合」のホームページをご覧下さい。



<最後に>
私は、もうひとつ「出島DEJIMA2010」というブログを持っていて、
そこで「出島DEJIMAプロジェクト」というものを提示しています。
そのテーマは、地方の手仕事の再生、継承、雇用の拡大、文化の再興、森林の再生など。
まさにこの炭焼きの事例は、「出島DEJIMA」のテーマに合致します。

「火鉢クラブ」を入り口に、「出島DEJIMA」のコンセプトを広めていけたらと思います。

みなさんもご意見ご感想などお寄せください。よろしくおねがいします。

ブログ「出島DEJIMA2010」はこちら

火鉢をどこで買う? その1「骨董市」

今時、火鉢なんて売ってるところあるんですか?
そう。火鉢を売ってるところなんて、知ってる人は知ってるけど、
知らない人にとっては見当もつかないですよね。

そこで、今回のテーマは「火鉢をどこで買う?」

まあ、今時なんでもパソコンでググれば出てくるわけで、
当然のごとくネット通販でも買うことができます。
火鉢でググれば驚くほど火鉢を売ってるところが見つかります。
特に検索上位に出てくる「火鉢屋」さんなんて、ものすごくオシャレ。
箱火鉢にこだわり、サイトには趣味のいい鉄瓶もたくさん紹介されてます。

そのほかにもネット上には骨董のお店から新品の店まで
思ったより火鉢ってたくさん売れてるんだろうかと思わせる盛況ぶりです。

しかし、やはりネットでは触れない、質感が分からない。
直接見て買いたい場合はどこへ行けばいいのか?

東京の方なら合羽橋というのもあります。
しかし、うちにある4つの火鉢は全て、上野不忍池で定期的に行われる
骨董市でゲットしたものなのでした。

そう、火鉢といえば骨董市なのです。

こちらは、先日10月31日まで行われていた上野不忍池での骨董市。


このお店に・・・・隅をほうをよく見るとありました。

よく見かける信楽焼のなまこ火鉢です。2000円って書いてあるけど、
骨董市の初日には5000円の値札がついていました。
この日は、あと2日で骨董市が終わるという日。
火鉢って重いから、なるべく売ってしまいたいんですって。
だから、なるべく最終日に近づいて買った方がお得なことが多いかもしれません。
でも、当然のことながら、日々商品は売れてくので、値引きの日まで待って、
お目当ての商品がなくなってたなんてことも起こりかねません。

で、私はというと、こんな大きいのどうするんだ?と思いながら、買っちゃったんですよ。
灰もついてるし、お買い得。灰も新しいの買うと結構いい値段なんですよね。
それに、夏になればめだか飼うのにいい大きさ。
蓮の花なんて入れた日にゃあ、風情ありすぎです。

もう最後だからっていうんで、
上の火鉢と下の写真に写ってるお坊さまたちの絵のとっくりと一緒で
2000円にしてもらいました。
       

この店にはこんなのもありました。
二つ並んでいるのはタバコ盆の中に入れる「火入れ」。
炭を入れて、煙草(煙管ですね)の着火に使います。

火鉢を複数置いているお店だと、たいていこうした火箸や灰ならしなど、
周辺商品も置いてることが多いです。
五徳もあったけど、このときには売れてしまってたのかな。


ついでに、お皿なども物色。
今回は予算がないので買いませんでしたが、明治大正期の絵付けのお皿などは、
値段も数百円レベルの物も多い割りにデザインがかわいい!
現在の私のような金無し芳一の強い味方でーす。
また染料の色が微妙にずれてたりするのもいい味出してます。
実は、この店ではもっと早い時期にもうひとつ火鉢を買っています。
それはちょこっと欠けがあるからと500円にしてもらいました。
この火鉢の写真はまたあらためて。

このように、骨董市は破格の値段で火鉢をゲットする穴場なのです。
中には手焙り火鉢のような小さい物もあって、
こういうものなら持ち帰りも苦になりません。
大きいのは宅急便で送ってもらうこともできると思います。
車で行かれれば問題無しですね。

ちなみに、次回の上野不忍池の骨董市は12月末大晦日からお正月にかけて行われる予定。

その他の骨董市情報はこうしたサイトで調べられます。
「大江戸骨董市」東京国際フォーラム では直近11月21日に骨董市が開催されます。

ググると骨董市のサイトっていろいろあるんですね。骨董市のスケジュールがびっちり。
こんなに開催されてるんダアと驚きます。


でもなぜか、上野公園の骨董市が載っていない・・。
上野公園の夏祭り、秋祭りなどの行事の一環だからかもしれないな。